カメラといっしょ★

地元福岡~イタリア留学からワーキングビザ取得しての海外生活を写真で綴るつれづれ日記

バッソ要塞骨董市

2011-03-26 21:23:54 | └☆イタリアぶらり旅
暖かい春の日差しと輝く蒼天Italian Celeste
私がどこでくすぶっていたって
ぐいっと引き上げてしまう強烈なイタリアの太陽。
この国にあって落ち込んでなどいるひまは与えられない。

先週末、連れとバッソ要塞の骨董市に出かけた。
前回おいてけぼりになり、私も行きたかったなぁと
ぽつりといった小言を覚えていたらしく、今度は忘れず誘ってくれた。
身の回りにある世界で省エネに生きる事を知っている新しい世代の彼は
その興味の範囲内でくるくるとまわっていて、たまに私の事を忘れる。
でもそれはまるで別の宇宙を見てるみたいで私にはおもしろかったりする。

天気もよく、まずまずの人出。

暖かな日差しにすっかりくつろぐ人も。
あの、でもそれ一応商品なんですけど、、

あ!最高にかわいいアンティークのFIAT500
でも骨董市の商品じゃない、ちゃんと持ち主がいて現役活躍中。
ピカピカの新品もいいけど、古い物もいたわって使い続けるイタリアの人たち。
それに関して崇高な理念やポリシーがある訳ではない。
古かろうが新しかろうが、好きな物は好き、ただそれだけなのだ。
この国の人達のそういうところが私は大好きだ、
なんかいいなって、それでいいって思う。

そもそも骨董市に通うようになったのは連れの影響。
なんとなく眺めているうちのこの中古のガラクタたちが
とてもかわいく思えるようになった。
  
 
ふるきもの かわいきもの
 
 
ふるきもの おかしきもの

私のいない別の宇宙は案外広いのかもしれないと思うのでした。

卒業!

2011-03-25 23:28:56 | ★イタリア留学日記
今日でめでたく語学コースを終了した。

クラスメイトのために昨日せっせと焼いたマフィン。
季節のフルーツ「susine(プラム)」と「チョコレート」
私と言えば「dolce」というくらい
クラスではお菓子の話ばかりしてたから。

そして先生には駅前で花を買った。
商売上手なお父さんと働き者のお母さんがやっている花屋さん。
たった1輪の花をこんなにかわいくラッピングしてくれる。

出来の悪い生徒だったけど
一生懸命教えてくれて、先生ありがとう。
あなたのおかげで去年に比べて劇的に理解が進みました。
(しゃべるのはまだちょっと苦手だけど)

しかし、正直、、清々した!
もう学生なんてやだぁぁぁ~!
仕事したぁぁい!!!

これから全力で働きます!!
これが私にできること。
イタリアの写真が必要な方ご連絡下さい。

東日本大震災

2011-03-22 22:05:42 | ★イタリア留学日記
日本に起きた大変な事態をイタリアで知りました。

こちらに伝わるニュースでは詳しい状況が分からず、
ネットで日本のニュースを探しまくって、恐ろしい現状を知って
何も出来ない自分のもどかしさと、不安にかられる日々でした。

イタリア人たちも皆、心配して
「君の家族は大丈夫?」と聞いてくれる。
私の家は南の方だから家族はみな大丈夫といいながら
でも、今たくさんの人が被災されているのに
自分の家族が無事だからと素直に喜べない気持ちでいました。

あまりにも事態が大きすぎて
私自身混乱して、受け止めかねていました。

でも、今日、最後まで連絡のつかなかった仙台に住む旧友が
無事でいるのをネット上で見つけました。
被災者の方に無料で炊き出しを行っていますというお知らせの記事でした。

