日々のこと ふたたび南米チリにて

~南米生活はや11年。子供3人のママ。6年住んだリマを離れ、再びチリへ。育児、お仕事など日常生活を綴ります~

出産記録 その1  ~待ちましょう~

2012-03-22 13:02:03 | 子育て 2011-2012年
体調がずいぶんよくなってきたので、
忘れないうちに出産時のこと、書いておこうと思います。

出産する2日前(正確には1日半前)、3月4日(日)、出血がありました。
量は生理の1日目くらいだから「おしるし」かなと思ったけど、
前日の夜、かなりの量の水のようなおりものがあり、もしかして破水か?と心配になったので、
お医者さんに連絡したところ、念のため、病院へ行ったほうがいいと言われたのでお昼前に病院の救急外来へ。

病院に着くと、産科の分娩待機室のようなところへ通され、
陣痛と赤ちゃんの心音を測るモニターをつけられました。
で、肝心の出血に関しては問題なしとのこと。

産科の看護婦さんの見立てでは、
陣痛もまだ少ししかきていないし、家に帰れると思うよ、とのこと。
私自身も腰が重いくらいで、痛くないし、まだ生まれない気がしました。

が、その後、産科の先生がやってきて診察、
「陣痛も始まっているようだし、子宮口も開いてきています。
まもなく生まれますから(Va a nacer ahora) 、入院してください」と。

え~、そうなの???

ただ、どういう形の出産にするかは担当の先生の判断がないとできないため、
モニターと点滴をつけられ、お昼に流動食を出された後は、飲まず食わずで、ずっと夜まで身動き取れないまま・・・。

お昼ごはん・・・。

この日、お友達の家の「ひな祭りランチ」にお呼ばれしていたのに、ドタキャンです。
これなら友達の家でごちそうになってから病院へ行けばよかったな。

その後も、いっこうに本格陣痛が始まる気配はなく、看護婦さんも「来ないわね~」と。
まあ、ベッドに張り付けのこんな状態じゃ、来るものも来ない気がするよ。

そして、夜になってやっと担当の先生到着。

で、一言、「う~ん、陣痛進んでないね」

前回、帝王切開なので、陣痛促進剤は使えないとのこと。
この薬を使うと強すぎる陣痛が来ることがあり、傷口が裂ける恐れが出てしまうためだそうです。

「赤ちゃんが小さいから、もう出したほうがいいんだけどなぁ」

と、なんとなく帝王切開になりそうな気配だったのですが、私は、

「本格的な陣痛が来ていないなら、家に帰りたいです。出産をもう少し待つことはできませんか。」

と正直な気持ちを伝えました。
だって、長時間ベッドで張り付けで私も家族も疲れていたし、手術するにしても、
こんな疲労状態で受けたくないと思ったから。

そしたら、先生、少し考えて、
「わかりました。じゃあ、エコー検査をして異常がなければ、家に帰ってもいいです」と。

エコー検査をしたところ、赤ちゃんの体重が2800gと、
前回より大きくなっていることがわかりました。

そして、先生からついに、
「陣痛が来るまで待ちましょう」という言葉が

やっと帰宅できたのでした。

前回は、有無を言わさず帝王切開になったので、
先生の「待ちましょう」の一言は心に響きました。

せっかくの日曜日がつぶれてしまい、友達にも迷惑かけたし、ヒメもお友達に会えなかったし、
異常無しなら病院来ないほうがよかったのか、とも思ったけど、
赤ちゃんが順調に育っていることがわかって本当にうれしかった。

それに、分娩前の様子、たとえば、
ベッドに張り付け状態になること、分娩室に子供は入れないから、ダンナとヒメは廊下のベンチで待つしかないこと
がわかったので、次は、なるべくギリギリまで家にいて、
陣痛がしっかり来てから病院へ行こうと決意しました。

あとは、いまさらだけど、南米の人が使う「AHORA」の意味について考えさせられました。
AHORA=今という意味ではないのは知っているけど、せいぜい「もうすぐ」くらいかと思っていました。
が、実際には「そのうち」とか「いつか」のほうが近いようですね。

だって、昼間の先生、「Va a nacer AHORA」なんて言ったけど、全然、生まれないし。
看護婦さんに担当の先生がいつくるか聞くと、「Ahorita」って言われたけど、その後、何時間も来なかったし。

最後に、私が入るはずだった病室(ダンナ撮影)。
写真には写っていないけど、ソファーや小さなテーブルもあって広々した部屋だったそう。
でも、私は一歩も足を踏み入れることなく帰宅。

ちなみに、次にホントの出産で来たときは、部屋に空きがなく、
もっと小さい部屋になってしまい、この部屋には1回も入れずじまいとなりました。
残念!!!


~次回へ続く~



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