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書道家Syuunの忘れ物

趣味のパソコンやカメラの実機レビュー、書道展の情報発信、CyberLink MVPなのでYouTube配信をしています。

毎日書道展・国立新美術館・陳列替え終わらず 第2巻

2008-07-15 22:42:32 | ちまたの噂・雑記事

7月15日は、毎日書道展陳列替えの日である。
陳列替えとは国立新美術館の前期の一部、公募の入れ替え。
だから、2階の半分(2C・2D)、3階の(3A・3B)という、全体数から言えば半分程度の掛け替えと言うところ。
月曜日に、チーフは集合9時30分に変更とのはがきが来たが、実際は届いていなかったケースもあるらしく、9時に来たとブツブツ言っていた先生もいた。
実は、委員は9時45分と変更になっていて、もっと遅くて良かったと思ったりしたものだ。
結局、作業は説明があったために10時を大部回った当たりから‥‥日美の業者は、「仕事にならないと‥‥」ぶつくさ。
いずれにせよ、昨年から見れば毎回、改善されているという新国立美術館の陳列であった。
昼の弁当は、「カツ丼」弁当と幕の内。前回と変わったのが喜ばしい。
しかし、昼のお茶、3時のお茶が前回通りの、200mlのお茶ペットポトル。

作業は、今回業者はバイトを半分にしたから、結局陳列に回ってくる時間は同じ。
しかも陳列の最後に位置するから、慌てて作業をしたりと思ったら、その後やる仕事か無く業者待ちだったり‥‥何やら休む時間もなく、陳列作業に係きりだった。
それにしても、名票を貼る「コマンド・タブ」(住友3M製)は1枚18円から14円もする高価なものだった。

対400gもあって、結構重量物も掛けられる「ポスター・カレンダーなどの掲示に適した、きれいにはがせる両面粘着タブ。」という。
前の「ひっつき虫」という合成ゴムで再利用出来るものに対して、随分と「資源に優しくない」ものだ。
当然、個人の展覧会で使えると言う代物ではない。
ピンヒッターが使えるところは、虫ピンが再利用出来るこれの方がよい。

懇親会は、今回は5時からだった。
4時45分に作業終了とはいうものの、4時40分には「ハートイン乃木坂」へと言う指令が出て、10分ほどで着いたが、既に10人ほど居た。
但し、会場の方の準備が出来ていなくて、結局5時を回ってから宴会。
乾杯を2-3回と幹部の先生が遅れて来たのでそんな感じ。今回は、大部参加したから、料理はあっという間に無くなり、追加、追加で同じようにものが出てくるが~~~ね。
東京都美術館の様に、ケーキはないし、最後までいなかったから都美同様コーヒーとアイスクリームが出たかどうかは不明。
次回は、17日東京都美術館撤去‥‥‥だな。
それにしても、夕刻の新幹線は満員だった。
東京駅で指定席を取ろうと思ったら、売り切れ。
結局自由席に並んで普通に座れたから良かったが、始発の東京駅から乗るメリットは平日には多々ある。


