craft WAKU 木ままな木工生活

ログハウスの地下工房で変形家具製作を楽しんでいます。

薄い鉋台

2011年06月29日 22時17分20秒 | 鉋 金井

暑いですね。

パープルハート29mmの薄い鉋台と、白樫35mmの鉋台を比較しています。

薄い台で削り始めて、3日目です。
慣れもありますが、薄い台が好きになってきました。

挽いている時、削り材のすぐ上に手がある感じですので、材の擦れる感じがよく伝わってきますし、下端へ加える力も伝え易い気がします。
通常の台で挽くと、削り材からやや離れるため、(比較すると)安定感が少ないことと、下端に力を伝えにくいように感じました。
言い換えると、刃先が手の近くにあるため、感触が得やすく、コントロールしやすい感じがします。

かなり変な例えですが、28年間愛して止まない車で、地を這うように走る Rothmans PORSCHE 956 と通じる所があります。
通常の一寸二分の台は、重心が高い乗用車のような感じです。(やや、意味不明か・・・(笑))

【Rothmans PORSCHE 956】

台打ちでは、薄い鉋台は、掘る量が少なくてすみます。
(概略計算で一寸二分厚と比較すると60~65%程度の容積で済みそうです)

デメリットとしては、反りやすいと思います。
良い白樫を選定したり、油台、ハイブリッド台など、工夫する方が良さそうな気がします。

なんだかんだ言ってないで、台だけでなく、削り屑も薄くせい!と言われそうなので、このへんで止めときます。(笑)


再・挑戦

2011年06月28日 00時13分38秒 | 鉋 金井

今のままでは、切れている金井の刃に、申し訳が立たないので、帰宅して再挑戦しました。

昨日は、熱くなって冷静さを失っていましたが、今日は反省して、落ち着いて、研ぎ直して、下端の調整ができました。
冷静に振り返ると、素人が、興味半分で白樫以外の材で台打ちして、刃を入れて、いきなり削れる訳がないですね。
僕のレベルは、時間を掛けて向き合って、鉋の癖、特徴をつかまないと、上手く削れないということを忘れていました。
逆に考えると、勢いだけで打った変な台に、簡単に研いだ刃を入れて、昨日くらい削れたのですから、やはり「恐るべし金井」ですね。

金井の刃は、研ぎやすかったです。健明のように硬くなく、楽仙のように繊細でなく、普通に研げるのが特徴のように感じました。
今のところ、切れは、健明、楽仙と同等のように感じていますが、削った木の表面は、一番光沢があって、しかもしっとりしています。
・・・・・・ということで、今日は、30分ほど気持ちよく研いで、削れました。

今日は、そこそこ台調整がうまくいって、(力を)「抜いて削る」ことができてきました。

切れ止んで最後に、台を見ると、やっぱり動いていましたけ・・・・・(涙)

台が落ち着いてくれないのは心配ですが、昨日よりは、落ち着いてきているような気がします。

もう少し、台の様子を見てみたいと思っています。


苦戦!!

2011年06月26日 23時14分14秒 | 鉋 金井

パープルハートで台打ちした、金井の試し削りで、悪銭苦闘しています。

金井の寸八の刃は、短いですが、想像していた以上に素晴らしく切れています。

問題は、パープルハートの台です。

最初、まったく削り屑が排出されず、泣く泣く刃口を約0.3mmから0.7mmまで広げて対処しました。

なんとか、普通に削れて、見栄えはカッコイイのですが・・・・

刃口を広げてからの普通削りです。
一部刃が欠けているものの、今まで経験したことがない滑らかな削りの感触で、削り屑はセロファンのような感じです。

ここから、薄削りに入っていくのですが、台が短時間で動いてしまい、上手く削れてくれません。
大げさですが、見るたびに台が動いている感じなのです。
今日だけで3回、大幅に下端を削って修正しています。
下端を修正した直後では、そこそこ薄削りが可能です。

薄く削れています。10ミクロン以下のような気がします。
正確な数値は、7月の合宿で削って、計測させていただこうと思っています。

更に薄く削ろうとして、刃の出具合を調整していると、急に上手く削れなくなります。(たぶん)刃を調整している間に台が動いてしまうような気がします。
上手く削れない理由を探すと、原因が一杯出てきて、訳がわからなくなってしまうのです。
その度に、下端を大幅に調整してチャレンジしていたのですが、今日は気力が続かなくなってしまいました。(今日は、削り材を削っているより、台を削っている方が多かったような・・・(笑))

