craft WAKU 木ままな木工生活

ログハウスの地下工房で変形家具製作を楽しんでいます。

寸六 初風 透き直し

2011年07月31日 20時38分20秒 | 鉋 忠次

寸八の「忠次」再生の前に、同梱されてきた寸六の「初風」という鉋で、古鉋再生を試します。
なんとなく、銘が好みですし、「鍛冶久別打」と刻印されているので、期待して復活させようと思います。

頭の部分のまくれを、グラインダーとヤスリで取りました。(写真撮り忘れました)
ついでに、耳の部分もグラインダーで修正しました。(写真撮り忘れました)

ベタに近い裏が一番気になるので、裏の透き直しを試みます。

透き直す方法は良く分からないのですが、農作業道具入れに置いてあった鎌用の砥石を持ってきました。(グラインダー砥石の割れたものがあると良かったのですが、見つかりませんでした)
荒い砥石で、水を付けて、ゴシゴシ削ります。
2時間くらい削り続けました。

左側がまだ、残っています。
ここで気力が無くなったので、気分転換に、ベルトサンダーみたいなものを持ってきて、透き直してみました。水を付けて、ブィ~~ンと削ります。

センの跡のような仕上がりにしたくて、鎌の砥石の荒い側でスジをつけました。
木材をガイドにしてまっすぐ引きました。

初めてにしては、なかなか良い感じになってきました。(^_^)

これで、裏押しすれば、見違えるような裏が・・・・・・・・・・・・・

裏が出来るつもりでしたが、そうは上手くいかず、へたくそな裏です。(恥)

その後も何時間、鎌の砥石でゴシゴシして・・・・・・・

今日は、これが気力の限界でした。
恥ずかしながら、「まっ、いいか」のレベルです(笑)
また、気が向けばゴシゴシやって、修正してみます。
長時間かけて透き直していましたが、コツすらつかめていません。
綺麗に透き直すのは、難しいですね。

今夜は、性懲りも無く、「忠次」の透き直しに挑戦です。


古鉋 修復手順

2011年07月29日 22時35分26秒 | 鉋 忠次

明日から、本格的に取り組めそうなので、我流ですが古鉋の再生手順を考えていました。

①刃の汚れ、赤錆を取る。(さびとりつや之助、ペーパー、荒砥、歯ブラシ)
②刃の頭部分の捲れを取る。(グラインダー、やすり)☆
③裏透きを直す。(荒砥、サンダー)☆
④裏出しをする。(中砥)
⑤耳を修正する。(グラインダー)
⑥刃の角度の修正、研ぎ直し。(荒砥、中砥、合砥)
⑦台打ち、又は、現状の台の修正

☆は、初めての作業になります。特に③は、興味があります。

幸い、3枚刃があるので、色々試しながら作業を進めることができます。

早速、錆び取りを開始しています。

裏から見て、刃の先端あたりの錆がきついです。(昨日の写真と比較すると分かります)
全体的に、ベタ裏ですので、透き直しも楽しみです。

ボチボチ進めますが、良く分からない作業もあって、間違っていたり、更に良い方法があるかもしれません。
その時は、アドバイスよろしくお願いいたします。


恐る恐る

2011年07月29日 00時10分18秒 | 鉋 忠次

鉋台から、刃を外してみました。

クモの巣が張ってるくらいですので、最近、刃が外されたことはないと思います。
落札時にも刃の写真は無く、どんな常態か想像もつかない状況でしたので、恐る恐る外しました。

う~ん、修正するのは、労力がかかりそうで、大変かも・・・・・という感じです。

忠次の刃の角度も気になったので、見てみると24度くらいでした。

古鉋を再生して、まともに削れるようにするまでは、相当時間がかかりそうです。

夜な夜な、ボチボチやることにします。


衝動的5分間

2011年07月28日 00時09分56秒 | 鉋 忠次

時々、鉋のオークションを見て楽しんでいます。

先日のこと、眠い目を擦りながら、無意識に開いた古鉋の写真を見て、ドキッ!
赤錆た刃の中に試してみたい鉋の銘が、うっすら見えました。
えええっ?(眠い頭の中は混乱状態)

