まったり☆てぃ~たいむ

いくら寝ても眠いのは何故?(・ω・*)?

家族ゲーム 第8話

2013-06-06 23:49:15 | ドラマ

第8話

『家庭教師による家族ゲーム、結果発表!』





『沼田一茂。 昭和40年9月10日生まれ。 B型。

順風満帆の人生だった。

東大に入れなくてもそこそこの大学には受かったし、

一流企業にも就職出来た。

見合いだったが美人の妻とも結婚して

2人の子供にも恵まれた。

妻の実家が経営している取引先とのトラブルで

営業部から人事部へ異動はしたが課長にもなれた。

そんな時だった。 吉本先生に出会ったのは。

彼はこれまでにいないタイプの家庭教師だった。

先生がうちに来たころ1人の女性に出会った。
 
名前は浅海舞香。

彼女との浮気が原因で夫婦の仲に亀裂が入った。

しかも彼女は息子の恋人だった。 一体彼女は何者なのか。

そんなことを考える暇もなく今度は妻が株で

1,000万円もの大金を損失していたことが発覚した。

来月中に返済出来ないとこの家を抵当に入れることになる。

そうなったら家族もバラバラになってしまう。

この状況を立て直せるのは・・・俺しかいない。」



一茂は早期退職者の退職金申請書の金額を水増し。

おまけに自分の名前も入力して1,000万を申請。



慎一は真希と会う。

真希と吉本が会っていたのを見て、

その日は会わなかったよう。

ホントは来てたんでしょ?と真希に見透かされた慎一。


「それでなかなか会ってくれなかったんだ。

私が吉本と会ってたから?」


「真希さんと吉本が繋がってたんじゃないかって。」


「そんな訳ないでしょ。 ただお礼を言われただけ。

ほら、お父さんに会ったでしょ? あれの。」


上手いこと言いくるめられ、最後はキスで騙される慎一。



慎一の部屋で家庭教師中の吉本。


「もうすぐ2学期だねえ。」


「夏休み終わったら出てってくれるんですよね?」


「高校辞めて働くんだって?

成邦館高校にいるのに勿体無いねえ。」


「真希さんですか?」


「なかなかいい子じゃない。 君のこと心配してたよ。

でも君に高校辞められると困るんだよな~。」


「家庭教師いらなくなりますね。」


「そうなんだよ! ハワイに行くお金も欲しいしさ。

ねえ、俺とゲームしない?

君が無事に高校を卒業することが出来たら、

君の言うことを1つ聞こう。」


「茂之にやったやつですか。 なんでも言うこと聞くって。

じゃ、死ねって言ったら?」


「死ぬよ。 あっ、でもハワイに行ったらね。」


「そこまでして行きたいんですか?」


「行きたいよ!

この木なんの木 気になる木、見たいもん!!」


「分かりましたよ。 じゃ俺が中退したら?」


「その時は俺の言うことを1つ聞いてもらおう。」


「ハワイ旅行全額負担とか。」


「いいねえ~。」



慎一に万引き写真を見せる飛鳥。

先生に渡そうと思ったが、その前に慎一の気持ちが知りたいと。

真希って女が好きなんだろう?と飛鳥。

あの女のせいで慎一が変わった。

全部あの女のせいだと言う飛鳥に、

彼女は関係ないと慎一。

今までの自分が出来すぎだったと。


「もう俺と付き合うメリットは何もないと思うぞ。」


「何? メリットって。 私そんなつもりで慎一と―」


「俺は初めからそう思ってた。」


用があるからと帰って行く慎一に、

写真を先生に見せると飛鳥が叫ぶ。

が、慎一は無視して行ってしまった。



退職金の振り込みが完了したと聞き、

何か問題はなかったかと一茂。

ないと聞き、トイレの個室でホッとし笑顔になる。



庭で大工仕事していた吉本と茂之。

茂之が相談したいことがあると言い、

話を切り出そうとした時、慎一がやって来た。


「あの写真、飛鳥に渡したんですね。」


「なんだあの子、もうバラしちゃったんだ。」


「あなたは俺を中退させたいんですか?」


「えっ? だって君が卒業までいたら

俺は死ななきゃならないんでしょ。 それはちょっとな。」


「あなたは最初っから俺を辞めさせるつもりだったんだ。

挫折を味わわせるために。」


「君だって初めから辞めるつもりなんかなかっただろ。

彼女に高校辞めて働くなんて言ったのは

勢いだけのハッタリにすぎない。 そりゃそうだ。

成邦館というブランドを早々に捨てられないもんな~。

でも心配しなくていいよ。

茂之が自分で学校へ行ったみたいに、

君も自発的に辞めさせてあげるからさ。」


「他に何かあるんですか?」


「勿論用意してあるよ。

君の心が折れるようなサプライズをねえ。」


「楽しみにしてますよ。」


無言でポーズをする吉本(・ω・d)