根気だけは自信があるWAKUですが、弱気になっています。
あ~、最初から、白樫で打てば良かったかな~
あ~、台の打直しかなぁ~。参ったな。

台の打直しだけは回避したいなぁ。色々対策を考えて、リベンジしようと思います。
ふぅ~、今日は、疲れました・・・・・早く寝て、気分転換します。


金井 台打ち終了

2011年06月25日 23時01分41秒 | 鉋 金井

鉋「金井」寸八の台打ちが終了しました。

材:パープルハート 柾目(と思います)
大きさ:幅90mm、長さ327mm(約尺一寸)、厚さ29mm(一寸弱)
一枚刃
仕込勾配8分

写真では、表現できませんが、刃を見ていると引きつけられて、刃の中に深く入り込んでしまうような錯覚に陥ります。

写真

美しい木の台が、失敗なく完成して、とても嬉しいのですが、上手く削れるか?が、一番の心配事です。
明日、時間があれば、試し削りをやってみます。


ラベンダーの収穫

2011年06月25日 22時40分06秒 | その他

午前中、ラベンダーの収穫をしました。

このブログで、2009年6月21日、2010年6月27日に続く、3年連続の記事になりました。

台打ち中の「パープル金井」は、ラベンダーの香りに包まれて幸せそうです。
(そんなこと思うのは、僕だけか・・・(笑))

一年経つのは、早いですねぇ。


台打ち中 (金井)

2011年06月24日 06時21分52秒 | 鉋 金井

台打ちは3回目ですので、気分的に若干余裕があります。

8分(24mm)のノミで掘っていきます。
もう少し幅広のノミが欲しい所ですが、これでもなんとかなります。
パープルハート材は、前回の写真と比べると、茶色から紫色に変化しています。

一気に掘りたいのですが、ノミを扱う技術が低いので、下の状態までコツコツ掘ります。
パープルハート材は、薄めに掘ると、刃の入りが良いです。
(特に板目方向に厚めに掘ると、割れるように削れてしまいます)

慎重に、鋸とノミで、押え溝を加工します。

ノミは、1分を使います。
2分ですと溝の側面に当たってしまい、そのまま打つと押さえ部分が割れたことがあります。

押さえ溝加工が、無事に終了してホッとしています。

刃は、ここまでしか入りません。
今後、表馴染みを削って調整しながら、刃を入れていきます。

あ~、金井で早く削ってみたいです。


パープル・タウン(PURPLE TOWN)

2011年06月21日 23時59分04秒 | 鉋 金井

「金井」の台が、パープルハートと聞いて、眉をひそめる方も多いと思います。

鉋が初心者のWAKUとしては、色々試したい気持ちが強く、趣味的要素を取り入れていますので、ご容赦ください。

ということで、八神純子さんのパープル・タウン(PURPLE TOWN)を口ずさみながら(古いですね)、台打ちしています。

厚さは一寸弱(約29mm)、長さは、尺一寸(約330mm)にしました。

墨(水性ボールペン)を打ちました。

道穴をΦ3mmの錐で開けます。
硬いので、ばさばさせず、スッキリした穴が開きます。
こんなに数多く開ける必要もないような気がします。

こっぱ返しから、彫ります。

掘り始めましたが、木が硬いです。

まぁ、時間を見つけて、ぼちぼちやることにしました。


金井

2011年06月19日 22時56分31秒 | 鉋 金井

唐木の「パープルハート(Purpleheart)」が、何枚かあるので、 この木を使って台打ちしようと思っています。
ここは白樫で打ちたい所ですが、色々試して楽しんでみたいので、紫色の台を作ってみます。

机の上に運んできて、どれを使うか選定中です。

昨日は、刃の名前が恥ずかしくて言えませんでしたが、白状します。

刃の銘は「金井」です。

初代「初弘」のお弟子さんの「金井芳蔵」作とのことです。
「困ったときの金井」と言われることで有名と聞いています。
薄削りで困っているWAKUにはピッタリの鉋と思っています。(笑)