落ち着いて見てみると、残り5分・・・・・錆びた鉋で、どなたも入札していない・・・・
道具に詳しくない方の出品らしく、詳しいことは何も書いてないし、寸法の表記や写真に寸法を示す定規など写っていませんでした。

寸八か寸六か? 銘の大きさなどから推察しても良く分かりません。
ドキドキ・ドキドキ・・・・

あと、1分か・・・・・・・・・・・・・・・・ 3丁のセットか・・・・・・・・・・ え~い、ポチッ!

あぁ、寸六だったら、台直し鉋にできるかなと自分に言い聞かせて、心を落ち着かせていました。(笑)

と、いうことで、古鉋3丁が工房に届きました。

なかなかのもの・・・・・・・・

クモの巣も、張ってるし・・・・(笑)

試したかった鉋は、伊勢のおやかたさんが、以前、ブログに書かれていた「忠次」です。
幸い大きさは、寸八だったので、ホッとしています。

残りの2丁は、寸六でした。

しばらくは、古鉋再生を楽しもうと思います。


金井 裏の修正

2011年07月24日 21時43分54秒 | 鉋 金井

最近、裏が気になっています。

野暮用が多くて木工時間が少ないですが、金井を修正することにしました。

先日の動画では、刃の中央部分の削り屑が波立っています。
裏を研いでいる際、中央部分が砥石に当たっていないような気がしました。
チビた金井の刃、大切に使いたいけど、思い切って少し裏だしすることにしました。

裏出しは、不慣れで、ビビりながら叩いています・・・・(笑)

中央部分が少し出て予想通りの裏になりました。
金井は、綺麗な鉋ですね。

薄削りしないと気がすみません・・・・・・やってみました。<EMBED height=390 type=application/x-shockwave-flash width=480 src=http://www.youtube.com/v/cTR-QxyfW7A?version=3&amp;hl=ja_JP&amp;rel=0 allowfullscreen="true" allowscriptaccess="always">

面倒だったので、一人上手は使わずに、息を吹き掛けて削り屑を出す方法です。
片手で引いて、片手で削り屑を出したいですが、未熟なので・・・・。

結果は・・・・、ほとんど上達無し・・・・・・・
めげずに一歩一歩やります・・・・・・・・(笑)

</EMBED>

鉋削り動画

2011年07月20日 00時02分56秒 | 鉋 金井

久々の動画です。

刃:金井芳蔵 寸八
台:最近台打ちしたパープルハート 一枚刃 尺一寸
削り材:米ヒバ 三尺

最近は、製作した新しい削り台で削っています。
相変わらず恥ずかしい削り屑ですが、今日はこれが限界でした。
最後の一尺あたりに節があり、木目が乱れて、表面も凸になってしまっているので、削り屑が続きませんでした。
一枚刃でも、逆目は出ていませんが、もっと、スカっと削れるよう精進します・・・・


下手の横好きな一日

2011年07月18日 19時16分02秒 | 

草刈の予定でしたが、台風の影響で取りやめて、工房の中で遊んでいます。

祖父や父が使っていた、天然砥石が置いてあるので、試しに研いでいました。
最近、慣れている金井で、砥石の差を感じようと試みましたが、違いは分かりませんでした。
以前に研いだ時は、地を引いて困りましたが、力の入れ方が変わったのか、今日は思ったより上手く研げます。
少しづつ、研ぎは進歩しているような気がします。

