craft WAKU 木ままな木工生活

ログハウスの地下工房で変形家具製作を楽しんでいます。

少し調子が上向いてきました

2011年08月29日 00時12分32秒 | 鉋 忠次

今までで一番苦労している鉋、「忠次」ですが、少し調子が出てきました。
萩原さん、正宗さん、はなやさん、色々アドバイスいただきまして、ありがとうございました。

今日は、耳が立つことを意識して、3回ほど研ぎ直しました。
刃が薄くて、鎬面が少ないため、僕のレベルでは上手く研げません。
治具のお世話になっています。

緩くなってきた表なじみですが、中央を少しスクレイパーで取ってみました。
最悪の場合、エポキシのお世話になる覚悟です。

僕は手が小さいので、馴染まなかったため、台を改造しました。
横幅を91.0mmから90.6mmに細くしました。これだけでも感じが変わりました。
更に、厚さを思い切って35.0mmから31,5mmに薄くしました。
なんとなく手に馴染んでいい感じになりました。
また、薄くすることで、表馴染みの面積が更に少なくなり当たりが変わり、耳の立ち方が緩和されてきたような気がします。

涼しくなったことで、落ち着いて作業や削りができるようになってきました。

このあたりが限界かなぁ・・・・

いやいや、もっと詰めないと・・・・・

う~ん、鉋、奥が深いですね。


だまし、だまし

2011年08月27日 22時31分10秒 | 鉋 忠次

使っている砥石、9個の面を確認しましたが、耳が立つような大きな崩れはありませんでした。

写真は、シャプトン 刃の黒幕 #1000です。
鉛筆で線を引いて、アトマ(面直し用)で軽く擦った後の状態です。

ということで、耳が立つ原因が、特定できていません。

対症療法的になりますが、左右の耳側を意識して研いで、僅かに減らすと、なんとか薄く削れました。
左側数ミリの部分は、刃の欠けによるものと思います。

同じ砥石を使って、「金井」を普通に研いでみました。

耳が立つことも無く、短時間でシュッと決めることができます。
さすが、金井です。
でも、右側の刃が欠けています。(>_


気分転換

2011年08月26日 22時33分41秒 | Mackie

鉋の調子が出ないので、気分転換です。

今度、製作予定の「Mackie」という作品。
図面を書いても、僕の脳では、形状が理解できなかったり、本当に加工できるかが分からなくて、悶々としていました。

ということで、部分的に、試作しています。

こんなパインの端材を見つけてきて、

このように切って

このようにも切って

手鋸も使って

こんな感じに削ります

ボソボソですが、試作なので気にしません。
加工が難しい部分があったり、形状ももう一つだったりするので、もう少しイメージを変更しないといけないようです。

今年の秋~冬の作品となれば良いのですが・・・・気まぐれなので、どうなることやら。


恥を承知で・・・

2011年08月25日 23時25分55秒 | 鉋 忠次

寸八 忠次 の調整に苦しんでいます。

今までの鉋は、台に入れて少し調整すれば、そこそこに削れていたのですが、忠次は削れてくれません。

先日製作した刃口治具と、口切り鑿を使って、屑が詰まらないように刃口を少しづつ広げました。
こっぱ返しが広すぎたので、2段にしました。

0.2mm位でしょうか。
実際は写真より、もう少し広げて0.4mm位にしました。

さすがにクラッカーのような削り屑は、出なくなりましたが、厚い削りです。

少し薄く削ろうとすると・・・・

材料を変えても・・・・・

コレハ、ヒドイ・・・・・

忠次 の名誉のために言いますが、刃は非常に良く切れて、薄い削り屑は出ています。

ということは・・・・僕の腕ですね(笑)

このような削り屑の場合、下端が調整できていなくて横方向に見たとき中央が凸か、刃の左右の研ぎが甘いかでしたので、修正を何度も試みましたが、下端は平面ですし、刃も研げていると思います。

刃を台に入れると、耳が立つというのでしょうか、刃の左右が台から出ています。
そのため、削り材の左右を削りすぎて、削り材の中央が凸になり、安定して鉋が引けない状態となって上の写真のようになっています。

刃の溝を左右に広げても直りませんでした(広げすぎてしまった・・・・)
表馴染みの中央が当たりすぎているかと思い、さらに表馴染みを削ったが直りませんでした(表馴染みがユルユルになってきました・・・トホホ)

