テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ ひとりで、ふらりと ~

2024-09-03 22:03:50 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 しんどらまッ、はじまりましたでス!」

「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!BSだよ~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 NHK BSで9月1日から始まったのは宮部みゆきさん原作の、

 『おいち不思議がたり』(全8回)

 (6日午後7時30分から再放送があります)。

 次回はどうなるのかな~と楽しみにしつつ、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

         ―― おいしいアンソロジー 喫茶店 ――

 

 

 著者は阿川佐和子さん他、2024年5月に発行されました。

 『少しだけ、私の時間』と副題が付されています。

 

 このことろフィクション作品の御紹介が続きましたので、

 はい、今回はお久しぶりのエッセイ作品!

 それも、『CAFE』ではなくて――

 

「きッさてんッ!」

「ぐるるがる~!」(←訳:そこが肝心~!)

 

 この御本では、

 思い出の喫茶店、

 お気に入りの喫茶店、

 心に残る喫茶店での出来事を、

 40人の著者さんたちが綴っています。

 

 著者さんの顔触れは、

 エッセイの名手・向田邦子さんをはじめ、

 太宰修さんに芥川龍之介さん、

 伝説の喜劇役者・古川緑波(ふるかわ・ろっぱ)さん、

 『シソンヌ』のじろうさん、

 覆面小説家の麻生競馬場(あざぶけいばじょう)さん……と、

 20世紀の文豪さんから

 現代の人気作家さんまで。

 

「はばひろォ~いィ!」

「がるぐるる~♫」(←訳:豪華だよね~♫)

 

 植草甚一さん、片岡義男さん、

 小川糸さん、平松洋子さん、と

 美味しいエッセイの第一人者さんたちの作品には

 とりわけグッと来ますが、

 ここで注目していただきたいのは。

 

 高村光太郎さん(1883~1956)。

 

 彫刻家であり、画家、詩人であった高村さん、

 明治の日本を旅立って、

 ニューヨーク、ロンドン、パリに

 留学したこともありました。

 

 『喫茶店より』

 と題されたエッセイでは、

 1909年(もしくは1908年?)の

 パリの風景が描かれています。

 

「ぱりでェ、よふかしィ!」

「ぐるるがる!」(←訳:夜道を散歩!)

  

 智恵子さんと出会うより前の、若き日。

 異国を独り放浪する光太郎さんの、

 これは回想なのか、創作なのか。

 

 モノクロ映画を想わせるような一編は、

 『智恵子抄』『道程』ファンの方々に

 おすすめですよ。

 

「ほかにもォ~たくさんッ!」

「がるぐるるる!」(←訳:名品あります!)

 

 クスクスっと笑ってしまう、

 中島らもさんの『変わり喫茶』。

 ふわりと暖かい、

 赤瀬川原平さんの

 『コーヒーがゆっくりと近づいてくる』。

 

 喫茶店の魅力を語る

 喫茶店マニアさん必読の一冊です。

 コーヒー好きな方々も、ぜひ♪

 

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