京料理 道楽のブログ

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《ごんぼスープ》

2013-02-07 | Weblog
京都では、大根のことを「だいこ」と呼びますけど、「ん」はどこへ行ってしもたかというと、牛蒡の中に入って「ごんぼ」となったなんて洒落もあります。

ぼくは、豆乳と白味噌を用いた「ごんぼのスープ」をよく作っていただいてます。

ごんぼは、薬食同源の見地からいうと実にさまざまな効用を持つ野菜です。豊富な食物繊維でお通じがようなったり、コレステロールをコントロールしてくれるんで、動脈硬化の予防にもつながります。リグニンは、ガン予防に効果があり、イヌリンは腎機能を高め、利尿作用があります。喉にもよくて、せき・たんを鎮めてくれます。ほてりやのぼせの解消にもよく、解毒作用もあります。また、ごんぼを刻んで入れたさらし袋を湯船に入れてお風呂を沸かすと、あせもなんかの皮膚炎に効く「ごんぼぶろ」。

料理する時は香りを失わんように、ごんぼの皮を包丁でこそげとってしまわんと、たわしで洗てから用いましょう。

おいしくて病気予防につながる身体に優しい逸品ですんで、定期的にいただくとええでしょう。

この「ごんぼスープ」は、T&Tの‘うちでのごはん’に来月掲載されます。