そして相談事って何?と茂之に聞くが、大丈夫と茂之。


「茂之。 お前が家族を救え。」



一茂は帰宅し、佳代子に1,000万振り込んだと報告。

佳代子は戸惑うが心配するなと一茂。



サウナに入る一茂と吉本。

お金はなんとかなったと報告する一茂。


「大体君大袈裟なんだよ。 家族が崩壊するとかさ。

そんな簡単に家族の絆が失われる訳ないでしょ。」


「ですよねえ。 絆があればの話ですけど。」


「いつ出て行くの?」


「もうすぐ出て行きますよ。

あっ、送別会とか結構ですんで。」


「家出て行くだけで家庭教師辞める訳じゃないんだから

そんなの必要ないでしょ。」


「そんなにやりたいんですか?」


やりたいやりたくないの押し問答。



慎一はあの新聞記事を見ながら真希の家の跡地へ。

すると近所の人が声をかけてきた。

その人に立花真希を知っているかと・・・



その後、真希に会った慎一。


「今日、真希さんの家のあった所に行って来た。」


「どうして?」


「近所の人が吉本のこと何か知ってないかなと思って。」


「ふ~ん。 成果はあった?」


「吉本のことじゃないんだけど。

隣の家の人が立花家には女の子はいなかったって言ってた。」


「えっ?」


「俺も同じ反応だった。 どういうことかな?」



その人は新しく越して来たんだと。

元々あそこは空き家で、家を壊した後に

その家族が隣に引っ越して来たと。

自分も面識ないから知らなくて当然だと真希。

それよりホントに高校辞めるのかと聞かれ、

行くことにしたと慎一。


店を出た2人。

慎一が呼び出したからご飯を奢ったよう。

「またね」と別れ、帰って行く慎一を呼び止めた真希。


「慎一くん。 バイバイ。」


「バイバイ。」


手を振って別れる。



慎一が家に戻ると、佳代子と吉本が待っていた。

学校から連絡があり、親と一緒に職員室へ来て欲しいとのこと。

佳代子は一茂に連絡する。



佳代子からの電話に出ない一茂。


「出なくていいんですか?

まあ出られる状況じゃありませんよね。

もうすぐ部長も来ますから。」


「いつから分かってたんだ?」


「別件でお貸ししたデータを確認していた時です。

でも上手くやりましたよね。

リストラ社員の退職金を水増しして1,000万掠め取るなんて。」


「俺はどうなる?」


「勿論クビですよ。 当然でしょ。 これ横領ですから。

全額返済すれば穏便に済ませてくれるそうです。

感謝して下さいよ。

半人前だと思っていた部下にクビを切られるのは

どんな気分ですか?」


「いい気になるなよ。

俺はまた這い上がってみせる。」


「退社は今日付です。 退職金はありません。」


「ちょっと待ってくれ。 せめて今月だけ―」


「課長。 俺の顔笑ってませんか?

俺はまた這い上がってみせる? 出来る訳ねえだろ。

あんたみたいなポンコツ誰が雇うかよ。」



一方、慎一は佳代子と吉本と共に学校へ。

先生の隣に何故かいる吉本。

ただのストレス解消だと言う慎一。


「お前そんなことで発散するなよ。

悩みがあるなら聞くから。」


「処分はなんですか? 停学ですか? 退学ですか?」


しかし呼び出されたのは万引きのことではなく、

進路希望のことだった。

進路希望を白紙で出していたから何かあったのかと思ったよう。

電話でもそう言ったと先生。



学校から帰る3人。


「いや~、どうやら聞き逃しちゃったみたいですね。」


「ホントに困りますからこういうこと。」


「でも良かったですね。 万引きのことバレずに済んで。

やっぱり知ってたんですねえ。

いいお母さん持って良かったねえ。

万引きしても何も言われないなんてさあ。

お店に謝罪に行く前にもっとやることあるんじゃないですか?」



会社の荷物をまとめ退社する一茂。


「じゃあ、みんな元気で。」


「お疲れさまでした。 泥沼田課長。」



茂之の学校では今度は山根が虐めのターゲットに。

周りから茂之もやれと言われ、

山根から出来るのかよと笑われ、茂之は山根を殴った。



茂之が学校から帰ってくるとゴミ捨て場で

一茂が酔っ払って寝ていた。

近所の主婦たちが集まっていた。



リビングに慎一と佳代子がいたところへ、

茂之が一茂を連れ帰って来た。

酔っ払って家の前で寝ていたと茂之。

そこへ吉本が荷物を持って出て来た。

酔ってテーブルに突っ伏してる一茂に声をかける吉本。

しかし反応がないため、洗面器に水を汲み頭からかけた。


「目、覚めました?」


「何だ? これ。」


「お父さん、お世話になりました。

今日でこの家出て行きます。」


「あっ、そうなの?」


「そういう訳なんで返してもらおうと思って。 100万円。」


「あっ、返すのはいつでも良かったんじゃ・・・」


「そんなこと言ってませんよ。」


「何だ? 100万って。」


「お母さんが最初に株で損したお金を補填してあげたんです。

まあ結局使われちゃいましたけど。」


「ホントか?」


「すみません。」


「申し訳ございません。 軍曹殿。

もう少し待っていただけないでしょうか。」


「え~。 いつまでですか?」


「実は私、こう見えて会社をクビになりました。

会社のお金に手を出しまして。

それがバレて~ら~でございます。

1,000万もパア! ハハハハ・・・」


「どうしてそういうことを・・・」


「しょうがないだろ。 それしかなかったんだから。

家族のためにやったんだよ!!」


笑い出す吉本。


「最後の最後までやってくれますねえ。」


「何がおかしい。」


「いや期待を裏切らないなと思って。

じゃこの家もう売るしかないですね。」


「そんな簡単に言うな。 まだ手はあるはずだ。」


「大体こんな立派な家あんたたちには勿体無いんだよ。

身の程わきまえないと。」


「おい、君―」


「まだメンツ! まだ遠慮! まだ演技!

まだ変わらない!!

折角色々世話してやったのに結局何一つ学習しない。

ホント救いようのない家族だな。」


「何だと!?」


「まだ気付きませんか?」


拡声器を取り出した吉本。


「では、結果発表~~~!! さあみなさん。

僕が仕掛けたトラップに、どれだけ引っ掛かったのでしょうか。

今からその答え合わせをします!

まずは~~~、浅海舞香!

彼女との出会いはどんなでしたか?

財布を落とした彼女の代わりに

ランチをご馳走してからのまさかの再会。」


「なんで知ってんだ?」


「あの運命的な出会いは偶然じゃありません。 芝居です。」


「なんだと?」


「彼女は僕の指示通~りにやってくれました。」


「嘘だろ・・・」


「じゃなきゃあんな都合よくラブホに誘う会話盗聴したり

キスの写真撮れる訳ないじゃないですかあ。

その浅海舞香か~ら~の~、浮気発覚!

お父さんの浮気は何で気付きました? そうワイシャツの口紅。」


「嘘・・・」


「嘘じゃありません。 あれも僕が用意しました。

主婦仲間に浮気をにおわせるメールをしたのも僕です。

そして最後は~~~、立花真希!

不思議だと思わなかった?

偶々ホームページで知り合った管理人が

親父の浮気相手だったなんて。」


「じゃあ、この心中事件は?」


「もっ、勿論 嘘。

適当にハマりそうな記事を見つけて、

勝手に君が共感してくれそうなお話を作っただけ。

薄々感づいていたんだろ?

立花真希が俺と繋がっているんじゃないかって。

でも君は信じたかった。 裏切られたくなかった。

胸がキュンとなったり締め付けられるように苦しかったり~。

いいねえ!!」


「どうしてこんなこと。」


「挫折だよ。

人を信じることの素晴らしさと裏切られた悲しみ。

そして恋愛のトキメキと失恋の苦しみ。
 
そういうものを教えてあげようと思ってねえ。

いい経験になったでしょ?」


吉本に殴りかかる慎一だったが、返り討ちされる。

そして笑い出す吉本。


「みんな騙されてたって訳だ。 この俺に。

でもこ~んな酷い結末は予想してなかったよ~。

ギャンブル初心者が株に大金を注ぎ込んで大損。

あの95万までは俺の想定内だった。

でも何を血迷ったか

1,000万まで借金しちゃうんだからビックリしたよ~。

しかも折角俺が実家にかけ合ってやったのにそれを反故にして

横領なんてバカなことやらかした揚げ句に会社をクビになって。

ホント、どこまで崩壊させれば気が済むんだよ!!

