書道家Syuunの忘れ物

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コラム 「岡村仁美の日々計算外」のナイーブ度

2011-04-22 22:20:44 | 雑感・どうでも良いこと

コラム 「岡村仁美の日々計算外」のナイーブ度

讀賣新聞社東京版夕刊に・コラム 「岡村仁美の日々計算外と言うのが毎月第一金曜日に掲載される。
書いているのは、岡村仁美というTBSアナウンサー。

このコラムは何時もたわいもなくて、ほとんど気に留める内容もない随筆なのだが、
2011/04/22の記事の題は「韓国人の思いに触れる」というものだった。
話の内容は、東日本大震災直後の3月14日日本を離れて韓国へ「教育関係の取材」に行ったと言う話。韓国に滞在したのは5日間と言うことで、皮肉なことを言えば東京での放射能汚染で一番心配された時期に日本にいなかったという幸運な人物である。
そんなことでも書いてあるのかと言えば、全く無い。


教育で取材というのだから、今韓国で問題になっている最高学府の学生の自殺問題。そんなことさえさらさら書いていない。
書いてあるのは、韓国人が東日本大震災を心配して義援金を集めた。
「寄付額は、これまでの災害被害への寄付額の中で最高になったと言うことです。」と言うこと。
この記事が書かれているのが何時なのかは明らかでない。
「2週間で15億6千万円 韓国赤十字、募金が最高額」と言う記事は、3月28日の記事。
しかし、4月6日の記事では「韓国の郡で、募金活動を中止 教科書『竹島』明記で抗議」となっており、4月18日の記事では「韓国、義援金42億円超も『竹島』教科書問題後は減少」なのである。
それどころか「ソウル・衿川区の職員達は、募金のうち20%を日本へ送り、70%を独島守護活動団体に、10%をなぜか戦争性被害者(元従軍慰安婦)の団体に寄付することを発表した。」(週刊ポスト)
そう言う様な感じで、実際に日本にどれだけ義援金が送られてきたのかは実は不明である。事実として知られているのは、「スマトラ沖地震義援金」の場合義援金額を提示したが、10分の一に値切るだけでなく、実際支払われたかどうか分からないとも言う。
この岡村仁美(アナ)女史は、
「心を痛めているのは日本にいるわたしたちだけではない。そのことを伝えるのも、私の小さな役割なのではないかと、今は考えるようにしています。」と最後を結ぶ。
この文章は何か違和感がある。
さらりと読むとそんなことは感じないかも知れない。
そして、東日本大震災の前なら何も感じなかったかも知れない。
しかし、今叫ばれているのは、「頑張れ日本」(中国では「加油日本」)、頑張れ日本人とTVでもラジオでもキャンペーンを張っている。
ここに来て、逃げいてしまった外国人に対して、止まることしか出来ない「日本人」に対して踏みとどまって頑張ろうなのである。
だから、日本人は一団となって、団結して乗り切ろうと言う雰囲気が無理にでも強調されている。

ところが、この文章では「日本人」とは書かず「日本にいるわたしたち」なのである。
「韓国(の)人」と書かれている以上、対比するのは日本人と書くべきなのだが、多分そういう感覚がないとしか思えない。
よくよく見ると、日本という「祖国・日本に対する思い」というものはあまり感じない。
それで書き換えてみよう。
「心を痛めているのは日本人だけではない。そのことを伝えるのも、私の小さな役割なのではないかと、今は考えるようにしています。」
こうしてみるとなぜか普通に感じるというのは、大震災から価値観が変わってしまったからなのである。

そして22日現在において考えれば、日本が大震災で政府は機能不全に陥り、自衛隊のほとんどが出払っているとき、韓国人は日本人の様に単に同情するという様なことはしていない。
3月30日の記事では「韓国、竹島不法占拠を強化へ」というものがあって
大規模改修されるヘリポートは、これまでの2.5倍に相当する重量25トンの軍用輸送ヘリが離着陸可能で、24時間運用が可能になる。」
「竹島の北西1キロ地点に、周辺の海流や海水温度などを観測するための『独島総合海洋科学基地』の建設を促進。同基地は今月2日に入札公告が行われ、来月13日に入札、5月に着工とのスケジュールが公表されていたが、『実効支配強化のため』として前倒しされる見通し。このほか、竹島の東島と西島を結ぶ防波堤も着工する計画で、大規模なインフラ整備が竹島で進められることになる
。」

韓国人の思いに触れる」というコラムは、いわゆる現実を知らずに韓国礼賛という妙な意識が見え隠れする。
多分この人物も民主党の面々と菅首相同様に、国家感が薄いのだろうことは軽い文面からにじみ出る気がしてならない。


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