披露困憊だ・毎日書道展・東京都美術館・陳列替え

2008-07-12 23:52:37 | ちまたの噂・雑記事
7月12日は、毎日書道展の表彰式の日。
一方、東京都美術館では前期展が終わり、後期展の陳列替えの日。12日の朝渡された「委員」の分担表も表彰式に出席する委員の先生のため大幅に改訂されていた。
だから、12日の陳列に来る人は、入賞もしない又は、入賞とは縁のない人ばかりが集まったというところだった。
さて、陳列替えは、今まで陳列されているものを下ろして撤去し、陳列するものを運び込んで陳列をする。
だから、事前に業者(日美)が撤去して、陳列作品を運び込んでいたところは、順調に仕事は進んだ。
一方、そうでないところは、なんと昼前になって、漸く陳列作品を運び込んだ状態。
結局、小生はそのグルーブに属したから、結構午前中で「一仕事やり遂げた」ていどには汗をかかされた。だから、4時30分になっても陳列作業は終わらない状態。
それは、新美術館と同じで、業者が陳列に来ないと言うことだった。兎に角、昼時間は40分で昼休みもそこそこに作業を始め、休む時間も無し。その上、作業が進まない状況が続く。
しかし、陳列の先が見えた頃には、懇親会に出ることができた。
一番遅い方であったが‥‥
事務局から今日上野の森美術館「金子卓義の書」を5時30分まで延長してもらいましたとアナウンスがあった。
しかし、実際のところ既に各の団体による「(二次会)祝賀会」に出席する人達かいて、5時前には出かける人が多かった。
そして、我々も、料理もそこそこに、新生銀行の隣の「プレスセンタービル」へ‥‥‥
35分遅れて着けば、丁度受賞者の紹介が始まるところ。‥‥で料理はというと、食べ尽くされて見あたらない。
結局ジュース2-3杯で7000円という、どこかのぼったくりバー並の会費だった。
聞くところによれば、どこの会も同じようなものだという。別の団体の先生は、水割り一杯6000円だったという。
これでは、入賞したのであればいざ知らず、無理して出席する意味合いも薄れるというものだ。
それを承知で行くのだから、一つのお祭りだと思えば仕方がないだろう。
当然、今回は実は「写真機(デジカメ)」の試し撮りをする目的でもあったから、7000円が全く無駄にもならなかった。
‥‥というのは、薄暗いところでの人物撮影は、F5.6以上に絞った方が間違いないという事実が分かったことだった。
それもAUTOでISO800まで増感し、ノイズが目立たないというα700の威力でもあった。
これは正に宴会カメラだった。レンズもシグマ18-50mm F2.8 EX DC MACROというヤツで、開放でもそこそこだが、二段も絞れば何倍のするレンズ並の描写をする。
だから、このレンズの特性やカメラの特性など色々と勉強になった。
元々テストをして見てAFが白い明るいものに引かれるのが分かっていたので、良い勉強にもなった。
当然、7000円には見合わなかったが‥‥‥
次回は、又考えよう。
なぜなら、夕方9時に帰宅して結構疲労困憊だったからだ。
この疲れ、火曜日までに取らないと、国立新美術館の陳列替えが始まる。

17日は撤去、まだまだ続く陳列の日々である。

毎日書道展・国立新美術館・陳列終わらず

2008-07-09 14:28:22 | ちまたの噂・雑記事

毎日書道展が7月8日開幕した。
開幕したと言っても東京都美術館で、国立新美術館では8日10時より陳列が始まった。
しかし、昨年通り夕方5時になっても、6時になっても終わらない。

無線で、7時30分まで陳列をやると業者には言っていたらしいが‥‥

陳列作業が遅いのは、陳列を専門とする「日美」の業者が、中々やってこない。‥‥陳列できないと言うことだ。
実際やっているのは学生アルバイトだから、素人同然でトロトロとやっている。
中には、金髪の東洋人でない人もいたから、その手際の悪さは推して知るべし。
‥‥東京都美術館の「川端商会」の「親父さん」も「日美」のポロシャツを来てやっていたが、5時までだと言うことらしい。

昨年は、新美術館の展示初めてだったからと思ったが、今年も実際全く同じ。
結局、何も出来ずに待たされる方は困りものだ。
そんなこんなで、夕方、4時、5時の段階で‥‥、1階の会員賞、役員、までは展示されているが、当番審査員も終わっていない。
だから、3階の公募、U23など下半分しか展示が出来ていない状況だった。

さて、今年は、昨年と違ったことはまず陳列委員の内の「チーフ」以上は、9時集合で打ち合わせがあった。
これは、葉書「『国立新美術館』陳列集合時間のお知らせ」で通知したと言うが、葉書がついたのは8日だった。
7月7日発送で、8日の打ち合わせに間に合わせようというのが元々大間違い。
だから、「チーフ」で9時半に来た人もいた。

