craft WAKU 木ままな木工生活

ログハウスの地下工房で変形家具製作を楽しんでいます。

村行

2014年02月27日 23時37分37秒 | 鰹節削り

実家に立ち寄って、鰹節の話をしていたら、昔使用していた鰹節削り器を使えるようにしてほしいと母から頼まれました。

実家から持ってきた削り器です。

刃を研げば、使えると思っていたのですが、とても薄くて研ぎにくい・・・・

何度か研いで、鰹節を削ってみたのですが、全く削れません。

この刃をあきらめて、台と刃は新調して、再生することを楽しむことにしました。

早速、先日「金井」と共に送られてきた刃から探しました。

寸四の「村行」が大きさとしては、使えそうです。

それにしても、状態が悪いです。

刃の再生をしました。寸八の鉋より、小さいので再生しやすいです。

さっくり、裏を当てると、

どうして、こんなところが砥石に当たるのか?って所が当たります。
全てが丸い刃になっています。

なんとか、修正を繰り返して、完成しました。

久しぶりに、天然砥石で研ぎました。
まだ、研ぎは下手です。

ここで、気付いたのですが、刃が長いと、下の引き出しに当たってしまいます。
どうも、刃が長すぎるようです。

刃を60mm程度まで短くすることにしました。
頭の部分を金切り鋸で切ります。

すんなり切れてくれました。

頭の部分を仕上げます。

鉋の刃を切ったのは、初めてですが、上手く行きました。

今度の休日は、この刃を入れる台を打ってみます。

 


町家発ほんまもん 第5回 初削り 2014

2014年02月23日 21時32分39秒 | ミニ削ろう会

今日は、町家発ほんまもん 第5回 初削り 2014 に参加させていただくため、京都に行っていました。
チームBからは、萩原さん、U村さん、WAKUの3名です。

今年も、多くの人で賑わっていました。

谷さんの講演をお聞きしながら、薄削りしていました。

大鉋のパフォーマンスもありました。

清久こと渡辺清栄さんと薄削りも楽しませていただきました。
ボロボロだった昨年よりは削れるようになり、ほっとしました。(汗)

会場は、暖かく23℃ 56%

納得いかないと、会場内で研ぎをされている萩原さん。
鉋を引かせていただきましたが、すばらしい仕上がりで、次元が違いました。

皆さん、とても熱心でした。

スタッフの方々、お声がけ頂いた皆様、楽しい時間をいただきまして、大変お世話になりました。

また、機会があればお会いしましょう。


 

P.S.
帰り道の三重県の長野峠は、まだ多くの雪が残っていました。

 


 


鰹節削り器を作る(1)

2014年02月22日 18時08分31秒 | 鰹節削り

いつまでも大切な寸四の鉋で、鰹節削るわけにもいかないので、鰹節削り器を自作することにしました。

幸い鉋の刃は、たくさんあるし・・・・・(汗)

以前から、置いてある材料を使います。
杢よりも、こうゆう木目の方が鰹節削り器に似合うなどと考えて、2枚に割ります。

以前に購入した樫材も取り出しました。
実はこの樫、虫食いが多くて、鉋に使えそうな部分が少なかったため放置してありました。
鰹節削り器として、活躍してもらえそうです。

今回の鰹節削り器製作にあたり、寸八の鉋「健明」を直しました。
「健明」を削り器の刃にすれば、超高級な鰹節削り器になりますが、そうもいかないので、2枚刃の台に入れ替えたのと、送り鉋しやすいようにケチリンを入れ、普段使いを視野に入れた鉋にしています。
ただ、この木(なんていう材木か不明)むちゃくちゃ堅いです。
鉋で削っていても楽しめません。(笑)
タモ材かナラ材にしておけばよかったと思うも、時すでに遅しです。

タブテイルの治具などを使って加工し、組んでいきますが、仕上げは、鉋を使って楽しみます。

こんな感じになってきました。

蓋になる部分をテーブルソーで切り取ります。
ただ、完全に切ってまうと、箱の内部歪があった場合、キックバックが発生して危険と思い、材料の厚さ方向で1mmくらい残して、切っています。
最後は、手鋸で分離します。

ボチボチですが、鰹節削り器を製作していきます。
寸六または寸八の刃が、組み込み可能な寸法です。

 

本日の鰹節の様子は・・・・

グッドです! 
花にツヤも出てます!!
次回、計測に出してみよう。(笑)

ハッ、思い出した。明日は、京都で初削りの日だった。
夜、刃を研がなきゃ~

 


鰹節

2014年02月20日 09時17分31秒 | 鰹節削り

寸四の刃の状態を確認するため、米ヒバを削ってみました。
刃が欠けていて、まったく削れません。
鰹節を削ったときに欠けたのか?それとも最初の研ぎが下手だったのか?分かりません。

