夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

校内研究授業

2012-02-23 20:06:50 | 教育
今日は自分の研究授業の準備と実施、他の先生方の研究授業の参観、受験生の指導、と夕方までノンストップで働き続けた。あーしんどかった。


研究授業は結局、準備不足がたたって、途中まではよかったのだが、後半単調になり、説明に苦しむ場面が何度もあった。やはり、教材研究で徹底的に調べ上げることをしないと、特に今回のように俳句の授業で文学史や作者の伝記まで教授者が通じていないといけない場合には、授業がスムーズにいかなくなる。予習に十分な時間が割けなかったのは自分の責任なので、誰も恨むわけにはいかないが、やはり悔しい。


HA先生からは、山頭火の伝記を聞いて下世話な興味が湧いたのだが、ほんの少ししか触れられなかったので残念だったと言われ、A教頭からは、放課後の研究会の時に、出家の前後の事情について事実誤認があることを指摘された。A教頭は以前、小郡の資料館で山頭火の展示をご覧になったそうで、私が言ったように山頭火が「妻子を捨てて」出家ではなく、事実はむしろ逆ではないかということを言われた。私は今回、文学史や指導書の記述しか見ておらず、表面的な理解で授業してしまった。生徒にとっては授業で先生が言ったことはそのまま事実と受け取るものであり、間違ったことを教わって訂正されないまま社会に出て恥をかくこともありうる。そういう職業に就いていることをもっと自覚し、授業を行う前にもっと勉強する。H先生からは、俳句はやはり難しい、好き嫌いもあるし、自由律俳句などはなぜこれが俳句なのか、生徒も理解しがたい面があるのではないか、という内容のことを指摘された。教科書に取り上げられているから、というだけでなく、そういうものを教材として扱うことに決めた時点で、どういう目的でどう教えるか、もっと突き詰めて考えることが必要だった。


……というようなことを反省して落ち込んでいた時、クラスの生徒がミスドのポンデリングを、よかったらどうぞと言って持ってきてくれた。なんでも今日はその生徒の誕生日なのだそうだ。おすそわけにあずかってラッキーだった。カップ入りのこれは初めてだったのだが、なかなかおいしい。落ち込んでいた気分も楽になった。


明日から、また頑張ろう。




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