書道家Syuunの忘れ物

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東北関東大震災に見る貧弱な日本の防衛力

2011-03-27 23:50:08 | 読み解けば‥‥

東北関東大震災に見る貧弱な日本の防衛力

このたびの大震災は「戦争」であると言える。戦争とは、震災、災害に対する戦争である。
こういう災害などの時に、どの様に政治的に運用するのかと言うのが「戦時立法」なのかも知れない。しかし、日本には反自衛隊のリベラルな人達がいて成立していない。
だから、こういう未曾有の大災害が起きても「平時」の法律が罷り通って、国民を多く死なせ、財産を消失させることになる。それでその法の執行者は国民が困っても、被害に遭っても何の責任すら問われない。
阪神大震災の時、救助犬が日本に入れなかったことがあった。その教訓から日本でも救助犬を養成したという経緯がある。しかし、今度の大震災でも「空港での検疫に1カ月かかる。1週間に短縮できるが、救助犬をその間管理できない」と阪神大震災の時と同じ対応である。
そんな妙なことが「『恩返しをしたい』の思いが宙に… 諸外国の善意と支援行き届かず」という記事が産経新聞(2011.3.24)にあった。
その他にも震災を見て関東の消防車が東北に向かっても、それを必要ないと返してしまったり、救援物資を積んだトラックを救援の途中で止めて物資を集積させたりと妙なことばかり起きているようだ。
こういうことの原因は時の政府民主党にあることは言うまでも無いだけでなく、硬直した政治体制で「戦時」には全く対応出来ない人達である。元々平時でも政治を運用することが出来ない人達が戦時になって機敏に動けというのも無理がある。
普通の常識としては自分たちが何処まで出来るのかくらいは判断が付く。だから、そんなときは人の手を借りるというのが常道である。ところが、彼ら民主党の人達というのは自分たちの力すら分かっていないどころが、分かっているふりをする悪辣ぶりである。
あの原発視察のために8時間の空白を作ってしまった菅首相
「『原子力に詳しい』と吹聴していた菅直人首相(64)が、有識者に『臨界ってなんだ?』と尋ねていたことが分かった。」(日経新聞・zakzak)とある様に知ったかぶりで国難を増している。
それに首相補佐官になった辻元清美議員(ボランティア担当)。
「平成16年の新潟県中越地震の際、旧山古志村(現・長岡市)の村長として震災への対応や復興活動の陣頭指揮に立った。」自民党の長島忠美衆院議員は、「震災2日後の13日、首相官邸に電話をかけ」ても取り次がれなかったという。
震災復興支援 政治主導こだわり、提言受け入れず 政府と野党、対応に「壁」・産経新聞)
こんな状況下であったのが例の「菅直人首相が東日本大震災の救援・復旧や東電福島第1原発事故対策などのため野党幹部の入閣打診」騒動である。
自民党は、民主党が不手際なのを見て約200tの支援物資を被災地に送り届けたり、谷垣総裁なども現地に入っている。
この谷垣総裁の入閣打診というのも政治の常識から考えれば実に妙なことである。
これは自民党、民主党にも根回しなしの菅総理の思いつきであったことが分かった出来事でもあった。
菅首相が罹災という戦争では、ほとんど役に立たないと思われる人達を首相補佐官にしてみたり、担当相にしてみたりすると言うのは国民ほ馬鹿にしているとしか見えない。
もし「戦時」という想定なら、結果役立たずで決断力もない北澤防衛大臣などを更迭して、天敵の田母神氏やあっと驚く人物を臨時の大臣にするくらいのことがあればそうかと思う。
ちなみに、この北澤大臣は自衛隊の投入に対して「『任務決断の責任』を統合幕僚長に転嫁」と言う記事がある。日頃文民統制と言っているのに、文民統制すべき時に文民統制出来ないということに至って役立たずであった。
大連立を模索する菅総理の一つ相撲に戻ると。
谷垣氏を「東北関東大震災」担当大臣にするというのは、自民党と大連立を組むとしては軽すぎる。
まさか、谷垣氏が復興大臣としての能力があると一本釣りするはずがない。
自民党を引き込むと言うことなら、村山政権の時と同じように総理を谷垣氏に渡し、国務大臣の過半を自民党に渡すと言うことくらいは必要だろう。
しかし、そんなことをすれば総理は解散権を持つから衆議院は解散になってしまう。
いずれにせよ、出来ない相談と言うのが自民党との大連立であった。
しかも、大震災直後から政治主導という名目で民主党は野党の力は借りないという姿勢だった。
この件で、いわゆるリベラルという人達の精神構造はどういうものか、毎日新聞論説副委員長の「熱血!与良政談」にこういう記事があった。「谷垣さんは入閣すべきだった=与良正男」(中略)
====自民党の谷垣禎一総裁が菅首相からの入閣要請を断ったのは返す返す残念だった。確かに連立政権をつくるためには基本政策の一致が必要だ。しかし、この非常時「国民を救う」という点ではどの党も一致しているはずだ。期間限定付きの連立はあっていい。
 今必要なのは政治への信頼だ。長く政権を担当してきた自民党には、それぞれの分野に精通したベテランも多くいる。そうした人たちが内閣に加わることで国民の安心感は確実に増す。(以下略)(2011年3月24日毎日新聞)====
この記事が13日以前に書かれているのなら納得する部分があるかもしれない。
しかし、書かれているのは民主党政権の不手際が明らかになり、手詰まり感が出た24日。
論説副委員長氏も暴露しているとおり「今必要なのは政治への信頼だ」と民主党への信頼がないことに対して、民主党の延命を掲げている。
先に述べたとおり、民主党自体が大連立を組む意志がなく菅首相の独り相撲だからこういう絵空事というのはリベラル派のあがきである。
そして、自衛隊を大量投入したのに自衛隊に対する制約は解けず、仙台空港を整備するのに空挺部隊がいる自衛隊では無く、米軍の空挺部隊が降下して整備する始末。
本当に何を考えているのかと不思議に思うことばかりである。
しかも、未だに自衛隊という国軍に制約を考えず、平時の体制のまま指をくわえている。
日本の防衛力を削ぐことばかり専念していた民主党やリベラルの人達のため、放射能に対する防備も設備もない。
米軍の揚陸艦は被災地にものを届け、空母は前進基地になった
日本の防衛というのは、本当に寂しい限りというのは実に悲しむべきである。

