大学院環境科学院生物圏科学専攻の実習を実施。テーマは『土壌呼吸測定』。
森林生態系で生産された有機物の一部は土壌へ移行し、微生物の分解を受ける。その有機物の中には、分解されやすいものもあれば、分解されにくいものもある。分解を受けない有機物は土壌中に埋没していく。一方、微生物の分解を受けた有機物は二酸化炭素に変換されて、大気へ移行し、その一部は光合成に用いられる。
土壌中での微生物に有機物分解は『土壌呼吸』とも呼ばれ、生態系機能を知る手がかりとなる。
実習は最も簡便な『クローズドチャンバー法』。チャンバー内の二酸化炭素の増減を赤外線センサーで測定し、呼吸速度を算出。
さて、低温科学研究所内の土壌呼吸速度はいかに?
<補足>測定装置は低温科学研究所技術部で製作されたものです。
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