craft WAKU 木ままな木工生活

ログハウスの地下工房で変形家具製作を楽しんでいます。

My研ぎ場 完成

2010年12月27日 00時10分32秒 | 

移動できる「My研ぎ場」が完成しました。

木取りした後、ホゾ穴とホゾの加工を行いました。
このような加工は、慣れてきました。

組立てます。
相変わらず、ホゾはキツ目ですが、家具と同じ感覚で作ってしまうので、どうしても脚が華奢になってしまいます。
仕上げは、亜麻仁油を塗りました。

流し台に置く、スノコを製作して置いてみました。

砥石など置いてみました。
移動式にしては、いい感じです。ホゾは完璧に仕上げましたが、脚の安定感がやや少なく感じます。

水は、後ろのヤカンのお水やお湯を使う予定です。
排水は、左の青いバケツに溜まります。

ここまで出来たので、ボチボチ刃を研いで行きたいですが、時間がありません・・・。


一休み

2010年12月24日 00時35分37秒 | 

休日は、朝から晩まで、鉋を研いで材木を削っていたいと思っているのですが、年末なので野暮用も多くて、薄削りは一休みです。

それでも、時間を見つけて、簡易な研ぎ場の製作を始めました。
家内に、研ぐための流し台を作ると言ったら、「買ってくればいいのに・・・」って、あきれられました。
ホームセンターに置いてある流し台は綺麗ですが、脚がフニャフニャで安定していないし、他に欲しいものが一杯あって、お金をかけることは避けたいのです。
僕は作業机の上で研いでいるのですが、砥汁が机の上や床に落ちて工房が汚くなったり、毎回、砥石など持ってきたり返したりしているので、面倒になってきました。
簡易な研ぎ場があれば、研ぎにも集中できるような気がしたため、製作することにしました。

写真のような流し台が、畑に放置されています。
実は、ログハウス建築の際、外に流し台を設置してもらったのですが、工事業者さんの勘違いで、最初、地面に直接置く、流し台を持ってきたのです。
平面図で流し台と記載されていたので、高さまでは気にしていなかったようです。
のような流し台は、取り外されて、畑に10年以上放置されていました。

とても汚くなっていますが、この流し台を使おうと思い、水で洗っているところです。

流し台の脚を作るため、ストックしている材木から集めてきて、木取りしました。

ローコストで作ろうと、色々な材木を寄せ集めています。
サクッと作りたかったのですが、時間がなくて、今日はここまでです。


今日からは、寸八

2010年12月21日 01時38分30秒 | 

どうしても寸四で、調子が出なくてストレスが溜まってきたので、気分を新たに寸八で再挑戦することにしました。
(すぐに諦めて投げ出してしまう悪い癖もあります)

寸八は、前々から研ぎ直している「健明」しかありませんので、あれこれ考えず、この鉋だけに集中できます。

気合を入れ直して、キング#1000で平面出して、黒幕#2000、エビ#8000、天然砥石で研ぎました。
台も調整して、再挑戦です。

相変わらず、刃の欠けか、合せ砥石での研ぎが不足か、途中で割れてしまいますが、徐々に薄くなってきました。

そして、測定結果は。。。14ミクロン

部分的には11ミクロンもありましたが、おおむね14~18ミクロンで、20ミクロンを切ってきました。

まだ、これの半分にしないといけません。はぁ~。

 

削る技術が低いので、何回か削っていると、木の方が凸になったり、凹になってきて、長い削り屑が出にくくなってきました。
長台鉋の4点つきで直さないといけないのでしょうね・・・
長台鉋持っていないので、困っています。 きりがないですね・・・(笑)

おやすみなさい。


じゃーん!

2010年12月18日 17時36分11秒 | 

今日、「伊勢のおやかた」さんの工場にお邪魔して、ミツトヨ製 シックネスゲージ(写真左) 547-401をお借りしてきました。
このシックネスゲージ(厚さ測定器)は、1/1000mm=1μ(ミクロン)が最小単位で測定できます。
削ろう会で削り華が、何ミクロンというのは、この測定器で測っているそうです。
自分の削り屑の厚さを知りたかったのですが、このシックネスゲージが高価で、簡単に購入できず、おやかたさんにお願いした次第です。おやかたさん、ありがとうございます!!

