現在、寸八の鉋は4丁となり、机に並べて、写真を撮りました。
まだまだ、どれ一つ、満足に使いこなせていません。(汗)
最近、研ぎにしても、削りにしても、それぞれ異なり、個性が強い鉋であることが分かってきました。
もっと、自分の物になるようにしないといけません。
左から、楽仙、健明、千代鶴運寿、一芳です。
現在、寸八の鉋は4丁となり、机に並べて、写真を撮りました。
まだまだ、どれ一つ、満足に使いこなせていません。(汗)
最近、研ぎにしても、削りにしても、それぞれ異なり、個性が強い鉋であることが分かってきました。
もっと、自分の物になるようにしないといけません。
左から、楽仙、健明、千代鶴運寿、一芳です。
千代鶴運寿を仕込んでいます。
丸刃になっていたので、治具を使って荒砥で28度位に研ぎ直しました。
研ぎ直し途中の写真です。
刃口のクリアランスが、0mm(刃を入れるときに刃口部分が削れてしまいました)なので、0.3mmを目安に削ります。
包み口でしたが、3分の鑿でギリギリ削れました。角度は8分です。
本来なら、幅広の専用鑿で一気に突きたい所ですが、道具がありません。
表なじみを削り、なんとか刃が出てきました。
下端をアバウトに修正して早速、試し削りです。
まだ、鉋台にマスキングテープが貼られたままです。
削り屑は、排出されてホッとしましたが、ご覧の通りで、ありゃりゃ~。
マイクロスコープで刃先を確認したら、3箇所刃こぼれしていました。
なぜか、刃こぼれしやすそうな気がします。(いや、研ぎが悪いだけか・・・・)
シャプトン刃の黒幕#2000で研ぎ直ししています。
一枚刃の鉋台と二枚刃の鉋台は、押さえ棒の有無だけでなく、こっぱ返しの角度が異なります。
裏金が無いので、こっぱ返しの角度を鉋刃と平行にすることができます。
当然、一枚刃では鉋屑の排出が難しくなります。
切れる刃で、台の調整ができていないと、鉋屑が詰まってしまうと思います。
このことが、一枚刃は難しいと言われる理由でしょうね。
(もちろん、逆目も防ぎにくいです)
【一枚刃】
【二枚刃】
しかし、一枚刃のこっぱ返しの場合、下端を削って台が薄くなっても、刃口は広がりにくいことになります。
僕のような未熟者では、下端を削りまくるので、刃口が広がりにくいことは大きなメリットです。
【一枚刃で下端を削り台が薄くなった状態】
【二枚刃で下端を削り台が薄くなった状態】
なんだかんだ言っていますが、一枚刃はカッコイイので、怖いもの見たさのような気分で、楽しんでみます。
大震災前に購入していた「千代鶴運寿」寸八(作者不明)です。
初めて手にした一枚刃の鉋です。(一枚台が欲しくて欲しくて・・・一枚台が欲しかった理由は、後日書きます)
実は、千代鶴運寿に興味があった訳ではありませんが、刃は中古、台は新品一枚台の組合せで、お求め安い価格でしたので、ついつい心が動いてしまいました。
「千代鶴運寿」は、問屋銘ですので、沢山の鍛冶屋さんが刃を作られているそうです。
「千代鶴運寿」の写真をネットで見ていると、微妙に違いがあります。
元々購入された方は、購入当時、「富山の金山さんか、与板の田中昭吾さんの物だと思う」と言われ、この鉋を買われたようです。
しかし、道具屋さん個人的には、「東京の尾島巧大さんという方の造った物かな」、ということでしたが、結果的に作者は不明です。
現在、台に刃が入るように仕込んでいます。切れてくれると嬉しいな。
毎回、病気ネタばかりで、すみませんです(笑)。
最近、木工していません。(>_
木工はしていないけど、工房に居る時間と、鉋と砥石に触れている時間が、増える変な状態です。
「楽仙」、もっと簡単に調子が出ると思い込んでいたのですが、四苦八苦しています。
刃は切れていると思うし、下端もそこそこだと思っているのですが、自分の思うように行かず、試行錯誤して遊んでいます。
原因がわかると良いのですが、未だに不明です。
↓ これ位の厚さだと、気持ちよく削れます。
↓ これくらいの薄さで削れると良いのですが、一人上手で引っ張ると鉋屑が切れてしまって、長く続きません。
やはり、研ぎに問題がありそうですね。
砥石かな・・・・・・・(う~ん、砥石と考えると泥沼に入るので、考えないでおこう(笑))
なんだかんだと偉そうに能書き並べていますが、まだまだ未熟者です。
先日、鉋の下端の透きについてacanthogobiusさんから、質問をいただきました。
鉋を触りだして、悩むことの一つですね。
今まで薄削りをされている方々の下端をいくつか拝見していますが、驚いたことに皆様異なることから、答えは無い状態なのですが、最近、僕が色々考えていたことを書いてみます。
