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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

腹が立った勉強

2016年07月09日 12時14分35秒 | えいこう語る

 

この頃腹の立つことが多い。参議院選挙で与党が3分の2の議席を確保しそうだというのが一番の理由だが、身の回りでも腹が立つことが多くなってきたからだ。だがこんな時は、失敗や事故が起きたりするのが私の特徴だ。一番気を付けなければならないのがスピード違反だ。だが腹が立っている時は、警察に罰金分以上にクレームを付けるのも私の好ましくない性格だ。今の道警だったら、警察官の飲酒運転についてだろう。取り締まる側が規則違反する組織の体質について、大体1時間は自分勝手な意見をぶちまけて、罰金分は取り戻そうという魂胆に出るだろう。私は最近、米国に生まれなくてよかったと思っている。警官により射殺されるだろうと思うからだ。それも口に銃口を当てられての射殺だ。そんな意味では、クレームを付ける割には、日本の警察に感謝している私である。

こんな時、心を落ち着かせるのは、勉強をするに限るというのが、私の腹立ち解消術だ。だが、読書をすると本の内容に感化され、また腹が立ってくるのが私のパターンだ。そこで、今回は講演会に参加することにした。一つ目は、北海道新幹線開業に伴い、東北学園大学の歴史学科の公開講座が、函館市内で行なわれたので出かけた。新幹線で東北と北海道が近くなったので、生徒の募集も含めて、一般の人にも広く学園の歴史学科の充実した内容を、ピーアールしようというものだ。講座内容は、「世界文化遺産・平泉と鎌倉幕府ー武士の政権の誕生」だ。

平泉の藤原氏が、関東や関西の文化を北海道へつなぐ橋渡しをしたということを学んだ。藤原氏は4代で滅ぼされたが、それが北海道とどのようなつながりを持っていたのか、今まで考えたこともなかった。「歴史を学ぶということは、今、どのような社会に暮らし、どのような社会へ向かっているのだろうか。なにがよりよい生き方といえるだろうか。そのような考えを巡らすときに「物差し」になってくれるのが歴史学の成果であり方法論である」との指摘は」まさに今のアベ政権下で最も大切な視点でではないだろうかと、感心し講義を聞いていた。

二つ目は、事故から五年経った今、福島県で農業をやっている方の講演会だ。作物は、国が基準値を下回るので大丈夫だとするので、食べているだけだ。作物によっては畑の土の何十倍もの放射能を吸収する野菜もある。原発事故現場から70キロ離れている小学校の汚染が激しくて、全生徒と親たちが避難したが、一人だけ「私はこの小学校を卒業するまでここで勉強したいない」と残った生徒がいたという。その子が卒業するまで、校長、教頭や5人程の先生が残ったという。生まれた土地を離れたくないという子供、それに多くの費用がかかることで、その子を我儘といえるだろうか。この子供から、大人が学ばなければならないものを感じた。農家の方は、たぶん数百年経っても放射能汚染は続くだろうと話していた。原発再稼働などというのは、まったく人間なら考えられないことだという言葉が、心に残った。

さて、今朝の昆布作業での、私より年配のおばさんとの会話だ。腹が立って、ヒステリーを起こすという内容の会話だが、女性の特権と思われるヒステリー。おばさんはこう言い切った。「ヒステリーなんて言葉はない。あれは我儘なだけだ」と。腹が立つというのは、自分の思いのままいかないので、大きな声を出し相手を罵倒することがヒステリーだと思っていたが、おばさんに言わせれば「単なる我儘だ」という。私の腹が立つ理由も、単なる我儘だとすれば、そうかもしれないと納得した先輩の言葉である。

二つの講義も「なにがよりよい生き方なのかを考える時の物差しなるのが、過去にはある」そんな思いをさせられた勉強会であり、さらに我儘を先輩に諌められ、立った腹が、すっかり座り込んでしまった私です。腹が立ったら、勉強するというのが、我儘解消の一つかもしれませんね。


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (花てぼ)
2016-07-09 23:36:18
選挙がんばりましょう!
すみません、知ってるすべてのブロガ-さんにこれを入れて回ってるもので。
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Unknown (かわぐちえいこう)
2016-07-10 16:38:43
国民がもっと日本国憲法を学んでいれば、今晩の心配にはならなかったのですが、
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