SUNは少しずつ大きくなっている。
クラブにやってきた時はやせっぽっちだった。
なのに今は筋肉もついて身体も張りがある。
やってきた頃はいつも涙を流してた。
悲しいんじゃなくてアレルギーらしかったのだけど、私は泣いてるみたいに
見えた。まだ子供だし不安なんじゃないかと思った。
みんなSUNが早く環境に慣れるように気を遣ったし、大事に大事にした。
今は涙もほとんど流していない。馬体も光ってるしとってもきれい。
そして不安そうな表情は一変し、今はお山の大将のように恐いものなしの
きかん坊。社交家でもある。
厩舎から洗蹄場までの道のり、馬房をのぞいては挨拶をする。
右に「こんにちわ」左に「こんにちわ」。
私も一緒に「こんにちわ、こんにちわ」って言いながら歩く。
洗蹄場では横のお馬さんに「ねぇねぇ」って声をかけたり、ツンツンするんで
横のお馬さんはびっくりして「ひえっ」って。
SUNは遊びたくってしょうがないようです。
今日のSUNも最初の騎乗拒否から始まって、昨日ほどではないものの
ちょっとお仕事がいやそうだった。前に重心がかかっていていて、自分で
バランスをとってないし、私に寄っかかってくる。
これはダメだからなんとかしようと思ったのだけど、部班なんで思うようには
動けないし、とにかく今日はケンカをしないで少しでもSUNが起きてくるように
努力をした。
SUNはちょっと疲れている。朝晩冷えるし、昼間は暑い。湿気の多い日もあった。
季節の変わり目はちょっと私たちが神経質になってあげないといけない。
しばらくはステップアップよりまずはSUNがストレスなく運動できる状態で
乗っていこう。
できすぎるから勘違いしてしまう。SUNはまだ4歳の子供なんだ。
お仕事がいやなものにならないように、良い運動をしていこう。
たくさんたくさん話をしよう。SUNの声に集中しよう。
そうすればもっともっと近づけるはず。