(写真右)は、マイクロスコープで、研いだ刃先の状態を60~100倍に拡大して、見ることができます。
先日ポールさんに教えていただいたものと同じと思います。
これは、1000円代ですので、自ら購入しました。

道具だけは順調に進んでいます。 (笑)

 

自分の削り屑の厚さが、気になって仕方が無いので、薄そうなのを選んできました。
早速、計測しました。

①12月5日に削った「ツガ材」

透けていて、とても薄く感じたのですが、40~70ミクロン。(数字が見えなくてすみません)
ガ~ン!!
やはり、薄削りには向かない材料でした・・・・(材料のせいにしておきます)

②寸四で削った「米ヒバ」

ほぼ20~22ミクロン。部分的に18ミクロン。
やった!、生まれて初めて20を切った。(笑)

③意外だったのは、米ヒバのバラけた部分。

バラけるくらいなので、相当薄いと思っていました。
結果は、34ミクロン。
どうも、きちんと一枚になっていないと、駄目なことが分かりました。

 

しか~し・・・・・、②の三分の一を目指さなければ、一桁ミクロンに到達しません。(難!)
米ヒバの材料が悪いかもしれないと、おやかたさんが言ってくれましたが、
やや弱気になってしまい、当面の目標として、10μ代の前半がコンスタントに出せるようにしたいです。
でもなぁ、ホントに難しいことへの挑戦です。どうなることやら・・・・・


元祖 ひとり上手

2010年12月15日 22時13分24秒 | 

ひとり上手(改)のことを考えて、ひとりで盛り上がっていました所、金沢市の電気鉋さんから、こりゃ見ちゃおれんと、ひとり上手の写真が届きましたので、紹介します。

これが、元祖 ひとり上手です。

削り華も綺麗で、僕と比べ物になりません。

これが、折りたたんだ姿です。
最初、拝見したとき、これ何?って感じで、
機能については全く想像できませんでした。(失礼)

漆が綺麗ですね~
最大の特徴はこのように折りたためて、持ち運びできることです。
左の四角い木3個は、テンションをかけるオモリです。
その後ろの黒いアクリル箱は、オモリのガイドです。
敷き詰められた、削り華が美しいな~
たぶん、後ろのヒノキを削られたのでしょうね。

いつか僕も、綺麗な削り華と、ひとり上手と、錚々たる鉋に囲まれて生活してみたいです。


ひとり上手 詳細

2010年12月15日 00時31分59秒 | 

この忙しい年末に、ひとり上手まで作って、鉋病にかかってしまいました。
※「ひとり上手」とは・・・、鉋で薄削りをする際、黙々と一人でやっていると、削り華の持ち手がいません。そこで、削り華を引っ張るように持ってくれる装置を金沢市の電気鉋さんが漆塗りで作られていて、伊勢のおやかたさんがネーミングしたものです。

何もそこまで、しなくて良いのに・・・、作品はどうした・・・
って声が聞こえてきそうです。
でも、せっかく気分が盛り上がっているので、薄削りをもう少し頑張ってみます。一桁ミクロン目指して・・・

あっ、作品といえば、先日、ファンである関谷真美さんの
コンサートに持って行ったKO・BA・KO。
ブログに載せていただきました。
嬉しいな・・・KO・BA・KOのお陰っす!
http://blog.goo.ne.jp/mamiron118/e/34882e2834f79342f5440d7df2bcdb60

超簡易 ひとり上手、昨日の記事では分からない声がありましたので、絵に書いておきます。
余計分からなくなったって?
すみません、最近アバウト病も発症してしまってます。


超簡易 「ひとり上手」

2010年12月13日 00時52分13秒 | 

朝から夕方まで、年賀状の版画を彫っていました。
実家からも、そろそろ準備してねと言われて、重い腰を上げた次第です。
パソコンで作成したいところですが、毎年、版画を彫っているため止められません。
刷りを、実家の母にお願いしたら、OKの返事がありました。
明日、版画と絵の具を持って、実家に預けてきます。

