書道家Syuunの忘れ物

趣味のパソコンやカメラの実機レビュー、書道展の情報発信、CyberLink MVPなのでYouTube配信をしています。

書家が文字を書かない「口パク」パフォーマンスとは何??

2011-03-25 00:17:21 | 雑感・どうでも良いこと

書家が文字を書かない「口パク」パフォーマンスとは何??

歌手のスタジオでの「口パク」‥‥(CDを流して歌わない)というのは、視聴者からは良く確認出来ないことが多い。ここで明らかに口パクだと分かったら興ざめしてしまうと言うのが本当だろう。
実際のところは、歌ってはいるがその声をミキサーが落としてCDの声を被せていると言う事が多い様だ。
そう言う口パクと同様なことを他の分野でやったら実に妙な事になる。
事実、昔やっていた「料理の達人」という番組はある意味「やらせ」と言う部分があって、番組最終の頃に店のオーナーが「止めてくれ」と言ったという話を聞いたことがある。
それはそれで楽しめたから良いとして、そんなことを「書」ということでやったら実に妙なものである。
その「書」の口パクというのは、「口パク」と言うとおりその場で書いた振りをしてその文字を見せると言うことである。
そして、今回は「あぶり出し」の様な、そうでもない様なものであったから実に奇異だった。そのパフォーマーとは「AU現代芸術国際展」などに出品して又、手島右卿賞をも貰ったあの大書家のS女史である。
ちなみに、「AU現代芸術国際展」他の実態は「ググッ」ても分からなかった。

初めて見る日テレの「DON!」、「二大アーティスト・夢のコラボ」と言うのだからと番組を見てしまった。
このS女史は、横顔の写真しか出さないので良く分からなかったのだが、白い幕(紙だか布だか不明・取りあえず「紙」とする。)の前に立つ観音様の様な人物がS女史だった。


それでおもむろに筆を持って書くポーズを取るのだが、筆には水すら付いていない。
何も付いていないのだから、白い紙に何の跡も残らない。

それ以前に、TV画面からは「白い紙」に何か書いてあることがはっきりと分かる。
多分、スタジオではもっと良く分かったかも知れない。

その文字をなぞる様な仕草で書き終わると、裏に回って黒い墨の様なもので色づけする。そうすると、白い文字か浮かび上がってくると言う次第である。

その白い文字というのは、何を使って書いてあるのかは確認出来ない。
余りにはっきり浮かびだしている感じからするとポスターカラーか、油性の何か、かもしれない。
そう言う後から地の色をつけるというのは、我々として考えられるのは蝋書である。
しかし、そんな分野にはそれを専門にする人達もいるから、そんな付け焼き刃で成立する訳がない。只、訓練すればスタジオで書くと言うのは出来ないことではない。

但し、やってみると分かる様に蝋は直ぐに固まるので結構難しいことは事実である。
こういう活字的な文字を書くパフォーマンスを得意とする世界的書家T氏なら、科学的知識もあるので結構可能かも知れない。
ここで余り知恵をつけてしまうとあらぬ事をやらかしてしまうので控える。
何と言ってもワープロソフト「一太郎・創」のロゴをソフトを立ち上げる度に毎日見させられる身となってみれば、弘法大師の飛白体も理解していないのがまざまざと見せつけられ心苦しいものがある。