第9話
『終幕・・・対等のトモダチとの永遠の別れ』
アルジャーノンにALGの副作用が認められることを
蜂須賀(石丸幹二)から聞かされた咲人(山下智久)は、
研究所へと戻っていた。
ある部屋で、学会のときに映写した
手術前の自分の姿を観ていた咲人…と、
そこへ遥香(栗山千明)が咲人を探してやってきた。
研究室へ向かうと、蜂須賀から今後の対策が説明される。
それは、咲人と蜂須賀で議論を重ねた結果、ある仮説を立て、
それに基づき退行作用を防ぐために、ALGを強化改良する事だった。
その仮説を聞いた小久保(菊池風磨)と遥香は咲人の事を心配するが、
「私に残された時間がわからない」という咲人の言葉を受け、
蜂須賀は早速作業に取りかかるよう指示した。
一体、その仮説とは!?
咲人と蜂須賀はALGの改良点を議論した結果、
体に影響の少ないマイルドなものにするか、
逆に強化するかという2つの可能性が。
そして2人は脳神経を活性化させる脳領域そのものを
増やす可能性に賭けALGを強化することに。
もし退行が始まってもある程度で留めることができるかもしれない。
改良薬は『ALG-β』と名づけられ、すぐに作業が開始された。
強化させることに不安な遥香。
しかしここにきてまたブラック蜂須賀登場(笑)
目の前で知の巨人を見ることが出来ると。
その時、アルジャーノンが死亡したとの知らせが・・・
ショックを受けた小久保は解剖するとの言葉を聞き、
アルジャーノンを手に取り逃走。
その頃、遥香を訪ねて来た柳川は、
この前遥香が追い返した理由を聞いていた。
咲人が元に戻るかもしれないと・・・
柳川もショックを受けたよう。
一方、咲人は研究所へ侵入しようとして警察に連行される檜山を目撃。
咲人は遥香が彼らを追い返したことを知る。
すぐに梨央の病室を訪ね『ALG-β』の開発よりも、
梨央の特効薬を作ることを優先させた。
小久保はやはりアルジャーノンは解剖するべきだと考え、
研究所へ戻って来た。
そんな小久保を咲人は森へ連れ出し埋葬することに。
小久保にとってもアルジャーノンは友達だったよう。
咲人は動物実験を待たず『ALG-β』を自分に注入。
蜂須賀に自分たちが立てた仮説は間違っていると。
βで脳の活動領域を広げたとしても、
やはり同じように退行は始まり最初の起点に戻されてしまう。
「君は河口社長のお嬢さんの治療法を見つけられるのか?」
「分かりません。」
「我々なら退行を防げる他の方法を見つけられるかもしれないじゃないか。」
「残念ながら時間がありません。私にも彼女にも。」
見て見ぬ振りは出来ないと咲人。
「誰かのために・・・誰かを救うためにこの知能を使わなければ、
私とアルジャーノンの存在が・・・無意味になってしまいます。」
目覚めた梨央が見たのは咲人と治療スタッフたち。
そこに小久保も加わった。
駆けつけた檜山は咲人に抱きついた。
それを黙ってみている柳川。
柳川は咲人のすることを見守ることにしたよう。
次回はとうとう最終回。
結局、咲人も死んでしまうのか・・・
柳川は檜山に咲人の現状を教えてないんだろうな。
後に知ってしまう檜山はどう感じるだろうか・・・
そして梨央は助かるのか?
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