研ぎ直して、再度米ヒバを削りました。
これくらい削れる刃で、鰹節削りに戻ります。

刃の出し方で、色々な削りになることがわかりました。
左側の赤っぽいのが刃を出しぎみにして削ったものです。

どうすれば、上手く鰹節が花になるのか?
ホームページやブログ、動画などを検索して、勉強させていただいた。

・今回購入した鰹節は、雄節
・鰹の頭の方から削る
・削る方向は、尾から頭へ(これが順目とのこと)
・刃が出すぎていると削り花にならず、粉になる
・一定のリズムで削ると、削り面の温度が上がり、削りやすくなる
・鰹節をあまり濡らしたりしては、いけない
・鰹節の面は平面でないといけない
・鰹節は、尾から頭(最初から最後まで)まで引ききる・・・など、
薄削りに通じることが多いのも面白いです。

夜、コタツの上で、削ることにしました。

面が広くなってきました。

少しずつですが、鰹節が花になってきて、楽しいです。
削りたては、風味が良いので、つまみ食いが絶えませんでした。(笑)

あと一歩。

 

 


鰹節を削ろう会

2014年02月18日 23時43分53秒 | 鰹節削り

薄削りをしていると、見ている人から、「削り華は、鰹節みたいですね」と言われることがあります。
「そうですね」と会話するのですが、実は、鰹節を削ったことがありません。
美味しい鰹節を食べてみたい。

ということで、鰹節削りにチャレンジしていました。
薄削りの調子が出ないと、余計なことばかり考えてしまいます・・・・

鰹節削り器を作ろうと思いましたが、最初は、簡単な削り器を作って試すことにしました。

こんな形です。

市内の鰹節屋さんで購入してきました。

このように使います。
鉋は、寸四のものです。

早速、削ろう会仕様に刃を研いで、下端(上端か(笑))を調整して、削ってみました。

・・・・・。
粉にしかならず、撃沈。

削り材の平面も大切なことを思い出して、面を作り直しました。

順目になる方向で、再度挑戦しました。

・・・・・・・・・・・・。沈

少し改善した感じですが、理想の花になりません。

これは難しいです。練習が必要です。


削った面を見るのではなく、削り花(華)を見るのは、薄削りと同じ感覚です。

夜な夜な練習しても、翌朝、食べれる鰹節ができるので、家内にも喜ばれて実用的です。(オイオイ)

 


大雪

2014年02月14日 23時59分50秒 | 日常

大雪でした。

隣の駐車場です。

我が家のtantoも15cmくらい雪が積もりました。

どうしても、出かけなければならない所があって、ステップワゴンにチェーンを巻きました。
スタッドレスタイヤを持っていないので、チェーンに頼るしかありません。
久しぶりに装着しました。

走り出すと、チェーンの振動が伝わってきて、スキーに行っていた頃を思い出しながら、運転しました。
チェーンの振動は、昔の車のほうが強かったように感じました。

津市内23号線も大変な積雪でした。

久居駅周辺も大雪でした。


 


二回目の黒染め

2014年02月13日 20時08分41秒 | 黒染め


「金井芳蔵2」を黒染めしてみました。
マスキングしたので、境目がはっきりしています。

台に入れてみました。

黒い部分を花押の中央(おそらくこの辺りで鋼になっている)にしたのですが、しっくりきません。
どこまで黒いのが良いのか?
よく分かりませんが、もう少し下まで黒い方が落ち着くと思います。

やり直すことにしました。
再び、ミニルーターで削って、黒染め部分を全て剥していきます。

全て剥したので、銀色に光っています。

脂取りをします。

多少ムラになっても、何度か黒染め液を重ねて、時間を掛けると黒くなるので、あわてないようにします。

完成して、椿油を塗ると、黒い部分の光沢が増します。
台に入れてみました。
花押の下まで黒くしてるのが、1回目と異なります。
マスキングをしなかったので、ぼんやりした感じになっています。

いい感じです。
ただ、1回目のほうが、ムラが少なかったようです。
う~ん、原因は分かりませんが、脂の取りかたや、黒染め液の塗り方の微妙な差かもしれません。

最近は、薄く削るよりも、見た目を重視しています。(笑)


 


はじめての黒染め

2014年02月12日 23時59分45秒 | 黒染め

先日、佐世保へ遠征していた滋賀県のhさんにお願いして、黒染め液と脂取り液を買ってきてもらいました。

鉋練習会で受け取りました。hさん、ありがとうございました。

http://www2.odn.ne.jp/mandaraya/kurozomeeki.html
http://www2.odn.ne.jp/mandaraya/aburatorieki.html

鉋の刃を黒く染めるのが目的ですが、使ったことがないため、練習会で色々お聞きすると、

・色ムラが出て、上手く行かなかった・・・・
・表面の脂を綺麗に除去するのがポイント・・・・
・短時間で完成する・・・・
・鉄の表面を酸化させて黒くしているので、着色剤とは違う・・・・
・どぶ漬けするとムラになりにくい・・・・
・失敗しても表面を研磨すれば無くすことができる・・・・

と、教えていただきました。
みなさん、よくご存知で・・・・・(汗)

失敗してもリカバリーできそうなので、いきなり「貞正」で試してみました。

【ビフォアー】

【アフター】

みなさんから、アドバイスいただいたお陰で、思ったよりいい感じになりました。

 

