テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ いつも、いつでも、新しく ~

2020-09-24 23:34:54 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おおッ! しらさぎィ~はッけんッ!」
「がるる!ぐるがるぐる?」(←訳:虎です!冬の使者かも?)

 こんにちは、ネーさです。
 近所の河川敷に飛来してきた白鷺くんに、
 冬の気配がひしひし……
 急いで衣替えをしなくちゃ!と慌てつつも、
 さあ、読書タイムもしっかりと!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
    ―― 原由美子の 大人のゆかた ――



 著者は原由美子(はら・ゆみこ)さん、
 2020年5月に発行されました。
 『きものはじめ』と副題が付されています。

 ええ、『ゆかた』です。
 衣類を秋冬モノに変えようかという時季ですが、
 敢えて、『ゆかた』!

 だって、皆さま、
 『ゆかた』不足症候群、ていうか、
 《夏まつり》不足症候群に陥っていませんか?
 不完全燃焼感、と言ってもいいけど?

「……おまつりィ、なかッたでスゥ!」
「ぐぅるるがるっる!」(←訳:フェスもなかった!)

 今年――2020年は、
 既に春先から
 スポーツの大会やコンサート、イベントの類は
 中止や中断になっていましたが、
 《夏まつり》も無い、
 花火大会も無い、っていうのは
 本当に寂しかったわね。

 『ゆかた』が好きで、
 毎夏『ゆかた』を着て歩くのを楽しみにしている方々は、
 
   来年こそ!!

 と、今から
 腕まくりしておられることでしょう。

「なのでェ、はじめまス!」
「ぐるるがる!」(←訳:楽しく予習!)

 表紙の図柄を目にすれば、
 キモノ好きな御方はすぐに気付きますよね。

 上段には、『福良雀(ふくらすずめ)』。
 下段には、『雪輪(ゆきわ)』。

 どちらも古典的な文様ですので、
 来年には姿を消してしまう、
 というようなモノではありません。

 つまり、
 この御本で紹介されている『ゆかた』の絵柄、文様は、
 どんな時代でも廃(すた)れない、
 クラシカルな《和の美の傑作》が主流となっています。

「かたちィはァ、しんぷるゥにィ!」
「がるぐるる!」(←訳:色も渋めで!)

 綿麻の、絞りの『ゆかた』。

 歌舞伎の演目が発祥の、斧琴菊(よきこときく)や、
 高麗屋格子(こうらいやこうし)。

 クラシカルな『ゆかた』によく似合うのは、
 伝統的な文様や織りの、
 半幅の帯、名古屋帯。
 
 来年も、その先も、
 ずっと愛用できる意匠が選ばれているところに、
 著者・原さんの強い意志と意図が窺えます。

「なんねんッたッてもォ~♪」
「ぐるる!」(←訳:新しい!)

 天宝3年(1842年)創業の老舗染呉服屋さん
 『竺仙(ちくせん)』五代目の小川文男さんが語る
 《ゆかた つれづれ話》や、
 きものに関する豆知識、
 『ゆかた』とは一味違う『夏きもの』の魅力まで。

 眺めているだけでも楽しい『ゆかた』本は、
 和服和装好きな方々、
 日本史好きな方々、
 時代小説好きな活字マニアさんも
 夢中になれる一冊ですよ。
 本屋さんで、図書館で、
 ぜひ、探してみてくださいね~♫
 
 
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