「みなと」、閉店の危機!?
蒼太は、住んでいるアパートの隣にある立ち飲み屋「みなと」に、縁あって週1回手伝いに出ているが、あるとき足をくじいてしまう。
「富み久」での仕事に差し支えることを心配した雅美が、蒼太の代わりに「みなと」の厨房に立つようになる。
しかしある日、蒼太や雅美たちが親しくしているプロレスジムの若手選手たちが連れ立って飲みに来たとき、彼らはふとしたことからケンカを始めて乱闘騒ぎになり、店は大破。あやうく「みなと」は閉店かと思われたが…。
翌朝、暴れたプロレスラーたちが、「自分たちに責任をとらせてください。」と店の修復を申し出、そこに常連客たちも次々に手伝いにやって来て、しばらくの後に「みなと」は新しく生まれ変わる。
今号の雅美
雅美推しの私の印象に残ったのは、40巻の中で2回出てくる同じようなシーン。雅美は、「神かわ」から「富み久」に移ったばかりの頃、
「二人でいる時は、「蒼太さん」と呼んでいいですか?」
と尋ねて以来、店の他の者といるときは「蒼太兄さん」と呼び、きちんと使い分けをしていたはずなのだが。
雅美は、蒼太がさつきを好きなことを受け入れつつ、自分の気持ちにけじめをつけようとしているのだが、蒼太への思いをしだいに抑えきれなくなっているように見えるのが、なんだかせつない。
「みなと」の店主・ツヤさんのほうが、年の功で人情の機微に通じているだけに、
「若女将(=さつき)はあんたにとって母親がわりで、…雅美ちゃんは世話女房…ってとこだね。あんたのしあわせを握ってるのはどっちかねぇ?」
と、それとなく自覚を促すようなことを言うのだが、蒼太の反応は、「きょとん」…。
オイオイ、しっかりしてくれ。
蒼太は、住んでいるアパートの隣にある立ち飲み屋「みなと」に、縁あって週1回手伝いに出ているが、あるとき足をくじいてしまう。
「富み久」での仕事に差し支えることを心配した雅美が、蒼太の代わりに「みなと」の厨房に立つようになる。
しかしある日、蒼太や雅美たちが親しくしているプロレスジムの若手選手たちが連れ立って飲みに来たとき、彼らはふとしたことからケンカを始めて乱闘騒ぎになり、店は大破。あやうく「みなと」は閉店かと思われたが…。
翌朝、暴れたプロレスラーたちが、「自分たちに責任をとらせてください。」と店の修復を申し出、そこに常連客たちも次々に手伝いにやって来て、しばらくの後に「みなと」は新しく生まれ変わる。
今号の雅美
雅美推しの私の印象に残ったのは、40巻の中で2回出てくる同じようなシーン。雅美は、「神かわ」から「富み久」に移ったばかりの頃、
「二人でいる時は、「蒼太さん」と呼んでいいですか?」
と尋ねて以来、店の他の者といるときは「蒼太兄さん」と呼び、きちんと使い分けをしていたはずなのだが。
雅美は、蒼太がさつきを好きなことを受け入れつつ、自分の気持ちにけじめをつけようとしているのだが、蒼太への思いをしだいに抑えきれなくなっているように見えるのが、なんだかせつない。
「みなと」の店主・ツヤさんのほうが、年の功で人情の機微に通じているだけに、
「若女将(=さつき)はあんたにとって母親がわりで、…雅美ちゃんは世話女房…ってとこだね。あんたのしあわせを握ってるのはどっちかねぇ?」
と、それとなく自覚を促すようなことを言うのだが、蒼太の反応は、「きょとん」…。
オイオイ、しっかりしてくれ。
雅美は岡山出身とどこかで読んだような気がするが、初登場の頃には都立葉明高校に通っていたとあり、いったいどういうことかと思っていたのだ。
この第7話の中で雅美が、
「うちの両親は岡山の津山出身でわたしも小さい頃は住んでいたんです」
と言っている。
そうか、津山だったのか。
津山は私が大学入学時、荷物と共に両親に車で岡山へ送ってもらったとき、車窓から鶴山(かくざん)公園の桜を眺めて以来、愛着のある町である。(当時は山陽自動車道が全面開通しておらず、大阪から岡山へは、中国自動車道で津山を経由する必要があった。)
架空の人物とはいえ、津山出身と聞くとますます親しみを感じる。
『蒼太の包丁』の単行本もいよいよ次号で完結のはず。今から楽しみだ。