台に入れると刃が曲がる?忠次の刃は薄いけど、まさかそんなことは考えにくいですね。

ということは、・・・・・ 刃の研ぎ(砥面の直し)から、やり直しです。


台打ち 終了

2011年08月24日 01時23分53秒 | 鉋 忠次

忠次 寸八の台打ちが終了しました。

台は荒木から取れた最大の長さにしてあります。
台打ちを失敗したときに、台尻側を再利用するつもりでした。
今後、短くするか、調整しながら考えます。

早速、試しに削ってみました。

どひゃ~

パーティのクラッカーの中身を作っているんじゃぁありません。

上手く削れるようになるまで、ちょっと時間が掛かりそうです。


2丁の寸六鉋を楽しみます (2)

2011年08月21日 11時20分56秒 | 鉋 初風 福名人

寸六鉋 初風と福名人 試し削りしている動画です。

削りは従来と変わり映えしていませんので、初めてタイトルを入れてグレードアップを図ってみました・・・・・(笑)
未だに、動画をカットする方法が分からず、一発撮りで見苦しいです・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以下は、前回からの続きです。

埋めた刃口の部分を小鉋で、平面にして、ついでに下端の透き部分もザックリ削ります。

刃を入れてみました。
2枚刃のこっぱ返しの角度にしたつもりでしたが、もう少し角度を立てないと裏金が入りません。
まぁ、このまま試し削りにいきます。

初風・・・これくらいが限界かなぁ

福名人・・・・少し、初風より切れているような気がします。

米ヒバは板目方向です。削った後は、つやがあって、鏡のようになります。

削っている動画を撮影した後、刃口の写真を撮影しました。
刃口は、極端に狭くなっていますが、左の福名人から、白い葉書が見えているのが、カッチョ悪いです(笑)

表馴染みに貼った葉書は、インクジェット印刷用の紙です。
初風は1枚、福名人は2.5枚(写真左側の台、表馴染み右側だけ3枚)貼りました。
どのように貼ってよいか分からなかったのですが、検索したら「木工ボンド」で貼ると書かれていたので試しました。
しかし、削っていた1~2時間で写真のように赤錆が一気に来ました。酢酸の影響でしょうか。
う~ん、木工ボンドを使わずに貼り直したいのですが、何で貼るのが良いのでしょうね。

最近、鉋は触っていたのですが、削っていなかったので感覚が狂っています。
そろそろ、寸八の鉋を調整して、試し削りに入りたいと思っています。
あっ、忠次の仕込みも終わらせたいし、新しい作品も作りたいし・・・・・・・

時間が無いけど、コツコツやっていきます。


2丁の寸六鉋を楽しみます

2011年08月20日 08時37分37秒 | 鉋 初風 福名人

「忠次」とセットで入手した寸六「初風」と「福名人」を使って楽しみます。

これまでに刃の錆落とし、裏の透き直しは終わっています。
「台直し鉋」と「2枚刃の平鉋」に仕立てて、普段使いする予定ですが、どちらを台直し鉋にするか迷っています。
どちらもボロボロの鉋台が付いていたので、一度刃を入れて削ってみて決めることにしました。
切れが悪い方を台直し鉋にしようと思います。

右の2つが、寸六の台です。

試しに刃を入れてみましたが、表馴染みがゆるいので(というか全然当たって無くて、刃が飛び出しました)、ハガキを表馴染みに貼って試すことにしました。
早速、手押し鉋と自動鉋で表面を削りました。

ビックリしたのは、この刃口です。
刃口が5mm位あります。今までは、荒仕込で使われていたかもしれません。

これは、こっぱ返しが無いのと同じ状態なのですが、どう削れるのか確認したくなりました。
この状態でハガキを1枚入れて刃を固定し、米ヒバ(柾目)を試し削りしてみました。

上から見ると、刃口が広いのため、刃の先端で材料を削っていく様子が見えます。(笑)
この写真は、薄く削っているので削り屑はなんとかまっすぐ出ていますが、最初、厚く削ったら、削り屑がカールして刃の上で丸まっていました。

刃口を埋めることにしました。
墨を入れた後、トリマーで6mmほど掘っています。

鎬鑿などで、仕上げます。

埋める木は、先日、切断した長台の頭側の樫を使います。
ホゾを作る治具で7~8mmの厚さに切ります。

掘った溝にあわせて、整形します。

嵌め合いは、ややきつい目、木槌で軽く叩いて入るくらいにしました。
木工ボンドで貼り付けています。

次回へ続きます・・・・


刃口用の治具

2011年08月19日 23時29分01秒 | 木工工具

以前から、八寸勾配用の刃口を切る治具を作りたかったのですが、製作方法が分からず断念していました。

八寸勾配は、38.7度。
テーブルソーで、刃を傾けて切れるのは45度が限度で、それ以下が切れません。

先日、芭屋框組さんから、丁寧にご紹介していただきました。ありがとうございます。
.http://blog.goo.ne.jp/hanaya002/e/676d5f1a4f85fba993cf50d2ac9952e1

