函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
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営業マンとしてのアベ総理の評価

2018年05月03日 09時08分45秒 | えいこう語る

▼アベ総理の外遊回数は、先日の米国でのトランプ大統領とのゴルフ旅行で、62回だそうだ。ラウンド中に、我が国の北朝鮮拉致問題の解決をお願いしてきたようだ。

▼自国での自分の人気が低迷しているので「延命外交」のような様相を呈してきた。最早外遊は、国家国民のためではなく、税金の私物化のようだ。

▼それに対し、揺さぶりをかけたのか、北朝鮮の方から、韓国を通じて「日朝直接会談」が持ち込まれた。周囲にお世話になり、積極的に拉致問題の解決を協力されれば、どれほどの見返りされるか、国民としては喜んでいいのか悪いのか判断に迷う。

▼北朝鮮が起こした非道の拉致問題(北朝鮮はそうは思っていないだろうが)。逆に相手側が多額の経済援助に成功し、政権延命に利用されては、アベ総理の外交での効果は喜ぶには至らないだろう。

▼もし、拉致被害者が数人でも戻ってきたなら、アベ総理の保身につながるだけで、営業マンとしては、交渉相手に足元を見られ、相手の都合の良い契約を結んでしまうという、無能に近い営業マンぶりにはならないか。

▼ここで有益な外交のために『強力な軍事力を持つ』という考えであれば、アベ総理は、もはや営業マンとしては「離島・竹島勤務」にでもしなければならないだろう。

▼日本の総理が、世界で最大の営業マンたらんとする武器は【核兵器廃絶のトップに立つ】ことと【憲法9条の国と言われること】だ。この二つは、世界の外交を制する上での最強の武器なのだ。

▼「戦争のない平和」こそ、世界中の民族が最も期待する、理想の地球なのだ。この人類最高の理想を掲げて「世界平和」へのトップに立つことが【外交の最大の武器】ではないか。

▼この信念さえ持てる総理であれば、たぶんローマ法王より、最大の権威と尊敬を勝ち取るのではないかと思う。北朝鮮・中国・韓国・米国・ロシアの中で、蚊帳の外に置かれるようなみじめな外交などしなくてもいいような、立派な国家になれるはずだ。

▼「世界一の借金国」なのに、総理が外遊するたびに、国民の税金を取られているような国家では「奴隷国家」ではないかと思ってしまう。

▼我が国が、先の戦争での最大の謝罪とは「核兵器廃絶と戦争放棄の国」として、世界でリーダーシップをとること以外には、方法はないのだ。

▼「拉致問題」は、一刻も早く解消してほしい。そこには、応分の援助はやむを得ないだろう。だが、その援助も、情報公開してもらいたい。オープンにしてこそ、戦争責任を国民が理解することになり、国交の正常化が進むからだ。

▼自分の延命にのみアベ総理が動くなら、延命措置を外すのは国民だ。それが立憲主義国家の正しい在り方だからだ。

▼一昨日は、妻と二人で、日差しも厳しい、明治12年開園の函館公園の満開の桜を見てきた。この公園のすぐ近くに、私は高校時代に住んでいた。

▼新婚生活も、住み心地の良いこの場所を選んだ。大勢の人ごみの中、妻と二人で共に歩んだ半世紀もの人生を、桜の下で振り返っていた。

▼散る桜残る桜も散る桜   良寛
アベ総理、米国の外遊から帰ってきて、関東ではすでに花が散っていたが「観桜会」を開いたという。

▼観桜会は、良寛さんの思いと自分の政権の命を自覚したというメッセージであれば、アベ総理と別れるのも、なんだかちょっぴり寂しい気がしないでもない。

▼函館公園の桜の林の中から、津軽海峡が見える。かつて、海峡を往来する青函連絡船が霧笛を鳴らして通過した。そのたびに、この連絡船に乗ると、東京に行けると思った17歳の私が、桜の木の下にいたのを、70歳の私ははっきりと見た。

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