書道家Syuunの忘れ物

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Transcend CF ULTRA DMA TS4GCF300の検証

2008-05-24 00:37:23 | デジカメ関係

Transcend CF ULTRA DMA TS4GCF300の検証

近年上級デジタル一眼レフの画像データーは画素数が増大するにつれて、大きくなるばかりだ。
特に、RAW+JPGという保存という写真の撮り方をすると、1枚の画像が25MB~30MBもの大きさになって保存が難しくなる。
転送スピートが遅いCFの場合。
Buffer Memoryが一杯になったところでシャッターが切れなくなる。
たとえば、「SanDisk Ultra® IIコンパクトフラッシュ」の場合、
メーカーでは


「10MB/秒**の読み取り速度で、高速な画像表示およびデータ転送を実現……9MB/秒**の書き込み速度で、大容量の画像ファイルを高速に記録 。

となっている。
しかし、実際の計測してみた。
 
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CrystalDiskMark 2.1 (C) 2007-2008 hiyohiyo
     Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
--------------------------------------------------
         SunDisc ULTRA II 512M 
   Sequential Read :   10.502 MB/s
  Sequential Write :   10.139 MB/s
 Random Read 512KB :   10.482 MB/s
Random Write 512KB :    5.244 MB/s
   Random Read 4KB :    3.031 MB/s
  Random Write 4KB :    0.087 MB/s

この様に見てみると、確かにメーカーが言うように、10MB/sば出ているが、Random Write 512KBは、5.244 MB/s。
実際、デジカメデーターの転送を見てみると、この数値が影響するらしい。
SanDisk Extreme® IIIコンパクトフラッシュの旧型20MB/秒、133倍速のものは、Random Write 512KBは、12MB/s程度出でいた。

さて、Transcend CF ULTRA DMA TS4GCF300 はどうだろうか。



メーカーHPによると‥‥



特色

■ デュアルチャンネルを採用した300倍速のパフォーマンス
■ CF Type I規格に準拠
■ データ転送速度: 45MB/秒(最大)*
■ Ultra DMAモード0-5に対応**
■ ハイエンドデジタル一眼レフカメラに最適
■ CF4.0規格に準拠
■ ECC機能内蔵
■ ATAインターフェイス
■ 低消費電力
■ 多くのプラットフォームに互換
■ RoHS指令対応製品
■ 永久保証



という事になっている。
一応、最新のカードリーダーでベンチマークを測ってみた。
但し、
ULTRA DMA転送には対応していない。
--------------------------------------------------
CrystalDiskMark 2.1 (C) 2007-2008 hiyohiyo
      Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
--------------------------------------------------
  Transcend CF ULTRA DMA TS4GCF300 
   Sequential Read :   18.349 MB/s
  Sequential Write :   15.389 MB/s
 Random Read 512KB :   18.262 MB/s
Random Write 512KB :   10.161 MB/s
   Random Read 4KB :    4.158 MB/s
  Random Write 4KB :    0.216 MB/s

……とこんなもので、とても早そうには思えない。
但し、「
デュアルチャンネルを採用した300倍速のパフォーマンス」とこの倍のスピードを予測させるものではある。

実は、実際カメラを使って検証したHPがあって、その方法と同じやり方で検証してみた。
http://satouchi.com/alpha/review_52.html
(Sony shop里内・ソニーと直接取引きしている特約店。ソニー直販サイト(ソニースタイル)商品取扱いしております。‥‥と宣伝されている。)


方法
α700の設定
○連続撮影ModeのHi
○画質Mode RAW+JPEG (凡そ25MB)


方法A
連写をしてα700本体内メモリ(バッファ)がいっぱいになり、メモリーカードへの書き出し が追いつかなくなる(シャッターが連続して切れなくなる)までのコマ数。

Transcend CF
TS4GCF300……13コマ 
TS1GCF80 80倍速‥‥10コマ
参考(里内HPによる以下同)
SonyUDMA*1対応300倍速モデル‥‥16コマ
SanDisk Extreme® III133‥‥‥13コマ
MS‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥9コマ


方法B

20秒間シャッターボタンを押し続けて撮影できるコマ数。

TS4GCF300……38コマ 
TS1GCF80 80倍速‥‥15コマ
SonyUDMA*1対応300倍速モデル‥‥25コマ
SanDisk Extreme® III‥‥‥‥‥‥16コマ
MS‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥12コマ


方法C

方法Bが終了後、α700のメモリー書き出しアクセスランプが消灯するまで、要する時間。

TS4GCF300……6秒 
TS1GCF80 80倍速‥‥32秒

SonyUDMA*1対応300倍速モデル‥‥5秒
SanDisk Extreme® III‥‥‥‥‥‥12秒
MS‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥42秒

のようにしてみると、最初の高速連写はExtreme® IIIと同じようだが、以後の連写がさほどストレス無く出来ることが分かる。
この部分では、
SonyUDMA*1対応300倍速モデルを勝るところでもあり、Buffer Memory開放でも1秒の差しかない。
やはり、UDMA300倍速は嘘ではなさそうである。
多少、劣ると言っても数秒待てば、Memory開放されるので同様に連写可だ。
当然、JPEGなどならMemory一杯まで連写可である。
実際その他の動作が速く、カードのフォーマットなどが一瞬で終わるところを見るとかなり効果がある。
なんと言っても、SanDisk Extreme® Ducati Edition に比べれば6割強程度。同様に、レキサーメディアのプロフェッショナルUDMAに比べれば半値。
SonyUDMA*1対応300倍速モデルに比べれば三分の一以下。
結構CPが高い製品だ。

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