早速、卓上丸のこ で作ってみました。

これが、欲しかったんです。

尚、卓上丸ノコの特殊な作業になりますので、

・材料は、厚さ約30mm以上、長さ約300mmで安定させる
・材料は、事前に直角を精度良く出す
・角度を決める角度定規は、必須
・安定させるためテーブルと同じ高さの馬は、必須

など、材料の固定を確実にして、自己責任で安全にはご注意ください。


あせらず、あわてず、ボチボチと

2011年08月17日 00時19分02秒 | 鉋 忠次

コツコツト表馴染みを削りながら、ここまで刃が入りました。

表馴染みの様子です。
写真を見て、黒い部分を削りたいと思う方、・・・・・ 鉋病の疑いがあります(笑)

鏡面は、予定よりも立てて(垂直に近く)掘っていますので、墨線と合っていません。

あと2分ほど、刃を入れれば良いのですが、今まで、ここで焦って撃沈のパターンが多いので、自重しています。

横から見た様子です。

しばらく、この状態で、放置して馴染ませます。


ということで、放置している間、別なことをやっていきます。

驚かせてすみません。
先日紹介した割れていた台です。
一枚台が順調に出来てきていますので、この台を使うことは無いと思い、2つに切りました。

台尻側は、寸六か寸四の立鉋用、台頭側は、刃口埋め用の木に使ってみます。
最後まで、有効に使いたいと思います。


黙々と楽しんでいます

2011年08月15日 23時40分56秒 | 鉋 忠次

黙々と台打ちを楽しんでいます。

表馴染みの墨まで、約2mm残して、一旦掘りを終了させました。

溝を掘ります、専用の鋸が欲しいのですが、ホームセンターで買った竹用の替刃式鋸でやっています。

端材で鋸のガイドを作ってみましたが、上手く使えなかったので、適当にやってしまいました。
相変わらず下手です。寸法の余裕があるので、なんとかなると思っています。

一分の鑿で溝を掘ります。

刃を入れてみました。
寸法の余裕を見すぎて、これだけしか入りませんでした。
仕上げるのに時間が掛かるけど、初心者の僕はこれ位が安心できます。

表馴染みの大きなアールは難しいのですが、今のところバッチリです。

ここからは焦らずに、表馴染みと刃の当たっている部分をスクレイパーなどで削りながら仕上げていきます。
ここまで来ました。

表馴染みの様子です。
表馴染みの当たりが分かりやすいように、刃表側に4Bの鉛筆を軽く塗っています。

刃の角度を確認してみました。

36.9度で、7.5分の勾配が出ています。

このままの角度で、掘り進めます。

しばらくは根気が必要です。


慎重すぎて・・・

2011年08月14日 08時49分38秒 | 鉋 忠次

空いた時間に台打ちして、このあたりまで、進みました。

このあたりからは、台打ちの2連敗は避けようと、慎重に進めます。

慎重すぎて、なかなか進みません。

ちょっと、勾配が気になったので、確認してみました。

見えにくいですが、35.8度。

単純計算で、7.2分の勾配・・・・・んっ?、なんか変。

あっ、刃自体が1.8度くらいの勾配があるのを忘れてたので、合計37.6度の勾配。

単純計算で、7.7分の勾配・・・・・このままでは7.5分勾配に仕上がらないので、もう少し刃を寝かせるように意識して掘ってみます。

7.5分勾配に仕上げるには、36.9度-1.8度=35.1度・・・・・ということは、あと0.7度寝かせるようにしたいと思います。

なんか、この暑いのに、ややこしくて、すみません (笑)


ふぁいと ぉ~♪

2011年08月12日 08時14分04秒 | 鉋 忠次

この夏、色々な所で、「悪いものにとりつかれたに違いない・・・・」、「やはり黄泉の国にいたのか・・・・」、「まだ樹海から出られないのか・・・」、「変形作品はどこへ行った・・・・」、「近づきがたい雰囲気・・・・」、「お盆中、鉋を触り続けているに違いない・・・・」などと称賛されてるようですが、楽しんでやり続けてます。(笑)

