craft WAKU 木ままな木工生活

ログハウスの地下工房で変形家具製作を楽しんでいます。

積層台 その後

2012年08月25日 21時57分34秒 | 積層台

6月14日以来、話題にならない「なんちゃって積層台」。(笑)
その後の状況です。

ようやく下端の動きは落ち着いてきたものの、どうしても台頭側が低くなってしまいます。
また、長台として使いたかったのですが、台の厚さが31mmと薄いことと、台に穴を明けているので、剛性が無く、平面を作りたくても、台が負けてしまう感じがしていました。(鉋の扱いが下手なのかもしれません)

長台としての意味が薄れてきたので、思い切って長台をあきらめることにしました。

台の長さは、1尺としました。

鉋身の「東道心」は、刃が硬く感じられるので、ハイス鋼と思っています。
今回、中砥に刃の黒幕#1000を加えて研ぎ直しました。

そこそこ削れているので、薄削りしてみました。

7~11ミクロンが限界でした。

ハイス鋼は、薄削りに向かないと聞いたことがあるのですが、実際はどうなんでしょうね。

個人的には、ハイス鋼は研いでいる時、「楽しい感」が少なくて、頻繁に研ぐ気になれません。
(研ぎの技術が少ないだけかもしれませんが・・・)
WAKUの場合、薄削りでは、頻繁に研ぎますので、ハイス鋼を今後も薄削りに使うのは少し気が引けます。

ただし、刃は長切れしますので、普段使いや削り材の面直しには活躍してくれそうです。
この状態で、しばらく使ってみることにします。


なんちゃって積層台 その後

2012年06月14日 16時08分53秒 | 積層台

もうボロボロじゃないですかぁ・・・・・・って言われ続けている積層台の続報です。

半分、お蔵入りしています。(涙)
悔しいので、時間の無駄とは思いつつ、触ってみました。
台はほとんど動きが収まってきました。(と言っても、普通の台と変わらないくらい・・・・(爆))

ハイス鋼と思われる「東道心」。
硬い硬いと思いながら、研ぎ直しました。
台の下端も、そこそこ調整して(調整がいること自体、積層台の意味がないです・・・・(悔))
表馴染みはエポキシを塗布したものの、まだユルユルで、刃の調整だけでも難しいです。

少しは、薄く削れるようになってきました。
伊勢のおやかたさんが、カッコイイ白黒写真を掲載していたので、真似しました。

レベル違いすぎです・・・・

みかけだおし【見掛倒】積層台か・・・・、こりゃあかんなぁ・・・・・

また、しばらく、お蔵入りさせます。

ざんねんでした。


またしても・・・・

2012年04月11日 05時42分48秒 | 積層台

積層台から鉋の刃を少しずつ出していき、材料に刃が当たって削れたかと思うと、ドカンと厚い削り屑が出てしまいます。
以前にも経験していますが、2つの原因があると思います。
①下端の台頭側(特に刃の近傍)が出ている場合
②刃の表馴染みが当っていないことで、刃が動いている場合

①では、当っている部分を台直し鉋で削ります。
②では、はがき紙などを挟んだり、エポキシ接着剤を注入して表馴染みを当るようにします。

今回も、エポキシ接着剤を使って表馴染みを修正しました。
今までは、5分で硬化するエポキシ接着剤を使っていましたが、90分で硬化するタイプの方が良さそうなので購入しました。

硬化を始めるのが遅く、焦って作業する心配は無いのですが、なかなか硬化しません。
待ちに待って、24時間後、硬化してきたので、刃を外そうとしましたが、刃がビクとも動きません。

台が割れるのを覚悟して、玄翁で、ガンガン叩き、なんとか外れてくれました。
しかし・・・・・

綺麗にはがれず、刃に大量のエポキシが付着しています。
台の表馴染みもエポキシがガタガタの状態で残ってしまい、失敗に終わりました。

古いスクレーパーを使って、エポキシをはがして、やり直しです。

敗因は、刃に付ける油が少なかったことと、硬化していない状態で外してしまったことが考えられます。

2回目は、失敗が怖くて(笑)、手馴れた5分で硬化するタイプにしました。

早速、試し削りをしました。

やや薄い削り屑になってきましたが、30ミクロン程度が限界で、厚さも安定していません。

まだまだ調整が必要です。

はぁ~、使い物にならないかも・・・・


なんちゃって積層台かな・・・

2012年04月07日 21時23分33秒 | 積層台

台打ちを開始したのですが、毎日下端が動いてしまい安定していません。

WAKUの持っている台で、一番動いているかも。。。。(ガ~ン!)