この最悪の結末はあんたたち自身が招いたんだ。

沼田家は壊れるべくして壊れたんだよ。」


「お前の目的は一体何だ?」


「勿論 茂之くんと慎一くんの教育です。

 家庭崩壊はその環境作りの一環です。」


「ふざけるな! クビだ! お前なんかクビだ!!」


「困りますよ。 ちゃんと契約書に書いてあるじゃない―」


契約書を破く一茂。


「うるさい!! クビだ! その顔二度と見せるな!」


「分かりました。 今回は特別ですよ?
 
では100万円は後日改めてということで。

それではみなさん! さようなら~!!」


沼田家を出て行く吉本を追う茂之。

どこまで自分を騙してたのかと。


「真野さくらを買収したとこまでかな。

後はお前が自分でやったことだ。

園田と仲直り出来たのも、

三井、市原、竹下が仲間に入れてくれって言ってきたのも。

虐めの主犯だった山尾を、今度はお前が虐めてることも。

やっぱりお前はダメダメな生徒だったよ。」



慎一は真希に電話するがもう繋がらず・・・


一茂と佳代子はもめ出した。


「もうこの家を売るしかないんだな。

どうして100万の損失が出た時点でやめなかったんだ?」


「95万です。」


「どうして俺に相談しなかったんだよ!!」


「怒鳴らないで下さい。」


「なんでも言い合えるのが家族だろ!!」


「怒鳴らないでって言ってるでしょ! 何よ今更家族って。

浮気してたような人がよくそういうこと言えますね。」


「だから浅海くんの件は誤解―」


「今回だけじゃない。

父の会社に水増し請求してた時だって

水商売の女性に貢いでたんでしょ?

私が知らないとでも思いました?」


「あれは仕事の付き合いで・・・」


「また仕事。 いつもその言葉で誤魔化して。 いい気なもんよね。

具体的に何してるか分からないからどうとでも言えますもんね。」


「なんだその言い方。 こっちの苦労も知らないで。

俺たちはな、外で戦ってんだよ。

取引先と ライバル会社と会社の上司や同僚と。

身を粉にして汗水垂らして働いてんだよ。

下げたくもない頭ペコペコ下げて、

それでも家族を養うために頑張ってんだよ。

それなのに家に帰っても労わるどころか

愚痴の一つも吐かせてくれない!」


「それはあなたが―」


「うるさい! 俺が喋ってんだ!!

どうせお前らは俺のことを金稼ぎの道具ぐらいにしか

思ってないんだろ。 俺だってな、

居心地のいい家だったら毎日すぐに帰って来るよ!!

でも そうじゃないから外に癒やしを求めたんだろ!!」


「開き直らないでよ。 外で働くのがそんなに偉いの?

だったら言わせていただきますけど、

家とその半径数km以内の狭い世界に閉じ込められた

主婦の苦労があなたに分かる?

ご近所と上手に付き合いながら

家事と子供の面倒に追われる毎日がどんなに過酷で大変か!!

家庭を顧みる努力何一つしてこなかったくせに

偉そうなこと言わないでよ。」


「子供の面倒は俺だって見てるだろ!!」


「やってるのは殆ど私でしょ!?」


「俺はどっちにも面倒かけた覚えはないよ。

だってそうでしょ?

息子の万引きを知っておきながら

それを注意出来ない母親なんておかしいだろ!」


「なんだ? 万引きって。」


「それを今知った父親はもっと笑えるけど。」


「おい、どういう意味だ?」


「この際だから教えてあげるよ。 俺のストレス発散法。

万引きは週に3回。

後はこれで自転車のタイヤ切ったり店の看板傷つけたり。」


「お前そんなことやってたのか。」


「しょうがないだろ!!

こっちは親の期待に応えるために優等生を演じてたんだよ!

そりゃストレスも溜まるわな!!

お前も文句があるなら自分で言えよ。

父さんも母さんも自分のことで精一杯なんだよ。

だから俺たちに興味がないんだよ。」


「そんなことない。 私たちは―」


「思い出してみろよ!!

家庭教師に茂之の不登校の理由聞かれた時なんて答えた?
 
そう答えられなかったんだよなあ。

虐められてることにも気付かなかった。

母さん茂之の誕生会の時 言ってたよね。」


『今じゃこの子たちの考えてることが全く分かりません。

理解したいとも思いません。』


「あん時、俺たちのことなんて

どうでもいいんだってことがよ~く分かったよ。」


「違うのよ、あれは―」


「見苦しいんだよ!!」


「おい、親になんて口利いてんだ。」


「だったらもっと親らしいこと してみろよ!!」


「お前それ本気で言ってんのか?