もうしばらくの間、呆れないでお付き合いくださいね。

「忠次」寸八 : 一枚刃、仕込み勾配:7.5分としました。

写真はクリックすると拡大しますので、台打ちを考えている方、じっくり見て検討してくださいね~
(我流ですので、間違っていたら、ご指摘の程、よろしくお願い致します)

ファイト~♪

ふぁいと ぉ~♪・・・・・


やっと台打ちに

2011年08月11日 10時19分01秒 | 鉋 忠次

今日も暑くなりそうですね~

古い刃の再生ですが、なんとか及第点ということで、一旦終了します。
左から寸八「忠次」、寸六「初風」、寸六「福名人」です。
本来なら細かな所で、もっと詰めて仕上げたいと思うのですが、暑くて気力が続いてくれません。

これから、忠治の台打ちに入りますが、仕込み勾配で悩み中です。
今まで8分で打ってきましたが、色々試したいこともあり、7分5厘にしたらどうかなぁと工房内で考えています。

 

ところで、工房内にいるときは、パソコンで音楽を聴いていることが多いのですが、気分転換にFMラジオも聴くようになりました。
電波事情が悪くて、名古屋からの放送が聞きにくく、あまりラジオは聴いていなかったのですが、パソコンがそのままラジオ受信機となる「IP(Internet Protocol)サイマルラジオ」の配信サービス(radiko.jp)を利用するようになりました。
もちろん無料なのですが、まだまだ認知度が低いといわれています。

音質も悪くないし、AM放送もクリアに聴けますので、電波事情が悪い地域の方、一度試してみては、いかがでしょうか。
 http://radiko.jp/

今日から、夏期休暇ですので、のんびりやってみたいと思っています。

ではでは。


鉋台 割れに注意

2011年08月08日 23時13分14秒 | 鉋 忠次

鉋台の材には、一般的に樫が使われますが、樫材の収縮により、台が割れると聞きます。

実例を紹介します。

これはオークションで購入した古鉋、「忠次」が入っていた長台です。

寸3尺(約40cm)です。
この台、なんとか使えないかな?と思い、手押し鉋で削った後、刃を入れてみました。

刃を打ち込んでも、左右に隙間が無く、入って行きません。

白樫台が、収縮し、刃の左右に当たっています。

この状態で、まだ刃先は出ていません。

台頭側から見ると、見事に割れています。(赤丸)

この割れについては、曼陀羅屋さんの店主 手柴さんが詳細に書かれていて、参考になります。
http://www2.odn.ne.jp/mandaraya/mizono-shimari.html

新しい台は、注意しないといけませんね。

この長台、台尻側を使い、寸六の台直し鉋の台に仕立てようかと思っています。

 


忠次 再調整で進みません

2011年08月07日 20時18分12秒 | 鉋 忠次

裏の透き直しが終了し、台打ちの準備に入ったとき、嫌な予感がしました。

あっ、たぶん刃が変な・・・・・

そっと、直角定規を当ててみると、あぁ~~ヤッパリ変か・・・・

刃の中心に対して、刃先が直角になっていません。
おそらく、刃先の錆を研ぎ切る際、片側(写真左側)に力を入れて研いだことが原因と思います。

悩んでもしかたがないので、写真で右側の刃先を2mm程度研ぎ、刃を修正することにしました。

猛暑の中、大汗かいて、なんとか終了。右側(写真下側)は裏が切れかかっています。

直角定規で確認しても、そこそこ直角になっています。

もう一度、裏を出して、なんとか修復しました。
さすがに、毎日やっているので、手馴れてきました。(笑)

前回アップした鎬面の写真を良く見ると、左右均等に研げていませんでしたが、今回の修正で鎬面も左右対称にすることができました。

猛暑の中、大汗かいて必死で作業していましたが、その割には、ほとんど進んでいない状態です・・・(笑)

【追記】
昨夜、鉋仲間であるチームBの谷岡さんが、古鉋修正の裏の透き直し方法について、話合おうと遠方から遊びに来てくれました。
古い刃も2枚持参され、当然の如く、夜中までビール片手に鉋談義、楽しい時間を過ごしました。

一枚は「初弘で、初代のものと僕は思います。
見る機会が少ないので、写真を撮らせていただきました。

工具や道具を色々試して、鎌砥石(笑)とミニルーター作戦が現在の所、一歩リードという感じでしょうか。

次回、お会いする時には、「初弘」も綺麗に仕上がっているのでしょうね。

楽しみにしています。