何のための積層台か分からなくなっていますが(笑)、刃を入れて削ってみます。

いつもの事ながら、溝を切るのは難しいです。

積層台に使用した樫が予想以上に柔らかく、いつものように溝を切りましたが、刃があっさり入って拍子抜けです。
ということで、表なじみを調整することもなく(笑)、ユルユル気味になってしまいましたが、このまま進めました。
格好だけは良いです。

少し下端を調整して、削ってみました。

なんとか削れるようになりましたが、厚いなぁ・・・・・

だんだん、なんちゃって積層台化していますが、使い物にならないかもしれません。

先行き不安です。

えっ? あきらめが肝心? だって・・・・


ハイス鋼?

2012年03月20日 22時17分18秒 | 積層台

積層長台の刃は、先日書いた「東道心」に決めました。

ミニルーターでベタ裏を修正し、なんとか使えそうな感になりました。

刃を中砥石で研ぎながら感触を確かめると、刃(鋼)が硬い硬い。

刃返りも、するどい?きつい?感じで、いつもの感じでは、ありませんでした。

先日、ブログを見ていただいている鉋仲間の方から、メールをいただきました。
「表馴染みのⅥの刻印は越後の方で作られてたハイス鋼の種類を表しているという話しを聞いたような気がします。ネットで探しても出てこないし、真偽のほどはわかりませんが、刃が硬いということは可能性はありますね。」

表馴染みのⅥです。

う~ん、ハイス鋼の可能性が高いような・・・・。

今まで、ハイス鋼は、触れたことがありませんので、よく分からないのですが、研ぎ難い、薄く削りにくいと聞いたことがあります。

それでも、この刃を使って試してみることにします。

今回も、色々勉強になりそうです。


 


荒治療!?

2012年03月18日 22時52分38秒 | 積層台

毎晩、積層台の下端側がどれ位動くのか?下端定規を当てて確かめています。
積層台を接着して、3週間経過しましたが、なかなか思惑通りには行っていません。
普通の台ほどではないのですが、相当動いていて、ガッカリです。

日が経つごとに、台頭側と台尻側が反っていき、今では刃口付近が一番高くなっています。

先日、伊勢のおやかたさんから、「WAKUさんの積層台は動くよ。もっと木の性を無くさなあかん」とアドバイスをいただいていまして、気になっていました。

毎日、見ていても動いていくので(笑)、荒治療を試みました。

Φ13mmの穴を4箇所貫通させることで、中央の木の性を少なくできないかと考えました。

穴を開けてすぐに、下端側の動きを確認しました。
木が動く前の状態に戻って欲しいと考えていましたが、予想に反して更に動いています。
刃口付近が、ものすごく高くなってしまいました。
木の歪でジワジワ動いてきていたのが、抑制する力が少なくなって、一気に動いてしまったのでしょうか。普通の台よりも動いている感じです。(涙)

内部の歪が少し緩和されたと思って、この状態で、しばらく様子を見ることにします。
このような穴の部分に、ステンレスパイプを埋め込まれた台を拝見したのですが、ステンレスパイプの目的がよく分かっていません。
それとステンレスパイプは、接着剤等で固定されているのでしょうか?
どなたか、ご存知でしたら、ご教授をお願いします。

