第62回毎日書道展で生誕110年記念「松井如流-書・学一如の生涯」が開催されている。
この作品展に付随して2010/07/12田宮文平氏による特別記念講演会『松井如流の人と書』の講演会が東京・グランドプリンスホテル赤坂の新館2階クリスタルパレスで開催された。
7月12日というのは、実は第62回毎日書道展の表彰式がグランドプリンスホテル赤坂で13時から行われる当日である。

この日は1,000人以上も集まる日であるから定員300の講演会もどうかなと朝10時に会場に到着してみると疎らだった。
さすが開講時間になるとほぼ満席に近くなったとはいえ、正面最前列あたりはまだまだ余裕があるほど。これには拍子抜け。
講演予定は1時間と言うことで、書道評論家田宮文平氏が松井如流先生の本名や生い立ちとか、郷里とかの話しから始める。

生まれたのが1900年(明治33年)と言うことで、年齢を換算するのに都合がよいというヒントを与えつつ話を進める。
実際の詳細は作品集が届いているのでそれを後でめくるとして、田宮文平氏の話しを続けると、松井という姓は奥さんの姓とか。
その辺の事情はどう言うのか良く分からないものの、書との関わりとは関係ないので会場に再度行って確かめようとも思わせるものである。
講演は、作品展を見る上でのヒントを与えて、あまり詳しく述べている時間もなくあっと言う間の1時間であった。
もう少し突っ込んだ話は、作品集や会場で見てくれというのかも知れない。

又、「松井如流-書・学一如の生涯」の会場の方は、駆け足で1回目を見てきただけであり、篆刻家から良い印があるので見ておくようにと言われていた。
二世中村蘭台作の驚くべき印、小林斗盦作、古川悟作‥‥何回も確認したくなる印であった。
尚、作品集には印譜はあるものの個人印の印そのものは載っていないので会場で見るしかない。