刷らなくても良くなったので、夜、工房に行って、一人で薄削り修行をしていました。
黒幕#2000~エビ#8000~天然砥石で研ぎなおしました。

鉋屑の持ち手がいないので、超簡易な「ひとり上手」を作りました。
作るというか、あるものを単に集めただけです。

①以前紹介した照明用の柱(ポール) http://pub.ne.jp/craftWAKU/?entry_id=981980 
②大きい洗濯バサミ
③釣り糸
④金属製洗濯バサミ
⑤釣り用のオモリ
を準備して、組み合わせただけです。

柱を大きい洗濯バサミで挟んで、釣り糸を回します。

釣り糸のテンションは、釣り用のオモリです。
重さの異なるオモリを何個か準備すると、重さ(テンション)が変更できて便利です。

鉋屑をつかむのは、アルミ製の洗濯バサミです。

電気鉋さんが自作された「ひとり上手」を参考にさせていただきました。
漆仕上げの「ひとり上手」と比較すると、完成度が低いですが、これでも役に立ちました。

調子に乗っていたら、またまた刃が欠けてしまったようです。
少しずつ薄く削れるようになってきたと思うのですが、まだまだ研ぎが成っていません。
いつか気を落ち着かせて、慎重に研がないと駄目でしょうね。


多忙な楽しい休日と撃沈

2010年12月12日 02時56分19秒 | 

普段から、やらないといけないことが溜まってしまって、落ち着きません。

まずは、木の板を切って仕上げます。

良さそうな山桜が5枚取れました。

その他の板も持ってきて、一気に鉋をかけました。
これらを、箱に入れて、叔父さんの家へ発送しました。

なかなか時間が無くて完成しない「KO・BA・KO Ⅲ」。
なんとか1個だけ仕上げて、簡単にクリスマスバージョンのラッピングをしました。

夜は、「KO・BA・KO Ⅲ」を持って、市内のライブハウスへ。
津市在住のシンガーソングライター関谷真美さんのコンサートに出向きました。
25年ぶり?くらいに彼女の歌声を聴いて楽しみました。

 

帰宅して、ATOMAで黒幕#2000と合せ砥石の面を直して、削ってみました。

あぁ~っ・・・・・・・なんじゃこれ・・・・撃沈です。

ATOMAのダイヤモンドのせいかなぁ・・・・良く水で流していたけど・・・・
夜中になってしまったので、ここで一旦中断です。
肉眼では、刃の欠けは、全く見えません。
どこまで戻って研ぎ直しするのか、いつも分かりませんが、#2000からやり直したいと思います。

気分を落ち着けて研ぎたいですが、日曜日も多忙なので、どこまで復活するか・・・・
やっぱり気持ちが焦っているときは、研ぎはやめたほうがよさそうですね。


ついにATOMAを導入

2010年12月10日 00時29分31秒 | 

薄削り諸先輩のアドバイスにより、砥石の面直し用にATOMA中目を導入しました。

合せてGC砥石2個、WA#10000、イボタと以前から欲しかった埋め木鑿3分を購入しました。

今回は、砥石の平面に重点を置いているのですが、これで上手く研げるような気がしてきました。
イメージはバッチリできて、エアー研ぎ(なんじゃそりゃ)してます・・・(笑)

週末の結果が楽しみです。

あとは、米ヒバの一寸八分材、手ごろな価格の寸八、シックネスゲージが欲しい所です。
徐々に泥沼化してきました。(汗)


祖父の天然砥石

2010年12月07日 00時37分46秒 | 

僕の祖父(息子から見たら、曾お祖父さん)は、5年程前に98歳で他界しました。
市内で始めて開業した床屋をしていて、職人気質でしたが、ハイカラな面も持っていました。
そして毎日、カミソリを研いでいる姿を見てきました。

砥石があったのをふと思い出して、先日、実家に立ち寄り、持って帰ってきました。
天然の合せ砥石が3本と名倉が1個見つかりました。祖父の遺品です。
カミソリも何本かありますが、チビているものもあります。
砥石を見ても分からないのですが、おそらく50年くらい前のものでしょう、
昔から気に入ったものしか買わなかった人なので、良い砥石と信じて、ツラを直して使わせてもらいます。

