仕事もな く、今後余の為になる可能性もない私が何か世間の役に立つことは無いかと考え、福島原発の立ち入り禁止地区に住 んで放射能なんか何にも怖くないことを身を持って証明するのはどうだろうと考えましたが、第 5094回でも書いたように、何の反応もありませんでした。
そうなると、いよいよ世間の邪魔にならないように早くあちらの世界に行きたいものです。というのも、何 時までも何の役にも立たずに生きていれば無駄な医療費などをつかうばかりで若い人に迷惑がかかるばかりで す。そんなこともあって、ここ10年前後は歯医者さんくらいしかかかっていません。今、病院に行けばあちこ ち検査して沢山の病気を見つけてくれるでしょうが、そんなことをして世間の邪魔になるより治療せずに終わる つもりです。しかし、そう上手く行けばいいのですが、意識不明になって病院に担ぎ込まれるなんてことになれ ば不要な治療で金をむしり取られることになりそうです。
そんなことにならないためには何時の間にか死んでいたなんてのが最高なんですが、難しいかも。
そんなことを考えていたら、面白い記事がありました。
欧 米にはなぜ、寝たきり老人がいないのか 2012年6月20日
ヨーロッ パの福祉大国であるデンマークやスウェーデンには、いわゆる寝たきり老人はいないと、どの福祉関 係の本にも書かれています。他の国ではどうなのかと思い、学会の招請講演で来日したイギリス、アメリカ、オーストラリアの医師をつかまえて聞くと、「自分 の国でも寝たきり老人はほとんどいない」とのことでした。一方、我が国のいわゆる老人病院には、一言も話せな い、胃ろう(口を介さず、胃に栄養剤を直接入 れるため、腹部に空けた穴)が作られた寝たきりの老人がたくさんいます。
不思議でし た。日本の医療水準は決して低くありません。むしろ優れているといっても良いくらいです。
「なぜ、外 国には寝たきり老人はいないのか?」
答えはスウェーデンで見つかりました。今から5年前になりますが、認知症を専門にしている家内に引き連れられて、認知症専門医のアニカ・タクマン先生にス トックホルム近郊の病院や老人介護施設を見学させていただきました。予想通り、寝たきり老人は1人もいませんで した。胃ろうの患者もいませんでした。
その理由 は、高齢あるいは、がんなどで終末期を迎えたら、口から食べられなくなるのは当たり前で、胃ろうや点滴などの人 工栄養で延命を図ることは非倫理的であると、国民みんなが認識しているからでした。逆に、そんなことをするのは 老人虐待という考え方さえあるそうです。
ですから日本のように、高齢で口から食べられなくなったからといって胃ろうは作りませんし、点滴もしません。肺炎を起こしても抗生剤の注射もしません。内 服投与のみです。したがって両手を拘束する必要もありません。つまり、多くの患者さんは、寝たきりになる前に亡 くなっていました。寝たきり老人がいないの は当然でした。
欧米が良い のか、日本か
さて、欧米 が良いのか、日本が良いのかは、わかりません。しかし、全くものも言えず、関節も固まって寝返りすら打てない、 そして、胃ろうを外さないように両手を拘束されている高齢の認知症患者を目の前にすると、人間の尊厳について考 えざるを得ません。
家内と私は 「将来、原因がなんであれ、終末期になり、口から食べられなくなったとき、胃ろうを含む人工栄養などの延命処置 は一切希望しない」を書面にして、かつ、子供達にも、その旨しっかり伝えています。(宮本顕二)
これは良 いですね。日本も無駄な治療は止めるべきです。今の治療は病人の為と言うより病院の経営の為と言っても過言では ないでしょう。無理な延命を止めて治療費を節約すれば医療保険の問題もなくなるはずです。
そりゃあ、何があっても長生きしたい人もいるでしょうが、私のように、無駄に生きたくない者も結構いる と思われます。家族だって必要以上の延命は負担を増すばかりで、だれも幸せにはなれません。算術のための医 療におさらばしましょう。
国家予算にも限りがあります!