▼ 国民の生命・身体・財産の保全、つまり社会が安心で安全な生活をおくれるよう、国民が税金を払いそれを委託しているのが警察だ。不正は決して認めず、白いバイクに乗り颯爽と現れる月光仮面のおじさんが、お巡りさんだと子供の頃思っていた。どんな組織にも一人や二人モラルの欠如した者は混じっているが、組織ぐるみで犯罪を起しやすいのが警察のようだ。
▼ 元北海道警察のトップが、警察内部の不正を暴いた事件は衝撃的だった。一言で言えば「警察が泥棒だった」という事実に道民は唖然としたのだ。そのトップらが発行しているのが「市民の目フォーラム北海道」だ。その会報30号が私に届いた。相変わらず各地の警察で、不正が公然と行われているようだ。私は以前、トップ本人と直接会話しているので、実感は生々しく伝わってくる。
▼ 私の警察嫌いは20代からなので、キャリアは長い。嫌いになる前の警察への印象は、すこぶるよかった。曽根史郎が歌う「若いお巡りさん」若原一郎が歌う「おーい中村君」などで、好印象だったからだ。嫌いになったのは警察官個人が悪いからではない、巨大な権力組織をバックに、威圧的な態度で犯人扱い?するからだ。別に私が大それた犯罪をしたわけではないが「規則は規則だ」の一点張りで、情状酌量の余地を見せないからだ。
▼ 会報には、大阪府警の不祥事が掲載されている。以前この府警に勤務していたことのある友人から聞いたことがあるが、ブログにも書けない内容だ。府警は「街頭犯罪検挙率ワースト1」の汚名返上に取り組むが、実際の件数をごまかし過少計上していた。当時の橋本徹知事が返上に向けたプロジェクトチームを設けたための、プレッシャーゆえだというが「嘘つきは泥棒のはじまり」だ。
▼ これにより監督責任者の処分対象者は97人となったが、違法行為はなかったとして懲戒処分は無し、各署の統計業務担当者ら183人は「積極的動機は無かった」とし「業務指導」にとどめたという。つまり自分たちには「情状酌量」を行使しているのだ。ここが私の警察を最も毛嫌いする理由だ。組織に万全に守られているので、規則を守らない自分たちの反省も無いまま、規則を振りかざし市民に圧力をかけるからだ。
▼ 我が椴法華地区も11月で交通事故の死者のない日が、7000日を達成する予定だ。それを記念し行事が行われるが、私は町会連合会長なのでたぶん出席の依頼がある、断れそうもない。引きつった顔が写真に映らなければいいと思う。
▼ でも、交通事故のない「安心・安全なまちづくり」のために、町会長の私も一役買わなければならない。たいした問題ではないというが、私にとっては「踏み絵」を迫られる隠れキリシタンの悲哀を味合うことになりそうだ。私の警察への不信はかなり根強いのだ。
▼ 今年も紅葉の秋がやってきた。一昨年、紅葉観賞に妻と二人で温泉に出かけた。ホテルの場所がわからないので、ゆっくり車を走らせ探していたので、うっかり一時停止を見落としたのだ。サイレンが鳴った。・・・あとは想像がつくと思います。・・・「情状酌量の余地なし」。
▼私も接客業を手伝っているが「おもてなしの欠片もない」のが警察業だ。