日々のこと ふたたび南米チリにて

~南米生活はや11年。子供3人のママ。6年住んだリマを離れ、再びチリへ。育児、お仕事など日常生活を綴ります~

ジャッキーの足跡

2010-07-02 22:00:17 | チリの生活
チリの回想日記です。
久々に登場、ジャッキーの話題。

ジャッキーはチリで雇っていたお手伝いさんです。
かなり癖のあるキャラで、このブログではレギュラー出演してました。

さて、引越し準備をする中で、ペルーに持っていくか、チリで処分(売る)か、
迷ったものの1つにこのソファーがあります。

チチャ家には大きな家具はそれほどないのですが、ソファーだけは新婚当時、
ダンナと2人でデパートや店を何軒も何軒も廻って、ついに出会ったお気に入りの一品。

引越しも間近に迫ったある日の夜、ふと見たら、

あれ、・・・・シミ?

ちょっと違うな。
拡大してもう一回確認。

この形は、この形は、どっかで見たことが。

もしや・・・・・・・・・・アイロンの跡?
えええええええええええええええええええええええ


こんなとこでアイロンしそうな人間といったら、ジャッキーしかいません。

あの、うちアイロン台、ちゃんとありますよ。
いくら平らだからって、なにゆえ、ここでアイロンを?!

それにジャッキーには常々、
「このソファーは大事だし、もしかして人に売るかもしれないから
取り扱いは十分気をつけてね」
と言っておりましたが?!

しかも、以前、彼女はじゅうたんにアイロンの跡をくっきりつけた前科ありです。

半分信じたくないような気持ちをおさえ、翌日、

「ねえ、ここでアイロンした? なんか跡ついてるんだけど」

と聞いてみたら、

「あら、ほんと。ちゃんと下に布を置いてアイロンしたのにおかしいわ。」

ですって。

「そんなことは問題じゃないでしょ! ここはアイロンするところじゃないの!」

と叱りながらも、数日後には辞めてもらうのでなんだかむなしい。

最後の最後までこの人はやらかしてくれます。
この後も退職金のことで少々もめたりしましたが、
私にはこれが一番、ジャッキーとの「思い出」に残ってしまった出来事でした。


というわけで、今度、チリでお手伝いさんを雇うことがあったら、
下記の3か条を実践したいと思います。

1.昼食は家にあるものを食べてもらうのではなく、代金を別途支給し持参してもらう

2.契約書に、家具や家のものを壊したら給料から差し引く、という項目をつける
(高価なものは一ヶ月分の給料よりも高いものがほとんどでしょうから、
実際には、差し引かなくても、脅しにはなると思います)

3.一定の距離を置く。会話はUSTED(2人称の丁寧な呼び方)で話しかける。


3番目のustedで話すほうがいい、というのは駐在の長い他のママが教えてくれたことです。
正直、聞いたときは「ホントかな」と思ってました。

私はお手伝いさんと良い関係を築くのは大事だけど、友達になっちゃいけないと思ってます。
仲良くなってしまうと、どうしても、働くほうは緊張感がなくなると思うんです。

そんなわけで、ジャッキーを友達みたいに扱ったことはないのですが、
私、「usted」を使うのが苦手なので、つい「tu」をいつも使ってました。
(ジャッキーは私にustedで話しかけてました)

でも、たしかに、スペイン語ネイティブでない私達でも「usted」を使うだけで、
自然に他人行儀な雰囲気になるので
一定の距離を置けるし、なあなあになりにくい、という効果がある気がします。


そうそう、ペルーに引っ越してから1回だけジャッキーから電話がありました。

うわ、国際電話までかけてきて今度は何?とドキっとしたのですが、

単純に「セニョーラ元気?ヒメは元気?」

と、それだけの内容でした。

そのときにふと思ったのですが、
もしかしたら、今までジャッキーは私が親しみを感じてくれている、と勘違いして、
あれやこれやずうずうしいことを頼みやすかったのかな~と。

それは私が「tu」を使っていたことも原因の1つだったかもしれません。


最後に、うちのソファーですが、結局、ペルーまで持ってきてしまいました。
やっぱり、お気に入りだったので手放したくなかったんです。

おかげで、アイロン跡を見るたびにジャッキーを思い出す羽目になりましたが。


記事のタイトルは「足跡」にしましたが、アイロンの跡は消えないから、
「足跡」というより、ジャッキーの「爪あと」のほうがしっくりくるかもしれませんね。



よかったら応援お願いします。
クリック↓       ↓
にほんブログ村 海外生活ブログ 中南米情報へにほんブログ村 海外生活ブログ ペルー情報へ人気ブログランキングへ


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
一瞬・・・・ (エスペランサ)
2010-07-04 02:32:42
本物の足跡かと思いました(笑)
アイロンと言われなければ、スニーカーのデコボコの足跡、でも通用しそうですよね~、って思ったのは私だけ?

お手伝いの扱い、難しいですよね~。
日本人のところで長く働いている人は甘やかされている人が多いから、動いてもらうのも大変だし、でも、知り合いのうちで働いているというのはある種の予防線にもなるので(ここで悪さをすれば一気に職を失う)どっちを取るか、でしょうか。

ペルーにまで電話してくるなんて、ジャッキーさんもしかして実家に帰省中ですか?

返信する
Unknown (ざくろのみち)
2010-07-05 22:49:14
あははー。やっぱりジャッキーおもしろい!
上から目線の主人ではなく、対等な友達家族だと思われてたのかも。だから電話もくれたんじゃない?
返信する
エスペランサさん (チチャ)
2010-07-06 11:38:32
あははは、ホントですね。エスペランサさんのコメント読んで、笑ってしまいました。あらためて見てみるとたしかに靴の跡にも見えますね!!!
ジャッキー、自分の携帯から私のチリの携帯にかけてきました。ローミングされるのでペルーでもしばらく電源をつけていたんです。
「あれ、セニョーラ、チリにいるの?」なんて言ってましたが、私が「ジャッキー、国際電話料チャージされちゃうよ!」と言ったら
「じゃあ切る」と答えてました(笑)。特にヒメのことが心配でかけてきたみたいです。

エスペランサさんのブログ、更新再開ですね!!いつも楽しく見ています。
返信する
ざくろのみちさん (チチャ)
2010-07-06 11:40:24
そうかもね。こっちも、ヒメの面倒見てもらう人だから、気持ちよく働いてもらいたいと思って、叱った後はフォローしたりとかしてたから、SIMPATICAな家族と思われてたかもね。。
バランス難しいわ。
返信する

コメントを投稿