それ以来、涙が止まりません。

横になっても、ジョギングしても
何をやっても止まらなくって
結局、泣きながらこの記事を書いています。

ある一時期を共に過ごした今では遠い昔のお友達でも
無事に生きていてくれてこんなに嬉しい。

嬉しくって涙が止まらない。

無事でいてくれてありがとう。

そして自らも被災者なのに、
炊き出しを無料で提供しているあなたを本当に誇りに思うよ。
いつか私が骨折して困っていた時も
毎日ご飯を作ってくれたよね。
誰かの為にご飯を作る、それがあなたの芯。
それを無心でできているあなたは本当に素晴らしいよ。

今まで、被災された方の痛みを思って
犠牲になった方のご冥福を祈って
ふさぎ込むばかりだったけど、
しっかりと出来る事をやっている友達を知って
みんなを守る為に必死で働く人の勇気を思って
今はこう思うようになりました。

今いきている全ての人たちへ
ほんとうにありがとう。

皆、誰かの愛しい命
皆、誰かを思い、思われている。

だから、苦しい被災下にあっても、
どうかその命の輝きを失わないで。

皆、あなたを思ってる
皆、あなたを愛してる

明けない夜はない
光に満ちた朝は必ずやって来る。
あなたがそれを信じられない時があっても
私がそれを信じているから。


私の募金は微々たるもので
この手を差し伸べるほど今近くにもいない
でも必ずできることを探すから
どうか、どうか皆無事で生きて。


被災された方々に心からお見舞いを
犠牲になった方々に心からご冥福をお祈り申し上げます。

親愛なるリチャードへ

2011-03-17 21:41:27 | └・リチャードへの手紙

年に一度だけあなたに声をかける事ができるのが今日ならば
私は今、あなたにありがとうを伝えたい。

あなたは私に
あなたの中で一番輝くものを譲ってくれたね。

それは何者にも汚されない
純粋で真っ直ぐな魂

故郷を離れ遠く世界の淵に立ってみて
その先に見える景色は美しいばかりでない。
時に憤怒の嵐に切り刻まれ
畏怖の闇に煮溶かされ
灰のようにホロホロと形をなくしていった私の中に
それはたったひとつ燃え残っていたよ。

どんな嵐に襲われても憎む事なく
晴れ渡る青空を美しいと思える
どんな闇に飲み込まれても荒む事なく
明ける光を愛おしいと思える

それが私の強さ
弱くて愚かな私の強さ

あなたが譲ってくれた一番の宝物
何者にも汚れず
どこまでも真っ直ぐで誠実だったあなたの
強くて美しい魂

ありがとう、お父さん

私は私の中にあなたがあると知って
自分を少し誇れるようになったよ。
怯む事なく信じた未来を
顔を上げて歩いて行くから。


最愛の父の命日に、冥福を祈って

カルツォーネ!

2011-03-09 14:28:31 |  └・ピザ&パニーノ
学校帰り、クラスのみんなでピザを食べに
いつも「GUSTAPIZZA」へ。

今日はみんなでシェアして食べようと
色々な種類を頼んでみた。
そして初カルツォーネ。
ピザを半分に折り畳んで焼いたもの。
中には具がたーっぷりで、普通のピザよりお腹いっぱいになる気がする。
大きなピザ1枚ぺろりと平らげる私でも
このカルツォーネを頼むにはちょっと勇気がいる。
でも今日はみんなで食べるからこわくないね。

生地もっちりでいつもおいしいここのピザ。
おしゃべりしつつ分け合って食べるのが
ピザの正しい食べ方なのかもって思えるランチタイムなのでした。

■GUSTAPIZZA
via Maggio 46r Firenze
tel 055.285068

フィレンツェ食べ歩き隊☆再結成

2011-03-08 23:19:22 |  └・Ristorante/Trattoria
ご飯食べに行きましょうよと声をかけてもらっていた。
じゃ、どっかいいところ探しといてといったら
コックさんの彼はとってもいい感じのお店を見つけてくれた。
そこは裏路地にある隠れ家的なお店
内装は昔の映画にでてくるようなクラシックな雰囲気。
トラットリアの気さくさがありながらも
でもどことなくおしゃれな感じも。
 