研ぎ終えた、刃の裏の先端100倍写真です。(ピンボケですみません)
先端まで砥石が当たって、昨日の写真のような黒い線は見えません。
削っている間に黒い線ができて、切れ止んでくるのです。
黒い線は、角度がついていて、平面です。
肉眼では反射する光で白い線に見える部分になると思います
削る力に刃が負けて、刃先が曲がってくるのか、刃が減っているのかは、良く分からないです。
断面を切って、顕微鏡で見てみたいですが、再生不能になるので無理ですね。

先日の鉋合宿で、毛を半分に切る話題が出ていたので、研いだ金井の刃でやってみました。
まずは、自分の頭髪です。なんとか、刃は切れているようです。
毛を切るというか、削(そ)いでいます。

腕の産毛でも、試しました。
最近、ついつい産毛を剃って研ぎ具合を確かめているので、産毛が少なくなってきました。(笑)

早速、刃を台に入れて、削ってみました。
鉋合宿で、これくらいの削りを、したかったなぁ。

合宿で薄削りできなかった敗因は、暑さと扇風機と言われていますが、僕の場合は、事前準備不足によるものです。
2~3日前から、持っていく鉋で研ぎや削りを繰り返し行う予定でしたが、湿度の高い地下工房から持ち出した台は動くことは分かっていて、台の調整をしても再度現場で調整することになるので、事前の削りは省略して、研ぎに専念していたのです。
今になって考えると、事前に削ることで、鉋の微妙なクセを把握できていたのですが、今回は事前に削らなかったため、現場での微調整の具合がわからず苦しみました。
毎回、色々失敗を経験して、勉強しています。

今日削った米ヒバの表面は、鏡のようにピカピカして、周囲の物が映りました。

今日は下手の横好きな一日でした。


嬉し 恥かし 楽し 悔し の2日間

2011年07月17日 23時07分37秒 | 

伊勢のおやかたさんの工場で、鉋合宿?があり、参加させていただきました。

前夜祭も計画してもらい、前日からソワソワして、早めに到着しました。(笑)
台打ちの完全失敗を披露した後は、宮川花火の音をバックに、鉋談義して、あっと言う間に時間が過ぎていきました。

当日は、いつものメンバーに加え、思いがけない方や、初参加の方もあり、楽しい2日間を過ごさせていただきました。おやかたさん、皆様に感謝します。

当日の様子は、写真を撮るような心の余裕が無くて、撮影はできませんでしたが、おやかたさんのブログでは写真付きで紹介していただいてます。

金井、楽仙、健明で挑戦しましたが・・・(写真は自宅工房にて)、台の動きに悩まされ続け、研ぎもびしっといかず、安定的な削りは遠く及ばずでした。

昨年11月の時は、寸八鉋で全く削ることができなかったので、少しは進歩してます。(笑)

帰宅後、今後のために裏の刃先を100倍のマイクロスコープで確認しました。

100倍の刃裏先端部、拡大写真
このマイクロスコープ、安価で小型なのは良いのですが、画像が反転して見えるので、ややこしくて困ります。(写真はデジカメでマイクロスコープを覗いて撮影しました)

刃先の黒い部分と、細かい刃返りのような部分が気になります。
経験上、こうなっていると、薄く削れたことは、ありません。
刃裏・・・・・今後の課題の一つです。


砥石

2011年07月11日 22時26分16秒 | 砥石

鉋と砥石は切っても切れない存在ですので、「砥石」というカテゴリーを作ってみました。

まだまだ経験が浅く、砥石について深く語ることはできませんが、譲っていただいたものや、祖父からの砥石含め、色々試して楽しんでいます。

写真は、現在、メインで使っている砥石です。

左から、シャプトン刃の黒幕 #1000、#2000、ナニワ純白超仕上#8000、シャプトン刃の黒幕 #12000、天然本山の5丁です。
特にシャプトン刃の黒幕#2000は、使用頻度が高く、2/3位の厚さになっています。

