みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

#6 The Days of Vengeance, NO.6

2024年05月07日 | 報復の日々

p55~
Greeting and Doxology  
Part One: The Son of Man
The Days of Vengeance
David Chilton

◇◇

黙示録1:4-8

小アジアの7つの教会について。

ヨハネは実際に存在する教会を念頭に置いていたことは明らか。

スコフィールドらは、7つの教会とは「教会の霊的歴史上の7つの段階」を意味するとしたが、単なる作り話である。恣意的な解釈であり、客観的な証拠がない。少なくもと3つの根拠のない推論から構成されている。

7つの時代という教理は、「黙示録は全教会史」を網羅するということを前提とする。

黙示録は全教会時代を包括しているとスコフィールドは言うが、ヨハネは、この書は直ちに起こるはずの事を預言する書であると主張する(1章1節)。

「7つの時代」教理の次の前提は、教会は敗北と背教によって終焉するというもの。

第3の前提は、われわれは教会時代の終わりに生きていると言う前提。

この前提の背後にあるのは、現在はわれわれは、まさに人類史の頂点において生きているとする考え方。

もちろん、この考え方は全く根拠がなく誤謬である。

われわれはいまだに初期段階の教会時代にいるに過ぎない。

以上から、7つの教会を、教会史における「7つの教会時代」と解釈することはできない。

7という数字は、質的十全性を意味する抽象表現の可能性がある。

使徒ヨハネの言うgrace(恩恵、聖寵、神の恵み、恵み)とは、キリストから離れ、神の怒りに値する者に与えられる(無償の)神の寵愛。

使徒ヨハネの言うpeace(平安、平和、和平)とは、キリストの贖いを通して、神と永久的に和解した状態(同1章5節)。

神が私たちのために成し遂げて下さった万事の要約が、graceとpeace。

三位一体の教理について(58頁)。

神の永遠性(59頁)。

神の来臨は、世界の終末だけでなく、歴史における永続的な支配(に対する裁き)にも関与する。

ご自身の民を贖い出し、悪人を裁くために、神はくり返し来臨する。

ヨハネは、聖霊を、神の御座の前におられる7つの御霊と呼ぶ。

この箇所の聖霊についての描写は、ゼカリア書4章に基づく。

ゼカリア4:1~2
 私と話していた御使いが戻って来て、私を呼びさましたので、私は眠りからさまされた人のようであった。 
彼は私に言った。「あなたは何を見ているのか。」そこで私は答えた。「私が見ますと、全体が金でできている一つの燭台があります。その上部には、鉢があり、その鉢の上には七つのともしび皿があり、この上部にあるともしび皿には、それぞれ七つの管がついています。