一方、全体会議がなかったために「委員」「お手伝い」に対して、本部通知が徹底していなかった。

昼飯‥‥‥昨年は、まずい新美のレストランだったが、サスが不評で今年は弁当になった。
弁当も、「かつ弁当」と二段になった弁当の2種類。
3階の講堂で食事なのだが、食べたら「昼休みもなく」作業というもの。

冷たい弁当に、冷たいペットボトル200mlのお茶。‥‥の犬飯。
その上、3時30分頃、「お茶」と言って出されたものは、お昼のお茶の残り物のペットボトル200ml。

そして、飲んだらそそくさに戻って、実はやることなしに、又座るところもなし。
本当に、立って待つだけでは苦痛としか言いようがない。

結局、待つだけで何も出来ないうちに、夕方5時。

お手伝いの人(黄色の釣り紐の人)は、帰っても結構ですとの話。
「お時間のある人は、懇親会は6時から別会場で‥‥‥」と言うが1時間もある。

結局大半の人は懇親会に出ないままに帰ってしまった。
これでは何のための懇親会だというものだ。

「委員」の人は、5時45分で終わりにして懇親会場へと言う。
しかし、新美から表に出るのが面倒。
中々来ない荷物用エレベーターを使用して、地階に降り、地図をもらって出かけていったのが「はあといん乃木坂」。
これが、乃木坂の反対側から入り口のところ、探し探し行ったら、6時を回って始まってしまっていた。
懇親会は、やはり昨年のレストランは止めたと言うことだ。

「チーフ」以上は6時30分まで作業だから、懇親会会場が閑散としても「チーフ」以上は会場に現れずであった。
全くご苦労なことだ。


しかし、今回の懇親会の誘導方法は間違いだろう。
陳列待ちで、仕事はなかったのだから、4時半に「お手伝いの人」終わりにして、5時から懇親会を始めるべきだったのではないかと言うところだ。

東京都美術館では、4時に展示が終わるから、懇親会は、4時半開場で即刻始まり、5時には帰り始めていた。
如何に東京都美術館での展示が楽かと言うことだ。

ついでに変わった言えば、新美の名票の貼り付けに、「ひっつき虫」を使わなくなったことだった。

又、今年は会員賞が1階入り口の一番良いところに来た。
何か、大広間だとすっきりして見えるのはいつもの通り。


毎日書道展・陳列準備始まる その2

2008-07-04 19:09:42 | ちまたの噂・雑記事

毎日書道展で今日は東京都美術館、朝9時集合。
‥‥と言うことは、8時45分までに玄関口に集まって、と言うことだが。
ところがやってくれますね、今回も「連絡ミス」。
最初の通知には10時集合になっていたのが、最終通知では9時。
結局行ってみれば、9時には役員の先生は来ていない。
事務局も準備が出来ていない。
結局10時に始まります、9時45分には集まってくださいと‥‥
LB階の「東方書展」の招待券を貰って時間を潰す始末。後から見たら、「東方書展」というのは入場料を取るのね。以前招待状が来ていた。
中身は、漢字条幅有り、一字書、近代詩文、かな、大字仮名といろいろ。
まあ感心したのは、入賞者名簿を手書きで書いていたこと。
随分丁寧に‥‥‥
そして、少し気づいたのは、「印」について無頓着かな?と言うところ。
その上、最近の傾向、小さめの印に対して、大きな印をやたらと鈴印している。

一方、作業は名票、題名の点検と言うことで、出品者の書いたものと照らし合わせる。
これが結構大変。
旧字は全て当用漢字に変換するし、「かな作品」など実際出品者が書いたものと似ても似つかない事にもなる。
その上、名前の文字が違うのもあるから、何回も点検しないと見逃すことが多い。

原簿に当たると、毎日賞など大社中しか廻ってこないとつくづく思う。
昔聞いた話では、100点で1点取れれば良い方とか、運が悪いと100点でも無理と言うことも、だそうだ。
今年は、60回記念と言うことで、多少賞が増えたのかなどと思ったりもする。