まぁ、試作目的の積層台ですので、色々試して楽しもうと思っています。


東道心

2012年03月15日 00時17分48秒 | 積層台

台の動きの様子を見ている積層台(巷では、動いて当然と言われている、いい加減な積層台)に仕込む鉋身を探しています。
著名な鉋ではなくて、レアというかマイナーな刃を考えていて、オークション等で、入札が無いような刃を入手しています。

少し前に届いた「東道心」です。
作者不明ですが、性懲りも無く、直感で決めました。
失敗しても懲りないなぁ~。(笑)

辛うじて、左右の鋼は、残っていました。

少しだけ、研いでみましたが、硬くて研ぎ難い感じで、ややガッカリ・・・・

またしても、やっちゃったかなぁ・・・

でも、刃を研いで触っているのは、楽しいものです。(鉋病が完治できません)


いい感じ~

2012年02月27日 23時29分45秒 | 積層台

積層台の接着が完了したので、手押し鉋と自動鉋で形を整えました。
寸八で、一尺三寸位の長台を作ろうと思っています。

写真では、いい感じです。
上面は、薄いパープルハートを貼っています。

削り会場で、強烈な違和感を放っているパープルハート台ですが、これを目印に探していただくので、これはこれで良しとしています。

下端です。
白樫ですが、美しくありません。

パープルハート材を2枚挟んでいますが、吉となるか?凶となるか?

しばらく、下端の観察を続けます。


積層台②

2012年02月26日 22時56分45秒 | 積層台

薄削りは、刃の研ぎだけでなく、鉋台の下端調整が大きなウエイトを占めると思っています。
下端が湿度等で毎日動いてしまうため、毎回安定せず下端の調整が試行錯誤状態になってしまいます。
安定して薄削りするには、下端がなるべく動かないようにすることが必要です。
そこで、台を上下方向に分割して、各々反対方向に接着すれば、板の動く方向が反対になるため、反りの力を打ち消し合って動きにくくなるだろうというのが、僕の個人的考えです。

先日、挽いた板の内、1枚の板の反りが大きくて使えないため、その分を補完するようパープルハートの板を3mmに挽きました。

端を切って板が割れていないか確認します。

6枚の板を木工ボンドで接着しました。

想定していなかったことですが、薄い板に木工ボンドを塗布したら、板が一気に反ってしまいました。
それを無理にクランプで締めていますので、すでに内部応力が加わった形になっています。
更に、多めに塗布した木工ボンドがグニュ~っと出てこなくて、板の間に相当木工ボンドが溜まってしまったような感じです。
もっと慎重に取り組むべきでしたが、修正することもできないので、このままの状態で一日放置します。

 

今日の削りは、調子を落としている「健明」です。
10ミクロンを切る目標で頑張りましたが、全くダメでした。

久しぶりに撃沈しました。

・・・・・・・・・・・・。言葉が出ません。(恥)
研ぎも下端調整も散々な一日となってしまいました。

もっと気分を落ち着かせて、もっと腰を据えて、じっくり取り組むようにしないと・・・・
ハイッ! 頑張ります!


積層台①

2012年02月19日 19時53分18秒 | 積層台

初めて積層台を作ってみようと思います。

先日、購入した白樫です。
良い材料ではなく、鉋の台には向かないような感じですが、実験的に使って積層台で楽しもうと思います。

今回は、薄くした板を3~4枚重ねた形にする予定です。
まず、厚さ8mm程度に1枚挽いた所、すぐに反りが出ました。

中央部分が机の天板から1mm程度、浮いています。
想定外でした。
木の内部に応力が残留しているのですね。
素直な木では、無さそうです。

残り3枚も挽いて、自動鉋を通しました。

かなり、グニャグニャ曲がっています。
このような木の内部に残留している応力を少なくすることも台には大切かもしれません。


この中で反りの少ない3枚を選んで、台に使用します。

あまり、木の状態に変化は無いと思いますが、しばらく、この状態で放置しておきます。

3枚をどの方向に接着するのか不明なのですが、試験的に、裏表を返して木工ボンドで接着してみようと思います。

最近、寝ても覚めても鉋ばかり触っています。
まぁ、呆れながら見てやってください。