ariとchunの楽しい馬生活

馬に乗る事よりもお手入れが好き。こだわりの馬具、こだわりのお手入れ、楽しい馬生活。

一つ上を目指して

2005年09月07日 | yuki
9月19日、部内競技会がある。
私はyukiとsunでエントリーしている。
yukiとはコンビを組んで早2年半。以前の経路(去年改訂された)では苦労を
して何度目かに入賞することができた。

yukiは3年ほど前、雪の降る日にやってきた。だからyuki。
どこかの乗馬施設からの転厩。すでに乗馬としてのキャリアがあり、すぐに
私たちの練習馬として仲間入りした。
練習馬になって数ヶ月でついに私とyukiは出会う。コンビ結成だ。
ここから落ち込んだり喜んだりの忙しい日々が始まった。
女の子に乗るのは初めてだった。セン馬とは全然違うし特にyukiは繊細だった。
運動中も手入れ中もよくわからなかった。運動中は慌てて先走ってるし、
手入れの時もなんか怒ってる。
できないことばかりで落ち込む日々。だけどこの頃の私は大切な事を忘れてた。
yukiの声を聞くこと。yukiを見ること。
自分の事ばかりに気をとられて、yukiが何か言ってても気がつかなかった。
それに気がついたのはyukiと出会って1年がたった去年の夏でした。1年も…。
それ以降、私とyukiのつながりはどんどん太く強いものになっていった。
できなかったことを一つずつクリアしていった。
今までとは全然違う感覚でyukiと運動できるようになっていった。
好きだからこそyukiの苦しい体勢では動きたくなかったし、追い立てる事も
したくはなかった。繊細で敏感なyuki。身体全体で彼女を感じるようになった。
そしてそこにはいつしか『信頼する気持ち』が生まれていた。

楽に運動ができるなら、もう1段階段を上らねばならない。
今度の階段は今までとは少し違う大きな階段。
楽なところから今度はまとめていかねばならない。
そのためにはyukiにがんばってもらうしかない。
動かない後肢を活発に動かしハミを受けて丸く丸く、ゆっくり私と動く。
今までは私がyukiの動きやすいように動いてた。
でも次は違う。私と一緒に動くんだよ。yukiが私を待つんだよ。
yukiにとってはすごく大変なこと。すごくがんばらねばならない。
私はそんなyukiを応援しなければならない。それは脚であり、騎坐であり、
yukiと触れてるすべての部分で。そして心の中も。
「絶対できる。」
yukiと私は今1つ階段を上るために一緒にがんばってる。苦しいししんどいけど
その後にはすっと力が抜けお互いが納得した場所がみつかる。
毎回それを探っている。yukiがストレスなく動ける場所。

今回の部内競技会、私の担当の先生からは違う子でエントリーするように
言われた。でも私はyukiでエントリーした。
3課目LVは部内競技会では1番難しい課目。伸びて走ってしまうyukiには難関だ。
絶対できる。私ががんばればyukiは問題なくできるって確信がある。
誰が何と言おうとも私はyukiとのコンビを解消はしない。

一つ階段を上ろう。今度の階段は少し大きい。
今はまだ足をかけただけだけど、私たちにはできる。上れる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする