みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

#4 The Days of Vengeance, NO.4

2024年05月04日 | 報復の日々

p43~
The Contemporary Focus of Reveration
Introduction
The Days of Vengeance
David Chilton

◇◇

黙示録17:10
五人はすでに倒れたが、ひとりは今おり、ほかのひとりは、まだ来ていません。しかし彼が来れば、しばらくの間とどまるはずです。 

前句に、「7人の王たちのこと」とあるので、ごく自然に考えれば、ローマ帝国のことを示唆しているのだろうことは容易に推察できる。

この聖句に、20世紀のことではなくて、当時(旧約の終焉)のことが書かれている具体的証拠がある。

5人はすでに倒れた(死んだか失脚した)/過去形
ひとりは今おり(現在皇帝の座にある)/現在形
彼が来れば、しばらくの間とどまる(いずれ皇帝の座に付く)/未来形

◇◇

同22:10
また、彼は私に言った。「この書の預言のことばを封じてはいけない。時が近づいているからである。 

*近未来(イスラエル滅亡)の預言であるから、封じてはいけない。

これは、ダニエルが受けた命令とは対照的。

ダニエル12:4
ダニエルよ。あなたは終わりの時まで、このことばを秘めておき、この書を封じておけ。多くの者は知識を増そうと探り回ろう。」 

*遠未来(イスラエル滅亡)の預言であるから、封じておけ

黙示録全体をイスラエル滅亡と捉え、すべて成就したとする考え方をフルプレテリズムという。この解釈にはかなり無理がある。例えば、死のない新エルサレムはいまだこの地上に存在してはいない、など。

David Chiltonはフルプレテリズムの立場に立つ神学者ではないかという印象を受ける。

しかしながら、この章の終わりに際して、彼は次のように述べている。

黙示録に書かれている内容は、私たちにも必要なメッセージである。

私たち現代人も、キリストの敵の脅威と誘惑に晒されている。

自分(自分の仕事や財産、税控除)を救うために、私たちは現代の獣や淫婦と妥協するよう求められている。

キリストに服するのか、サタンに服するのか選択に迫られている。

天と地に共通する土台はないし、キリストとサタンの間に和平はない。

イエスがご自身の民を予め選び出したのは、彼らに圧倒的な勝利と覇権をもたらし、主の御名によって万物を支配させるためである。

われわれクリスチャンは妥協してはならない。

人類史上の壮絶な戦いにおいて、右往左往してはならない。

われわれは勝利するように命ぜられている。