料理もとってもおしゃれだった。
写真左はいかめしのフリット。
これ超おいしかった!
右はラグーパスタ。
生パスタを使っているのがこれだったので試しに注文。
こちらは定番王道のトスカーナの味。
 
デザート♡
なかからとろ~りチョコレートが溶け出すフォンダンショコラ。
このとろ~りに弱い私。ん~しあわせ。。
そしてバナナのジェラートがのったタルト。

入れ墨で超フィレンツェ訛のおにいちゃんがおれがシェフだぜって言ってたけど
よく話を聞いたら、仲間との共同経営のお店らしい。
共同でお店を持つのはイタリアではよくあるスタイル。
若い人達が作ってるらしい新鮮さと
古き良きトラットリアの面影とが絶妙に合わさって
なんかすっごくいい。イケてるって思う。
いいお店探してくれてありがとう!
大事にそっと隠しておきたいくらい気に入っちゃった。
(でもみんなに教えちゃうんだけど)
また是非来て他のお料理もいただいてみたいと思うのでした。

■Trarroria I'Raddi
via dell'ardiglione 47r
tel 055.211072

la festa della donna

2011-03-08 11:24:11 |  └・Ristorante/Trattoria
今日3月8日はイタリアの祭日「la festa della donna」女性の日。
女性の政治的自由と平等を記念した「国際女性デー」のイタリア版。
イタリアではこの日、男性から女性へミモザの花を贈る習慣がある。
戦後初めてイタリアでこの集会が行われた時に
その意思を示す為にミモザの花を胸に刺したところに由来するらしいけど、
そんな難しいことは抜きにして、
陽気なイタリア人は、知り合いの女性を見かけては
「Augri!!(いい事がありますように)」と明るく声をかけている。

この日、町ではあちこちでミモザの花が飾られ、
まだ冷たい春風に黄色いポンポンが揺れる様はとても可愛らしい。
あのかわいいミモザの花を贈られてみたいものだと思うけど
そんな親密なイタリア人男性がいるわけでもないので
とりあえず、、ま、ご飯でもたべるかと
友達と学校帰りにランチ。

以前、人においしいよと勧められて目を付けていたお店へ。
シニューリア広場近く、3姉妹がランチだけ営業している小さなお店。
店内は満席、席待ちのお客さんでごったがえしている。
観光客目当てのお店が多い地域にあって
地元っ子に親しまれてるお店のようだ。
狭い店内に地元ッ子と一緒にすし詰めに座り
わいわいと食事する雰囲気、私好きだなぁ。
 
となりの人が頼んでいておいしそうだったので
つられて注文したクロスティーニトスカーニ(写真左)
トスカーナの定番料理、レバーパテを塗ったパン
香草を少し多めになかなかいいお味。
写真右はローストビーフ。
食べたかったメニューがすでに売り切れていたのでチャレンジで注文。
懸念していた肉臭さもなく
バルサミコを効かせたソースがおいしくっていい感じ。
大きいお皿に惜しげもなくたっぷり乗ったビーフ。
この一皿で十分だったかも。。

あ、いやこの一皿がなくちゃならない。ドルチェ!
何を隠そう、このお店に来たかった理由がこのチーズケーキ。
知人曰く、ご飯もおいしいけど、チーズケーキが絶品とのこと。
大きめに切られたベイクドチーズケーキ
しっかり濃厚な感じでおいしい。

濃厚ケーキをいただいたのでカフェを飲みたくなったけど
まだ並んでいる人がいるのでひとまず退散。
私が学校帰りにひとりでよくカフェしに行くチョコレート屋さんで一服。
カフェしに来たのだけどここはチョコレート屋さんだからね~
もちろん一緒にいただくチョコレート。
はい、ここまですれば大満足でお開きとなりまして
じゃあまた明日ねって元気よく家路についた。

女性の日に思う、
どんな時だって女性は明るく咲くミモザのように
やさしく朗らかでいたいと思うのでした。