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King of Kings
Part One: The Son of Man
The Days of Vengeance
David Chilton
◇◇
黙示録1:1-3
同1:3b
・・時が近づいているからである。
for the time is near.
当時の状況が大変緊迫しており、緊張感がひしひしと伝わってくる。
黙示録が書かれた理由が、まさに冒頭に書かれている。
黙示録は20世紀(or more)の読者に向けて書かれた書物であるとする未来派の学説もあるが、全く合理性に欠ける推論である。
黙示録は神がキリストに与えた啓示であり、啓示を受けたキリストが、み使いを通して、しもべヨハネにその啓示を示した(signify)。
つまり、黙示録は、記号・サイン(sign)の書である。
よって、書かれている内容は、字義的表現ではなく、抽象表現(コード)によって書かれているので、抽象表現を英語に翻訳する必要がある。
旧約聖書的抽象表現との類似性が重要。
ヨハネは、自分は神のことばの証人であり、かつイエスキリストの証人であると宣言した(2節)。
同1:3
この預言のことばを朗読する者と、それを聞いて、そこに書かれていることを守る人々は幸いである。
これは礼拝式典を示している。
朗読者が会衆にこの預言書を読み上げ、それを聞いた聴衆はそのメッセージを遵守する。
黙示録は、当時のクリスチャンのみならず、これを読んでいる現代のわれわれにも、遵守すべき命令を与える。
当時のクリスチャンは、やがて訪れる劇的大変動に対処するための指南書として、黙示録を必要とした。
神は、新しい民、新しい祭司制度、新しい聖所で礼拝する新しい人たちを確立せんとしていた。
物理的宇宙の破滅によってではなく、エルサレムの古い秩序の崩壊によって世の終わりが迫りつつあった。