やっと、砥石・研ぎと少し向き合えるようになってきた気がします。

砥石は薄くなっているので、2本の砥石は台に収めようと思います。
どうして、砥石を最後まで使わなかったのかは、今となっては謎です。

研ぐ時を楽しみにしています。
僕が研ぎをするなんて・・・・・天国でお爺ちゃん、びっくりしているだろうな・・・


鉋と頼まれてた物

2010年12月05日 23時59分31秒 | 

寸八に手を出しはじめているのですが、削っている米ヒバの幅が狭いです。
朝から、柾目で適当な幅の木材を探してきて、自動鉋に掛けました。

幅52mm、たぶん、ツガと思います。

小鉋で面を削って整えています。刃幅以上ですが、上手く削れました。

ドキドキしながら、寸八で削りました。

この材料は、肌理が荒いようで、薄く見えますが、多分厚いです。
削った厚さが分からないので、残念です。
これ以上は、砥石の面を出さないと難しそうですので、一旦、薄削りは休憩です。

そう言えば、滋賀県で大津絵を描いている叔父さんから頼まれていた物を思い出しました。
耳付の板、できたら樹皮付の板を切って送ってほしい。
工房にあるだけ全部送ってほしい。
とのこと。
それらしい板を見つけて、年内に送らないといけません。

山桜で、樹皮が剥がせなかった材を持ってきました。

自動鉋に掛けました。


熱が冷めないうちに

2010年12月04日 23時47分11秒 | 

作品も作りたいのですが、鉋のことばかり考えています。
当然ながら思ったように上手くは削れないため、頭の中で原因を考えては、鉋の下端を調整して、砥石を調整して、刃を研いで削ることの繰り返しです。
落胆することもあれば、気持ち良いときもあります。単純なことの繰り返しですが、楽しいです。
ただ、一つの作業台で、下端調整、研ぎ、削りをしているので、作業性がとても悪いです。

それに下端を削りすぎて刃口は広くなってしまうし、裏を出そうとして削りすぎて糸裏でなくなってくるし、想定できなかったことが出てきています。何かコツをつかもうと一生懸命していますが、結果が出ません(笑)

あくまで、素人のイメージですが、これからの課題をメモしておきます。
①砥石の平面修正。とにかく平面と心の中で言いながらやっていますが、修正用の砥石を持っていませんので、手持ちの砥石で修正しても平面になってくれません。修正用砥石を購入してみます。
②砥石の粒度を換えるとき、しっかり洗い流すこと。研ぎ場が欲しいです。
③削るためのヒノキと米ヒバを入手したいです。
④マイクロスコープとシックネスゲージ。どこかに落ちていないかなぁ。
⑤研ぎやすい薄削り用の寸八が欲しい。使ったことはありませんが、白紙が良さそうな気がします。どうなんでしょうね。もう少し検討してみます。
⑥刃口を埋めてみたいです。
これ以外にも課題山積です。まぁ、焦る理由もないし、時間とお金もありませんので、ボチボチやっていきましょう。

普段使っている小鉋

鋼匠 四寸

調子が出てくる頃には、切れ止んでしまいます。
多分20μ弱位と思いますが、よく分かりません。
今日の午前中、調整しましたが、これ以上向上しないので、午後は八寸にチャレンジしました。
この「健明」は譲って戴いた鉋ですが、所有していた方が普段使いされていたと思います。
刃の両端がやや削ってあり鉋枕が出にくいようになっていましたので、今日は2時間も研いで、平面の刃に戻していました。
試しに削ってみました。
先日下端を調整していただいたこともあって思ったより、軽く削れます。

鉋は夜でも作業できて良いのですが、気が付くととんでもない時間になってしまうのが難点ですね。(笑)
一つ一つ楽しみながら、やっていきたいです。

改めて写真を見ると、一番安価で、酷使している普段使いの小鉋が一番薄いような・・・・ ・・・