「さびとりつや之助」で、錆を落とした後、裏押ししました。

刃は、やや蛤(ハマグリ)のような刃になっていましたので、荒砥で修正です。
難儀だったのが、青丸部分の「欠け」です。

刃を直線に直してから、更に荒砥で研ぎを重ねて欠けを修正しました。
なんとか、仕上げ砥石で研いで、完了です。
ここまで、ほぼ半日間、掛かってしまいました。

こんな感じに仕上がりました。

パープルハートですが、かなり硬くて、木目が入り乱れて、加工が大変そうです。

これから、台打ちをして楽しみます。


鉋の刃を購入

2011年06月18日 14時23分31秒 | 鉋 金井

昨日、鉋の刃が届きました。

今まで、刃の表に刻印が入ったものは、持っていませんでした。
「42720」は、昭和42年7月20日のことらしいです。
もうすぐ、44歳の刃ですね。

古いといっても、実家の車よりは、若いです。
昭和40年登録のダットサン「Sunny」、45歳。

どちらも、僕より若いか・・・・・・・・ いかん、話が横道に逸れてしまいました。(笑)

 

本題に戻ります。
以前から欲しかった鉋(なぜか空箱だけは工房にあります)でしたが、最近、夢に出てくるようになり、睡眠を妨げるので(笑)、購入しました。
ホントは、新品に近いものが欲しかったけど、手が出ませんでした。

銘は・・・・・・分不相応なので、猫に小判、豚に真珠など言われてしまうので、今日は公表する勇気がありません。

見る人が見ると、分かってしまうのですけどね。(^_^;)

ということで、錆落としを買ってきました。

刃先が、欠けたり、蛤刃だったりしますので、荒砥の準備です。

いつもより多く、3挺ほど準備しました。

これから、刃を仕上げて、台打ちまで進めていきます。


削ろう会 静岡

2011年06月12日 23時57分56秒 | ミニ削ろう会

今日は、静岡削ろう会に行ってきました。

三重県からは、谷岡さん、てつじさん、WAKUの3名が、早朝より東名高速を駆って参加させていただきました。
更に、静岡県のぽ~るさん、半次郎さんが合流して、5名のグループとなりました。

ぽ~るさんと半次郎さんは、初対面でしたが、あっという間に打ち解けて楽しい一日でした(^.^)

WAKUは削ろう会初参加で、さすがに心の余裕が無く、必死で削りと研ぎだけをしていたため、周囲を見渡す余裕は全くありませんでした。(>_
グループの皆さんも、昼食も抜いて(笑)、本気モードでした。

・・・・ということで、同じグループの写真しかありません(^_^;)

まずは、ぽ~るさん。
初参加、初計測で7~8ミクロン!さすがです!

続いて谷岡さん。
途中、5ミクロンがありましたが、削り華が悪いと、てつじさんに認められず(笑)、7~8ミクロンでした。

てつじさん。
名誉の負傷もありましたが、7~8ミクロン。(でしたよね?)

半次郎さん。
初削りとは思えない見事な削り華です。
WAKUの「健明」を使っていただきましたが、WAKUよりも上手く削れていますっ(^_^;)
鉋病に掛からない事を心より祈っております(笑)

最後に、恥を忍んでWAKUです。
苦労しながら、目標の10ミクロン以下を上回る7~8ミクロンでした。(^^♪

真剣勝負の心地よい緊張感の中で、この笑顔。
谷岡さんの笑顔と、後ろは必死に削っているWAKUです。
皆さん楽しんでいました~♪

記憶力が乏しく、数値、内容に不備がありましたら、ご連絡をお願いします。

皆さん、大変お世話になり、ありがとうございました。

またお会いしましょう!!