毎回言うようだが、「賞」には一切関係ない我が社中は何も気にする必要はないと言うところではある。
お陰で、「良い貧乏」をしなくて良いのは別の意味で「幸せ」なのかもしれない。
7日から東京都美術館で陳列。
こちらは、「Chief」だが新美の方は全て「平」。
今日、作業終了後「Chief」以上は残ってください‥‥
聞いてみたら、新国立美術館の陳列だった。
新国立美術館は9時30分の開館だが、「Chief」以上は特別に9時集合で打ち合わせをするという。
六本木の新国立9時では地方から行ったら、大変なのだよね。
東京駅から地下鉄で20分。
8時30分には東京駅着と言うことで‥‥‥
小生などは、9時30分で助かったと言うことだ。
朝の30分というのは結構貴重なのだ。


毎日書道展・陳列準備始まる

2008-07-03 16:36:13 | ちまたの噂・雑記事

7月8日開幕の第60回毎日書道展。
陳列の準備、委員としては先月30日から始まった。いわゆる陳列部屋の選定のシール貼りである。
一応、新国立美術館、東京都美術館でシール貼りをやり、あと1回で終わる。
7月1日には、会員賞が決定していち早く知ることが出来たのは、我々陳列委員だった。
実は、陳列委員の中に会員賞を貰った先生がいたが、当日欠席。
まあそんなものであるよ‥と言う感じではある。

毎日書道展では、会員は「会員賞」を貰って「審査会員」になるのだが、私の所属する県では、ある部門で県全体で2人しか審査会員がいないところもある。
それは、この会員賞を貰わないと審査会員になれないからなのであるが、この辺の賞となると中々難しいものがある。
なぜなら、「作品の品」というのは会員になっている以上問題ではなく、実は「好き嫌い」「感じ」という部分が多分にある。
その上、「大社中」中心というのは、地方の県展の「審査員クラスへの賞」に至るまで常識だからだ。
それは、大社中となれば、当然「偉い先生」が主宰するし、それに代わる先生も少なくない。そして、そのバックにあるのは多くの先生を抱える結果としての「出品点数」と言うことになる。
書展というのは、と言うより公募展全てにおいて、出品者がいなければ成り立たない。
しかも出品者は、高齢化で必ず減って行くから、新人を確保して増やして行くしかない。
要するに、「賞」というのは、公募展を維持して行くための「活力剤」というか「エネルギー」のようなものだ。
一方、大きな賞を貰えば、「受賞祝賀会」やらなにがしのパーティやお礼など、「金が飛び交う」。
「金が飛び交う」と言っても、交際費という祝賀会場へ払う現金だったりする。

大社中なら、それなりに「金がかかっても」防波堤があるから、実は不作法でも何とか収まる。
しかし、私などの「弱小・零細・社中」で、「大きな賞を貰ったら」は「金が飛び交わない」代わりに「槍が飛んでくる」という次第だ。もっとも、ほとんどそう言うことはないから「槍を防ぐ」盾の心配も要らない。
‥‥‥で、結局今回もというか、これからも「会員賞」とかの賞には縁がないと言うものだ。
12日は、毎日展・表彰式なのだが毎日展独自のレセプションの後に、私の所属する書団の祝賀会がある。会費7000円。
例年、東京都美術館の陳列の日に当たり、陳列が終わったら駆けつけると言うのも大変だったから、欠席にしている。
今回は、よく知っている人が会員賞を貰ったから、何とか出席しようと会費を払い込んでおいた。
決して、祝われる方になることはない祝賀会だが、新しく買ったカメラのレンズの試し撮りだと思えば、決して悪くはないと言うものかもしれない。

そして、月曜日7月7日よりいつものハード陳列が始まる。
但し、今年は、予備日があるから「全棟調整・副部長」の先生にはご苦労だが、 5時、6時には帰れそうという感じがある。
特に、今年は新国立美術館で陳列チーフにならなかったから、気が楽、責任もてないよというものだ。


