書道家Syuunの忘れ物

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全1級建築士に試験…不合格者は降格

2006-06-27 22:20:17 | 世の中妙な??事ばかり
全1級建築士に試験…不合格者は降格 「耐震強度偽装事件の再発防止策を検討している国土交通省は26日、1級建築士全員に新たな試験を受験させ、不合格の場合は1級建築士の資格を認めないことを柱とする制度改革素案を明らかにした。」「素案や国交省の説明によると、法改正により高度な建築知識・技能を持つかどうかを調べる試験を創設。これに不合格となったり、受験しなかった1級建築士は、新たに設ける「準1級(仮称)」や、「2級」に降格させることを検討している。」‥‥読売新聞2006_6_27 兎に角、最近国も妙な規制を沢山考えるようになったなと思う。 今日、決まってはいないが「教員免許更新」なんていうことが又発表された。 既に資格を持っている建築士を、降格するというのは一見もっともらしいのだかインチキである。実際、設計事務所で統括の責任者で50~60歳台の所長はほとんど一級建築士の資格を剥奪される可能性があるからだ。すると、経験豊かな管理者や施工者は一挙に仕事を失う。そうなってしまえば、生活権の侵害になる。実際、今全ての事柄に関して完全にマスターなどは出来なくなっているほど、建築も専門化している。一級建築士と言えども、資格を取った後自分の専門を持って仕事をしている。例えば、仮足場の設計のプロなどもいるのである。即ち一級建築士は入り口であって出口ではない。 今一級建築士は5-7%の合格率で狭き門である。その昔でさえ40歳過ぎたらまず受からないと言われていた。だからその様な専門化した一級建築士は、全てと言っていいほど試験に受からない。そして仕事が出来なくなる。‥‥無資格でやる??‥‥違法行為??ならばそれでよいかと言えば、それでは建物は建築できないから始末が悪い。 「現在登録者数約30万人の1級建築士は激減することになりそうだ。」 ‥‥では世の中、建築が出来なくなる。 「教員免許は現在、生涯有効だが、更新制導入後は有効期限を一律10年とし、期限満了前に最低30時間の講習を受けることで、更新される仕組みになる。」 教員免許の更新もおかしなもので、別に免許を持っていたからと行って「教員」になれるわけではない。教員は免許を持っている者から、「教育職員」は採用されるので「免許更新」というのは実際には全く無関係。そこが、士(さむらい)免許と大きく違う。だから持っているだけでは何の意味もないし使いようがない。 しかし、こんな30時間もの講習というのは良い商売だ。おおよそ1週間‥‥7-10万円??どうせ、統一基準で講習をしなければならないから、資料・本(特殊法人製)が必要になるし多分(写真入り)更新証明書もいる。本来、ダメ教師を排除するはずがこんな体たらく。10年後には毎年何億円という金がどこかに消えてゆく。免許の更新サービスなんてみんなそうである。宅地建物の主任者更新も1日で25,000円。普通にやったら精々教材込み10,000円の講習だ。利益を入れても15,000円はしない。免許更新とは打ちでの小槌だ。 いずれにせよ、問題は「免許」の問題ではなくて資質である。今回も、偽装の設計を見抜けず設計者の欄に印を押した一級建築士は、免許を剥奪されている。例え、高度な試験をして資格を取っても、承知で「偽装」されれば同じこと。もともと、建築確認などと言うのも、建築士が少なかった頃の残滓である。規制緩和、民間機関を作ったが実際は、天下り先。 ∞∞∞∞∞ ‥‥と考えてくると、いろいろと見えて来るではないか。今公務員は、減少傾向だ。しかし、新たな規制を作れば、仕事が増えるから減少させられない。 「免許」の問題だというなら「医師」免許など、とっくの昔に更新制になっている。しかし誰も更新制などとは言い出さない。いろいろ事情があるだろうが、中央官庁の「お役人」の学歴差別も関係するのだろうと思う。要するに、例の「姉歯」は高卒。あの高名な東大教授だった建築家も似たようなもの。設計屋の世界は経験と実力の勝負、というところもあるので高卒(工業高校からのたたき上げ)も実に多い。??大卒だって、中央官庁の「お役人」から見れば吹けば飛ぶような???「私大」ばかり。実際は、入るのが難しくてもお役人はそう思う。だから、「バカ」には勉強させて‥‥‥と思っているのだろう。まあいじめだな。 医者は、腐っても医学部出身だからね。 天下り先も確保。酷い話だ。