熱血!与良政談:谷垣さんは入閣すべきだった=与良正男

 東日本大震災が起きて2日後の13日深夜、仕事が一段落したので官邸中枢にいる民主党議員の一人にこんな携帯メールを送った。

 「枝野(幸男官房長官)さんの記者会見が落ち着いてきて、分かりやすくなったのはよかった。ともかくがんばってください」

 新聞記者として余計なマネとは思ったが、この状況下、誰だって、けなされるより励まされた方が力がわく。ともかく政権には強く、そして冷静になってもらわないといけないと考えたのだ。メールを送った相手も少し手が空いたのだろう。「あらん限りの力を振り絞ってがんばります」と短い返事が届いたのは明け方だった。

 他の新聞ではあるけれど大震災報道では「政権無策 不安を増幅」とか、「首相自ら最大危機招く 停電周知せず了承」とか激しい政権批判の見出しも目立つ。非難されても仕方がない面はあるし、報道を抑えろというつもりもない。でも私は寛容過ぎるだろうか。この時期、菅直人首相が悪い、民主党はだめだと書き立てるだけでは、まるでプラスにならないと思う。

 私が担当している毎日新聞の社説では、例えば15日、「政府と東京電力とで危機管理チームを作り、政府主導で迅速に統一情報を」と書いたように、問題点を指摘するだけでなく、ではどうしたらよいのか、極力、具体的に提案をしていこうと当初から話し合っている。それが新聞の役割の一つではないかと考えるからだ。

 政界も同じだろう。大震災発生以来、「野党は政権批判だけ。一体何をやっているのか」という声をどれだけ聞いたろう。

 「何もしていない」も事実ではないが、自民党の谷垣禎一総裁が菅首相からの入閣要請を断ったのは返す返す残念だった。確かに連立政権をつくるためには基本政策の一致が必要だ。しかし、この非常時「国民を救う」という点ではどの党も一致しているはずだ。期間限定付きの連立はあっていい。

 今必要なのは政治への信頼だ。長く政権を担当してきた自民党には、それぞれの分野に精通したベテランも多くいる。そうした人たちが内閣に加わることで国民の安心感は確実に増す。

 メディアも「菅首相の延命策?」などと「勘ぐり報道」をしている場合でない。「菅政権は早く退陣を」と日ごろ批判している人こそ、もっと連立を呼びかけていい。そうしないのが私には不思議でならぬ。(論説副委員長)

2011年3月24日