書道の勉強会に参加するの記

2008-06-05 00:11:50 | ちまたの噂・雑記事

5月30日-6月1日と、群馬県の伊香保温泉で行われた書道の勉強会に参加した。
この勉強会は、部門の審査会員を中心にして、8年前から全国の50人強の審査会員を毎回集めて開催されている。
そして、今回振り出しに戻って伊香保・天坊での事となった。
今回から、審査会員候補の人も参加可としたので、100人は越えるかと思ったら、なんと60人強だった。
当然、地元、関東の人がほとんどで、東北から参加した人は毎日書道展審査会員の先生1人だけだった。



以前何回か行われていた席上揮毫。
その場で「作品」を書かせると言うことはなく、予め作品を持ち寄って批評するということになった。
その作品のサイズは「毎日書道展」サイズとあった。
だから、大半は「毎日書道展」に出品しなかった二番手の作品と言うことになって、何やら‥‥失敗作(小生のも含めて)という雰囲気も漂うものもあった。

従来、富山から少なからずの人数が参加する筈だったが、今回は地元展覧会と祝賀会と重なったために、作品のみになった。
だから、作品点数という部分で見れば、100点ぐらいは行ったのかも知れない。
それで‥‥‥「勉強になったか」と言えば、初めて参加する審査会員候補の人達には新鮮で良かったかも知れない。
しかし、皆勤賞の私などの審査会員では、ほとんど「学ぶところはない」と言って差し支えなかった。
その上、他府県から来た先生が全体の四分の一程度であるから、地元の先生達で話し合ったりする。
ところが、地元の人達では、いつも批評しあっていたりするから、又、作品も見慣れているために面白くないし言うことは決まっている。
特に、特異な作風の作品を出してきた富山の作品は、作者が出席していないのだからどうにもこうにも質問のしようがない始末だった。



夜の宴会は、いつもの通り。
しかし、ここの旅館の料理というのはこんなものだったかなとも思う次第。


毎日書道展(役員)出品も佳境に入る

2008-05-22 22:33:06 | ちまたの噂・雑記事

6月という月も目の前になり、会員以上の役員作家の出品が迫った。
公募出品は、5月の連休直後の9日に郵送締め切りがあって、既に済んでしまっている。
マクリ出品でない方は、6月下旬の搬入に間に合わせばよいのであるが、表具店経由であるために5月末までと言うのが大方の締め切りとなる。
しかし、実際は20日前後に表具店に持っていって方が実は都合がよい。
最近ではなくなったが、以前ギリギリになると「貸し額」がないという事がある。実際のところは貸し額の種類の問題なのであるが。
それならば、自分の額を使えと言うようなところである。
しかし、昨年の新国立美術館での陳列風景を間近に見ると、とても額を買う気になれない。
はっきり言って、直ぐにボロボロになる。
上野の東京都美術館と違って、新国立美術館の陳列では色々な無理がある。

そう言えば、今年の新国立美術館の(委員)入館証が届いた。
今年は、昨年の青から緑になったが、何やら貧弱な感じ。理由は分からない。

さて、この5月の作品作りというのは実は何か気分が乗らない。
外は良い天気だったりすると、気が散ってしまう。
すると、何も見えなくなる「夜」にひっそりと書く‥‥
実は、これも気分が乗らない。なんと言っても、夏至も近くなるし昼間が益々伸びる。
だから、ひっそりと書くのは、秋の夜長に限る。
かといって、夏はどうかと言えば、暑くてしょうがない‥‥しかしこんな時こそ何とかなったりする。

そんなこんなで、今年の5月は書作に入り込んでしまった。
いっそのこと秋口の作品まで‥‥正確には8月に出品の作まで仕上げなければならない。
なぜなら、昨年と同じ「死のロード?」の7-8月の陳列・撤去作業が待っているからだ。