木工家ウィークと鉋の準備

2011年06月11日 23時20分23秒 | その他

今日は、朝から名古屋に出向き、木工家ウィーク「木の家具40人展2011」を見学してきました。

会場では、皆様と1年ぶりにお会いできて楽しかったです。

感化されやすいので、僕もそろそろ何か作りたいなと思いつつ、帰宅しました。

帰宅後は、明日の静岡「削ろう会」の準備をしていました。

最近、刃先の小さな欠けが発生しやすく、悩まされているため、刃を研ぎ直しました。

水を多めに使用して、研ぐ方法を試したかったので、今日は研ぎ場を変更しました。

ログハウス前にある秘密小屋のシンクです。

流し台がガタガタするのは想定外でしたが、気兼ねなく水が使えるのは魅力でした。

これから、ここで研ぐことにします。

結果は・・・・・

これ位の厚さでは、問題ありませんが、薄く削ると欠けが原因(と思います)割れてしまいます。
もう少し研ぎたかったのですが、時間切れです。

下端も再調整したかったのですが、時間が無いのと、台が動きやすいので、適当にすませて現場で調整することにします。

明日は、「楽仙」と「健明」の2丁に絞って、楽しんできます。


削り台を作る

2011年06月09日 00時30分42秒 | 

メインの工房南側に削り台、削り材、鉋などが置かれていると、作品製作ができないので、鉋(薄削り)関係は工房北側に移設する計画を進めています。

今日は腰痛のため大事をとって、木工作業はお休み。
先日の日曜日のことを書いておきます。

一間(六尺:約180cm)程度の材料を削れるような削り台を作ってみることにしました。
脚になる二尺角(約60mm角)の桧材をカットして、手押し鉋をかけました。

削り台は、三寸五分角(約10.5cm角)桧材を3mから2.2mに手鋸でカットしました。

心持ち材なので、割れるかもしれません。

脚は、気に入らなかったら、分解するかもしれないので、木ねじで組みました。
手持ちの18mm厚のベニア板を置いて、とりあえず完成しました。

適当に考えて作ったので、グラグラすることを心配していたのですが、とても安定した削り台になりました。
問題なく使えそうなので、鉋類を移動して、確認しています。
背景の棚に置かれた荷物が目障りですね(笑)

早速、試し削りしてみました。

ありゃりゃ~、焼印しても、削り台を作っても、上手く削れないなぁ(笑)
静岡にいくので、鉋を調整して、なんとかしないと・・・・・

時間が無いなぁ。


焼印

2011年06月04日 03時11分50秒 | 

鉋台に焼印して遊びました。

よく分からないので、適当です。

練習してから、本番に挑むのですが、いつものことながら、肝心な時には緊張して失敗します。

まぁ賛否あろうかと思いますが、これで、間違って他の方々の鉋で削ることは無いと思います。
(そんなアホなことするわけないだろうけど・・・・(笑))


工房拡張計画 03

2011年06月03日 01時20分17秒 | 地下工房

工房南側の中央に居座っていた研ぎ場ですが、狭く感じてきたので、工房北側に移動しました。

今後、鉋関係は、工房北側に移動していく予定ですが、これはその一環です。

未だ水道工事、配水管工事ができず、タンクの水を置く場所も必要ということで、当初から予定していた場所ではありません。

スピーカーに挟まれていて、好きな音楽を間近で?聞きながらの研ぎは楽しいので、これはこれで良しとしています。

心地よいのですが、研ぎは相変わらず上手くなりません(笑)

       

水道工事などを行い、水を気兼ねなく使えるようにしたいです。


寸八の長台で遊ぶ

2011年06月01日 00時03分59秒 | 

なんとなく、長い削り台が欲しくなり、安価で購入した3寸5分(約10.5cm角)角の地桧を加工しています。
長さ300cmは、僕の工房では長いので、220cmに鋸で切りました。

荒材から、できる限り表面を平面にします。
僕の小さな手押し鉋では加工が難しいので、手鉋で仕上げることにしました。

まともに使える荒仕込鉋や中仕込鉋が無いので、長台一丁でコツコツやるしかありません。
最初は削り屑が刃口に詰まってしまい苦労しましたが、平面になってくると、削るのが楽しいです。

しかし、米ヒバで薄削りしているような削り屑が出ません。
最近、大工さんが鉋削りしているのを見たことがないので、よく分かりませんが、このあたりが、本職さんとの違いかと思います。
僕の未熟さを表していますね。

薄削りを練習していることもあって、寸八の長台で、このような角材を削ることができるようになってきました。
芯持ち材ですので、どうしても逆目の部分が出てきますが、気にせず一気にひけますし、鉋枕も気になりません。
一年前はこのような削りはできなかったので、僕なりに少しずつ進歩しているような気がします。
楽しいので、今日は必要以上にどんどん研いで、削って、遊んでしまいました。

2面を仕上げたのですが、平面が出て艶もあって美しいです。

あっ、そろそろ薄削りに戻らないと感覚が狂いそうです。