今夜は、昨年末に再生した鉋、「カネ庄」で削りました。
4点で当てた下端の調子が良くて、ようやく理想の下端に近づいてきたような気がします。
ただ、削りを薄くしていくと、毎回、削り屑の同じ所が割れてしまいます。

左から7mm位の所が、薄く削ると割れます。
指で削り材を触ると、切れた部分に僅かな段差があったので、最初は、錆のピンホールが影響した刃先の小さな欠けと考えて、数回研ぎ直しましたが、いつもここが割れてしまいます。
拡大鏡で見ても、刃先の欠けは見当たらず、原因不明の状態が続いていました。
刃口の写真です。
現在、使用しているデジカメのマクロ(接写)は、10cmまでで、刃口が上手く撮影できなかったのですが、虫眼鏡を併用する方法で撮影してみました。これは新しい発見です。

ネットで検索していて、偶然見つけた方法です。
刃を少し抜いた写真です。
これも虫眼鏡を使って撮影しました。
木っ端返しを見ると、削り屑が割れる箇所に、小さな削り屑が引っ掛かっています。
どうやら、刃との距離が狭いのに加えて、この部分の樫の導管のバリがあり、削り屑が引っ掛かかりやすいようです。
指で木っ端返しを触わって確認しても、ここに何か小さなバリがあるように感じたので、オイルを塗布して#1200のペーパーで磨いてみました。
研ぎ直しせずに同じ刃で削ります。

削り屑が割れていた部分だけ厚くなっていますが、問題ありません。
おそらく、刃先が欠けていたのでは無くて、木っ端返しのバリに削り屑が引っ掛かり、この部分だけ削れなくなり、削り屑が割れていたように思います。
更に、同じ刃で研ぎ直さず、薄く削ってもつながっています。

ここまで削ったら、刃が切れ止んでしまいました・・・・
これから、研ぎ直します・・・・