あくまで、素人考えですので、間違っている場合は、ご指導の程、よろしくお願いします。
【 仕上げ鉋 】
仕上げ用の鉋(寸八の2点付)は、真っ直ぐな平面を出す鉋では無いと考えています。
真っ直ぐな平面を出す鉋は、3点付(または4点付)の長台鉋の役目と意識しています。
仕上げ用の鉋は、材木の表面を可能な限り美しく仕上げるためのもので、材木に若干の凹凸があっても、削り続けられることが必要と思うのです。
鉋の引きを軽くするだけでなく、材木の凹凸を吸収するため、透き部分があるような気がします。
図でイメージすると、
凹部分では、⑤の台頭側の透きが必要です。
凸部分では、④の透きが必要です。
材木の平面が出せなかったり、天板など大きな材木で反りが出る場合など、凹凸を避けることができないので、僕のような初心者では、下端の透きは大きく取るほうが良さそうです。(0.5~0.7mm位かな)
しかし、あまり大きく透くと、削り終わり部分が1点付となり、不安定ですので、そこらへんのサジ加減が必要です。
図では、2次元で考えていますが、実際は、更に材木のひねり等が加わりますので、複雑になりますね。
大震災以来、大自然の力の大きさや怖さに、身も心も動揺してしまい、言葉もありませんでした。
また、多くの方々が厳しい避難所生活を余儀なくされている中、道楽的要素の多い、僕のブログを更新する気分になれませんでした。
しかし、今日になって自粛ムードばかりでは、萎縮して元気が出ない世の中になってしまうような気がしてきました。
復興に向けて頑張っている方々をTVで見ていると、被災をしていない僕は、もっともっと頑張らなければなりません。
木工、ブログ更新を再開します。
今日は、つくしを採りに河原に出向きました。
やっと暖かい季節になってきました。
まだまだ研ぎも未熟なのですが、最近は、台の下端調整でよく分からず、泥沼化しています。
以前メモしたこともあるのですが、僕が削ると、すぐに刃先近くの ① 部分が減ってしまいます。
原因は、⑤ の部分を透きすぎているか、刃の切れが悪くて、鉋を押しすぎているか、のような気がします。
少し①の部分が減っただけで、修正に苦労しています。
②部分を削って平らにして、③も削って、④、⑤も透くようにしています。
これでは、ほとんど下端全体を削って作り変えていることになりますね。
うす削りしているより、下端削っている時間のほうが長いような気がします(笑)。
恥ずかしながら毎回こんな状態では、正しいとは思えないのですが、どうしても ①部分が減ってしまい、削るたびに泥沼の下端調整になってしまうのです。
オーバーですが、どんどん台が薄くなって、刃口も開いていくような・・・・普段、誰にも聞けない悩みごと・・・・困ったもんです。
先日購入した寸八の鉋「楽仙」の仕込み中です。
仕込みの経験が1回しかないので、てしばさんの「鉋仕込み完全版」DVDを頼りにしてやっています。
DVDでは、曼荼羅屋さんの表馴染みスクレイパーや口切鑿や鉋台コテ鑿で、手際よく仕込まれていて、とても欲しかったのですが、お金もかけられないので、手持ちの1分鑿、2分鑿、3分鑿、8分鑿で気長にやることにしました。でも、便利なんだろうなぁ・・・。
表馴染みは、8分鑿をスクレイパーのようにして、削りました。
1回目はここで、ユルユルになって失敗したので、今回は怖くて、少しキツメにしました。
これ位当ればいいのかなぁ。
上の方は、元々機械彫の精度が悪いようで、最初から当っていません。
包み口の調整。
初めて経験する包み口です。刃が当らないよう、3分の鑿で慎重に削りました。
紙を使って、刃に当っていないか、確認している写真です。
やっとのことで、刃が出ました。(途中で、刃の耳をグラインダーで削っています)
下端が、非常に狂っていて、調整を始めたのですが、刃が出ると削りたくて仕方がありません。
試しに、刃を軽く研いで、削ってみました。
まぁまぁ、いい感じです。
削り屑は薄く見えますが、13~16ミクロン程度でした。
健明の台幅は92mmに対し、楽仙は88mmで4mm狭くて、手の小さい僕はとても持ちやすかったです。
ここまで順調にきたのですが・・・・・ここで失敗しました。
もう少し削り屑を薄くしてみようと、刃を少し引っ込めて、台直し鉋で下端を削ったのですが、刃が少し出ていたようで、台直し鉋の刃が、楽仙の刃の一部に当ってしまいました。刃が15mm位、削れてました。(涙)
どひゃぁ~、やっちゃった。いつもながら、ケアレスミスが多くて自己嫌悪です。
まっ、致命的でもないので、研ぎ直してから、下端をじっくり調整しましょう。