作品というのは、やる気がなければ、「やる気がない」という作品になり、「お疲れ」なら「お疲れ」という作品にしかならない。
書は人なりと言うが、人以上にその時の「心境」「信条」「気分」「体調」が全て作品に出る。
本来、書作というのは、見て「元気の出る」作品でない限り作品とならない。
ならば書作に向かうときには、「怒気迫る気分」を出して向かう必要がある。
‥‥が、しかし、駄目なときはダメだ。
いわゆる気が抜けると言う状態になると、どんなに良い作品が出来ても、「品」があっても、力がない。

特に、公募展の展覧会に出品する以上、「おおおお~~」という作品でないと、会場に飲まれて消えてしまう。

実際のところ、「お~~」という作品が良い作品であるのかは、別問題というところに難しさがある。


小此木草卿個展・見聞記/妙義山美術館

2008-05-11 21:32:16 | ちまたの噂・雑記事

群馬の妙義山美術館で小此木草卿個展があった。5月11日まで。
今回の個展は、平成19年群馬書道大賞展で「大賞」を受賞した記念の個展という。
小此木先生の初めての個展かと思ったら、平成6年に草卿書作展というのがあったから、2回目なのかも知れない。
今回の作品は、地元・上毛新聞(地域版)で「迫力ある書」と紹介されているとおり、迫力ある書作だった。


平成20年5月6日付 上毛新聞

小此木先生は、玄潮会常任理事で毎日書道展会員であるが、群馬県では(社)群馬県書道協会・理事長をなされている。
又、県展では「漢字部の審査員」をされていて常々拝見する書作は条幅作品ばかりであった。
今回の個展では、毎日書道展では「大字書部」所属と言うことで、一字書、少字数の作が多数陳列されていた。



実際、ほとんど見ることの無かったものばかりで、新鮮な印象を与える。
正直、部屋が狭い関係上20点ばかりというが、力作ばかりである。



お弟子さんと草卿先生。


又、今回たいそう立派な作品集を頂いた。
めくって見ると、1点ずつ解説が述べられているものだったが、会場に展示されている作品は掲載されていなかった。



電報などはこんなものでした。(一部)


書道家の掟 その1

2008-04-21 23:40:22 | ちまたの噂・雑記事

書道家の掟 その1


世の中「道」と付くものの世界に入っていると、何やらしなくてはならないこと、そしてしてはいけないことなどの慣習がある。
取りあえず、それを「掟(おきて)」と呼ぶならば、色々なことがある。
しかし、よく考えると「道」と名の付くものは多かれ少なかれ全く同じような「掟」が存在している。
そして、その掟を守らない人達というのは、「道」という範疇から飛び出ている人、又は、入らない人であるといえる。
だから、「書家」、「書道家」と同じような「文字」を書く仕事をしているのに、「ロゴ」作家というのがある。
例の「題字」や「題名」などをデザインして書く仕事だ。
当然そこには「本物」の書家もいれば、「書デザイナー」という人達もいる。
一般には、有名な「書デザイナー」という「ロゴ作家」は、「書家」とは絶対に名乗らないのが普通だ。
逆に言えば、曖昧な位置づけの「書デザイナー」が「書家」と名乗ったりする。
別に、資格でも何でもないから、今日から職業・書道家になりましたと言ってもまあ、構わない。
タダそこに、小生などでは「羞恥心」があるから、簡単には名乗る勇気がないと言うのが普通だ。

さて、掟の第1は……
展覧会に出品して、他人の評価を得る。
そして、展覧会出品を依頼されたら、又は公募展の出品には必ず出品する。
こんなところだろう。
良く歳を取ったからと言って、全て展覧会から引退してしまう人がいる。
しかし、書家には作品がある限り引退はない。
引退して、展覧会に出品しなくなったら「元から存在しない」のと同じ。
そして、その人の作品は全く無価値になる。なぜなら、趣味の作品だからだ。
‥‥又、不出品は何処の世界でも減点1である。