#2000までは、グリーンテックの治具を使うことが多いです。
その後、#8000、#12000、天然砥石まで、手で研いでいます。

#12000を導入してからは、天然で研ぎ終えるのが早いです。

今日は、金井の刃を仕上げました。

#1000~#12000までを人造砥石で研いで、最後の天然砥石については、少しこだわりを持ちたいと思ってます。


美しい鉋

2011年07月10日 00時15分18秒 | 鉋 金井

最近、パープルハートの台は、落ち着いてきまして、動きが少なくなってきました。

木工作品で使う、オスモカラー(ノーマルクリア)で仕上げました。

オイルを塗布することに迷いもありましたが、下端がややささくれてますので、決心しました。

僕の写真では、奥深い美しさが表現できませんけど、美しい台に仕上がっています。

製作当初に、想定した感じになりました。

とても異色な雰囲気を放つ鉋台で、存在感だけは充分あります。

きっと、初代の金井芳蔵さんも、目を丸くされていることでしょう。

これで、薄く削れるとカッコイイのですが、僕の鉋技術ではなかなか厳しいのです。


裏出し 楽仙

2011年07月08日 01時08分39秒 | 鉋 楽仙

鉋が切れるポイントは、刃の裏にあるような気がしてます。

限りなく平面にして、刃返りもなく綺麗に研いであることは、頭の中では理解していますが、実践するのは、至難の業です。(笑)
やや調子を落としている「楽仙」ですが、刃の中央部分の裏が気に入らないのと、裏切れしそうなこともあって、裏出しします。

金床(僕のは、安価な線路)の角をサンダーで削って丸くしました。

佐世保の鉋合宿で教わったように、玄翁で叩きます。
中央部分を出します。

少し、良くなってきました。

調子を上げてくれると良いですが、どうなるかことやら・・・・


惨憺たる状況

2011年07月07日 00時49分24秒 | 鉋 山城守

おやかたさんの 山城守 寸八 長台 の台打ちをさせていただいているのですが、惨憺たる状況になってしまいました。

今まで、台打ちで失敗は少なかったのですが、今回は3つのミスが重なってしまい敗北です。
途中、あきらめて、寸六の台にして持っていこうかなと思ったくらいの致命傷ですので、情けなくて、一つ一つミスを紹介する心の余裕もありません。

たぶん、上手く削れないと思います・・・・・・

おやかたさん、折角打たせてもらったのに、申し訳ございません・・・・・・・
最後まで仕上げて、合宿の際、持って行きます。
皆様で、ミス探し、アラ探しをして、素人が調子に乗って・・・と責めてやってください。(>_

今夜は反省しきりです。

遠くから見た写真は、良い感じですが・・・・・・・   次回、リベンジ頑張ります!!


山城守とシャプトン#1000

2011年07月04日 00時36分37秒 | 鉋 山城守

パープル金井が一段落したので、昨日の夕方、伊勢のおやかたさんの工場へ出向きました。

主な目的は、①パープル金井を見ていただく ②台打ちする鉋の刃を預かりに行く ことでした。

急な訪問となりましたが、おやかたさんや、てつじさん、谷岡さんの3名と、楽しい時間を過ごすことができました。皆様、ありがとうございました。

【訪問結果】
①デジカメを忘れたので、写真はありませんが、おやかたさんにパープル金井で削っていただいた所、9~10ミクロンでした。
自宅出発まで忙しくて時間がなかったため、事前の鉋調整ができていない状態で、ここまで削れたのは驚きでした。

②預かった鉋の刃は、「山城守」です。初めて見る鉋で、色々勉強になります。
相当古い樫の木(ほろんど動いていない良材です)も預かって、長台を打たせていただくことになりました。
(今日、WAKUの工房にて撮影した写真です)

シャプトン#1000をお土産にいただきました(^o^)丿
しかも、木曾檜の砥石台に貼ってあります。
砥石と砥石台の間に水が入らないように、シリコンでコーキングしています。

これからは、「山城守」の長台の台打ちをして、楽しもうと思います。