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日本相撲協会の役員改選と日本の閉塞感を助長する老人支配

2010-01-28 23:34:54 | 世の中妙な??事ばかり
日本相撲協会の役員改選と日本の閉塞感を助長する老人支配

2010/01/28の朝のTVは「日本相撲協会の役員改選」について報道されていた。
それは、定数10の理事に11人が立候補して4期8年ぶりに選挙戦となるという様子だった。相撲協会の理事というのは、従来からいわゆる年功序列制で一門から調整されて無投票選挙だから一種のギルドの様なものだ。
こういう年功序列の弊害というものは間違ったこと、おかしいことがあっても誰も言い出せないと言う事である。大体、常に「事なかれ主義」に陥るというのが常である。
相撲協会の理事の年齢を見れば70歳以上の政治家、実業界OBがゾロゾロと日本の国徘徊しているのに比べ、精々61歳程度だから一見若いように思える。
ところがこういう場合というのは、年齢を10歳足してやらないと実年齢にならないのではないかと思えてならない。
そうすれば、貴乃花親方37歳は、47歳相当。三重ノ海理事長61歳は、71歳相当となって「なるほど」と思わせるものではないか。
一方、日本の政治、経済、文化界では70歳代の重鎮花盛りである。
要するに、日本の高度成長を謳歌した人達のなれの果てというものである。
例えば「日本航空の最高経営責任者(CEO)」に就任する京セラの稲盛和夫名誉会長は78歳、今度NHK会長を退任する福地茂雄氏は75歳。
最近妙な発言や時代を無視した口出しをする、大勲位の中曽根康弘元総理に至っては、91歳である。
ついでに言えば、「鳩山首相について、『思慮の足らないところをジャーナリズムでうんとたたかれる過程を経て、政治家は成長する』と述べた。」(読売新聞)と未だに鳩山総理を2~30歳代だと考え違いしている口ぶりの感覚である。
論語に言うではない「四十にして惑わず」。
孔子の時代に比べて、若くなっているから10歳足して今では「五十にして惑わず」かもしれない。
実際、今の世の中では50歳にでもなれば人生の優劣、成功不成功というものは粗方定まる。
例えば小生の職とする書道‥‥40の手習いなら何とかなるかもしれないが、今や50歳の手習いでは「師」となる頃には手が効かなくなって引退が迫っている。
それが、70歳を超して引退どころか政治家、経済人の仕事、仕事しか趣味のない人達が未だに職を離さない。
結局彼ら老人達は、昔の成功体験を糧にして自分より若い人達を指図する。
その指図する相手が、会社ではとっくの昔にリストラ対象か定年間近の人達ばかり。
こう言うのはどこか狂っている。
もう世の中では誰も相手にしなくなった老人が、政治、経済に口を出すというのはろくなとがない。
元々彼ら高度成長期に活躍した人達というのは、戦後のGHQ政策によって重役以上が引退させられていなくなってしまった世代である。
小説「坂の上の雲」を読めば分かることは、明治維新も老人が行ったのではなく若い人達であり、戦後の高度成長も当時の若い人達なのである。
そして、成功体験と言うものは、不都合なことは常に葬り去られた。
例えば勝ち戦であった日露戦争後は、ろくな戦闘も出来なかった将軍も「戦死傷者」が多かったということで戦功を認められる様な、第一次世界大戦前夜の頃の世界の感覚で立身出世。
ついでに本当の不手際の失敗は、戦史に残さない様にしたというのは、司馬遼太郎氏自身が資料を調べて言っていることであった。
歴史を調べいゆくと長生きして権力を握り続けた国王、皇帝の晩年という時にはろくなことがなかった。
例えば、ルイ14世、武則天(則天武后・唐)、玄宗皇帝(唐)、ついでに言えば徳川将軍吉宗などいろいろ。
要するに日本相撲協会の役員改選も、貴乃花親方ぐらいが当選するくらいでないと従来通りと何も進まないと言うものだろう。

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