こちらは、最近になっても、調子が出てこない「金井芳蔵2」。

何度も研いで、削っていますが、削り華が、ガタガタして安定しません。
おそらく、台が問題。
表なじみが悪くて、刃が安定していないように思います。

今夜は、「金井芳蔵2」を黒染めしてみます。
(黒染めしても削りが良くなることはありません。たぶん)

 


薄削り練習会

2014年02月09日 23時59分59秒 | 鉋 練習会合宿

2月9日(日)は、伊勢のおやかたさんの工場で、薄削り練習会があり、6名が集まりました。
滋賀班:U村さん、萩原さん  三重班:伊勢のおやかたさん、北村さん、谷岡さん、WAKU

前日の夕方から、ステップワゴンの後部スペースに普段寝ている冬布団一式を敷いて、出かけました。
楽しい宴会の後は、車中泊です。寒いと思っていましたが、とても温かく快適で、寝坊してしまいました。

今回は、温度湿度計を持ち込みました。
手前の黒いのは、。伊勢のおやかたさんの石です・・・・(笑)

気温3℃、湿度64%で、薄削りスタートです。
これが良い環境なのか?悪い環境のか?経験不足で分かっていません。
ただ、午前中は静電気も少なく快適に削れたように思います。

みなさん、ボチボチ削り出しました。

いつの間にか、みなさんレベルが向上していて、5~7ミクロンくらいは普通に出します。
少し前まで、今日は一桁目標と言っていたのにぃ~

WAKUは、パープル「金井」 5丁セットを持ち込みました。
その中では、「かね庄」の調子が良かったです。
そういえば前日研いでいるときに、一番感触がシックリしていました。

今回は、秦野のヒノキを主として削りました。
なかなか引きが重く、薄く削るのが難しいのですが、このヒノキを(部分的ですが)5ミクロンで削れたのは、大きな収穫でした。

午後になると、湿度が50%以下になり、静電気が目立ち始めました。

今回メインの、台打ちした「金井芳蔵」です。
この鉋で、薄く削りたかったのですが、上手くいきませんでした。

他の鉋刃と同じ砥石で研いでいたのですが、他の鉋で削った材料を削ると初回は写真のように、両端が削れてしまいます。
耳が立っているようで、この「金井芳蔵」で削ると削り材の表面が変わってしまうので、登場する機会が少なくなってしまいました。
あくまで推察ですが、まだ台打ちしたばかりで、表なじみが刃の中央で強く当たってしまっていると思われます。

なかなか思うようにいきませんね。

みなさん、また削りましょう。、、京都は、参加させていただきます!!


試し削り

2014年02月06日 23時13分31秒 | 鉋 金井芳蔵2

実は、下端を貼ったあと、またしても台打ちを失敗しました。

焦りすぎて、連敗です。(涙)

まぁ、削りに支障がなさそうなので、そのまま試し削りしました。

徐々に感触は良くなってきましたが、まだまだ、厚く13~22ミクロンです。

削り材は、秦野のヒノキです。

今週の日曜日に伊勢のおやかたさんの工場で、練習会があります。

それまでに、上手く仕上がると良いのですが・・・・・・

 


台打ち  (リカバリー)

2014年02月04日 00時01分06秒 | 鉋 金井芳蔵2

先日の続きです。

こんな感じに白樫を貼ります。

下端側を2mm削りました。
こっぱ返しがほとんど無い状態です。

木工ボンドで貼り付けます。

大きさをそろえます。

なんとか、物になりそうです、

恥ずかしながら、刃口の様子です。

まっ、いいか。

早く削ってみたいです。

 


台打ち (失敗)

2014年02月02日 19時26分09秒 | 鉋 金井芳蔵2

craft WAKU個人的なこだわりもあって、金井の台はパープルハートという紫色の木を使ってきました。
今回も、パープルハートを使い、積層化を考えていました。
しかし、1年くらい前に木取りしたパープルハートを取り出してきて、確認した所、木の狂いが少なかったため、積層化はせず、このまま台打ちすることにしました。

上側が、現在のエース「金井芳蔵」で、同じように台打ちします。

製作過程を写真で紹介します。(我流ですので、参考程度にして下さい)
案内用のφ3mmの穴を開ける準備です。

ボール盤で穴を開けます。

こんな感じになります。

台打ちを始めます。

一気に掘っていきます。

刃の穴が貫通します。

屑溜りというのでしょうか。この部分は立てた台にします。
角鑿を使い効率化を図りました。

こんな感じです。

正確に早くできます。

いい感じです。

一気に溝に鋸を入れて、一分の鑿で掘ります。

これから表馴染みを調整していきます。

コツコツ馴染ませていきます。

いいねぇ~。自画自賛です。

実は、この部分で失敗しています。

アゴという部分を割ってしまいました。
おそらく、割れやすい材料であったことと、屑溜りを掘ったときに当たってしまって、割れたと思われます。
ここまで、完璧だっただけに、残念です。

しばらく、どうしようか考えていました。
このまま、掘り進めることも考えましたが、下端を削り直して、樫化することにしました。
厚さ1分(約3mm)の樫の大きさを確認しました。
これなら、行けそうです。

下端をやり直します。う~ん残念です!!!

とほほ・・・・・・