お前たちが生活出来るのは誰のお陰だと思ってんだ。

社会に出て働いたこともない人間が

いっぱしの口たたくんじゃないよ!」


「クビになったくせによく言うよ。

ず~っと俺のことクズ扱いして、

ちょっと成績が上がったら手の平返して。

どうせ会社でもそんな風だったんだろ?

だからクビになったんだよ。」


「うわ~、沼田家一の問題児に核心を突かれて―」


「うるさい!! どいつもこいつも好き勝手言いやがって!

大体な、お前の教育がなってないからこういうことになるんだよ!」


「やっぱり私に押し付けてるじゃない。」


「家を守るのは妻の仕事だ。

昔の家族はな、ちゃんと父親のことを敬っていたんだ。

それが女性の時代だかなんだか知らんが、

女が前に出てきて家事や仕事を役割分担するようになってから

世の中はおかしくなってきたんだよ!」


「何よ、その身勝手な言い分。

だから息子にバカにされるのよ。」


「なんだと?」


「散々子供に当たり散らして。 それが親のすること?」


「何も言えなかった母さんも同罪だと思うけどな。

そんな2人に育てられた俺たちはもう・・・被害者だよ!」


「そういう兄ちゃんだって甘えてるだけじゃないか。」


「はっ?」


「優等生をやめる勇気がなかったから万引きなんかに走ったんだろ。」


「はっ? お前の言う台詞かよ。

あのな、出来の悪い弟を持ってこっちはどんどん どんどん どんどん

プレッシャーがかかってたんだよ! 分かんねえのかよ!」


「俺だって別に好きで落ちこぼれた訳じゃない。

兄ちゃんと比較なんかされなければ、

もっと普通に生きられたんだよ。」


「はっ?」


「何でもかんでも人のせいにするな!」


「お父さんだって人のせいにしてるじゃないか。

母さんだって、兄ちゃんだって!

こんな家族だったから吉本荒野に潰されたんだろ!!

こんな家族いらないよ。」


「なんなんだ、お前らは。」


「これが私たちのホントの姿よ。」


「先生の言う通りだ。

この家は壊れるべくして壊れたんだよ。」


「清々するよ。 こんな見栄えだけの家。 上辺だけの家族。

こんな家族、崩れちまえばいいんだよ。」



思い立ったかのように佳代子はキッチンへ。

するとお皿を取り出し床に叩きつけた。

次から次へ食器を割って行く。


一茂はゴルフクラブを持って来てテレビや壁を破壊し始めた。


慎一はトロフィーや症状を叩き落し、

ナイフで色んな物を引き裂いて行く。


茂之は床にペンキをぶちまけた。



翌日、目を覚ました一茂。

茂之は学校にも行かずゲームをしていた。

リビングへ行くと昨日のまま。

庭でヘッドホンをして本を読んでいる佳代子。


そこへ慎一が帰宅。


「もう学校終わったのか? お前ぐらいはちゃんとしろよ。

2学期で学年上位に返り咲いて、来年には東大を受験して―」


「俺、学校辞めてきたから。」



青空の下。

吉本のところにやって来た真希。


「色々ありがとう。」


封筒を差し出すが受け取ろうとしない真希に

手を取って渡す吉本。


「これからどこへ行くんですか?」


無言で去ろうとする吉本。


「 お元気で。 また会えますよね? 田子先生。」


「俺は吉本荒野だ。」


「私には、中学校にいた頃からずっと、田子雄大先生ですよ。」


何も言わずに去って行く吉本の後姿に真希が言った。


「さようなら。」





真希は生徒だったのか~。


しかもかなり慕っていた感じよね。


吉本の言う通りに動いてくれるんだもん。


本物の吉本の本性も知ってるのかな?



一茂は今回もどうしようもなかった。


家族崩壊したにも関わらず、


慎一に学校行って順位上げて東大受験してって・・・


バカでしょ。 大バカでしょ。


もうじぇじぇじぇ!!って感じよね(笑)


クビになって借金返すのだってままならないのに、


どうやって学校行くお金払うんだよ!!


しかも家だってあんな滅茶苦茶にしてさ。


家売らなきゃないのにあんなことしてどうすんだよ。


金にならないっつーの!!


万が一売れてもリフォーム代かかるし。


沼田家これからどうすんだ?



次回は吉本の過去編っぽい?


忍成くん、またムカつく役なんだろうな~(笑)


生徒虐めてたのって他の先生もなのかな?


それとも生徒と一緒に虐めてたってことはないよね?


あの子、複数でやられてたっぽいし・・・


早く続きが見たい!!





第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話

コメント (4)
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