掟2‥‥
必ず「師匠」をもつこと。
師匠は、師承とも書き、過去の伝統を受け継ぐ。
しかも、その師匠は少なくとも昭和初期まで遡れる「書家」の師匠でなくてはならない。

掟3‥‥
師匠を代えてはならない。但し、特別な場合を除いて。
師匠と言っても、「書家」でない師匠は、「師匠」の内に入らないから別に問題ないが、何々社中の何系列、となると中々難しくなる。
だから、師匠を代えると書風も変わり、実は又第一歩から始めるという結果になる。
掟4‥‥
師匠の言うことは絶対である。
書家も「書家ピラミッド」の頂点に近づくほど偉くなると、多少の我が儘は効く様になるが、頂点に立てるわけではない。
小さな山の頂点であっても、「声」はいつも上から聞こえてきて、「異論があっても」それに従うというのがこの世界。

掟5‥‥
書家は弟子を持つべし。
そして、弟子を展覧会に出して育てるべし。

 以下、つづく。


毎日書道展・7月の死のロードを思いやる

2008-04-08 22:53:21 | ちまたの噂・雑記事

今年も、毎日書道展では陳列の委員を仰せつかった。
昨年は、陳列チーフをほとんどやったので、今年もかな?という感じだ。
そして、まあ別に陳列チーフをやったからと言って良いことがあるかと言えば、何も良いことはない。
はっきり言って、何か昼飯に一本つくと言うこともない。
それで、遅くまで残されて、疲れ果てて帰る毎日の様な陳列作業。単なる委員なら、今日は○○○がありますのでという事も出来ようがね。
兎に角、今の時期では出席出来る日は全部○を付けると言うのが習わしになっている。
実際のところ、昨年は表にない最終8月の撤去までだった。
いずれにせよ、昨年「反省点」を書けと言うので、色々書いて置いたから国立新美術館では、「調整」という項目が幾つかある。

どうもこれは、陳列に時間が掛かって終わらなかった時に、上の先生方がやり直すらしい。
それなら、都美(東京都美術館)並に‥‥と思うが、都美の方が昨年の経験からえば何倍も楽だった。
国立新美術館は、なんと言っても「食い物がまずい」‥それで値段表を見ると驚くような金額だから、国立というのに酷いところだった。
今年は、改善されるのか‥‥弁当が何かを持ち込まぬ限り無理だろうと言う気がする。
そして、国立新美術館集合は相変わらず9時30分集合。
実際その時間まで塀の外で待っている状態。
早く行っても、しょうがないのは去年と同じだろう。

一方、4月中に出品作品を集めて、5月早々に送る必要がある。
昨年は、出品料も送る時に郵便局に納めたら、収めた通知が事務局に届かず、納付書のコピーを送れと‥‥
今年は、予め「納付書コピー」と書いてあったから、妙な電話が掛かってこなくて助かる。
役員作品というのは、まくり審査ではないから5月中に表具屋にもって行くという作業。
これで、20年度の怒濤のごときの展覧会シーズンの始まりというものだ。
予定は、
まず、5-6月☆☆→7-8月毎日書道展→9-10月○○?→11-12月県展→2月院展→1-2月市民展→3月社中展は取りあえず予定なのだが、スポットで何があるか分からぬ状況。
年中作品作りに追われる毎日。
これでは、直ぐに一年が終わると思ってしまう昨今。
しかも、妙によい作品でも出来て、「賞」でも取ってしまったらやっかいのオンバレード。
かといって、気が抜けた作品を作ると2月の院展の時、作品鑑賞会で酷評される始末。
大方、良い作品が出来たと思った時に「指名されない」という不思議な「ジンクスJinx」がある。

‥‥とすれば、「賞」がもらえない範囲で、納得させる力の入った作。
この力の抜きどころが難しい。
はっきり言って、「良い作品」を作ればよいのだか‥‥
本当に、こんな部分は「神頼み」というのは困ったものだ。