「こんにちわッ、テディちゃでス!
ついにィ~はつめいィ、されたのでス!」
「がるる!ぐるるるがるるるぐる!」(←訳:虎です!ワンコ用アイスが完成!)
こんにちは、ネーさです。
《ガリガリ君》の『赤城乳業』さんから発売されたのは、
犬用アイス《ワンワン君》!
熱気と闘うワンコたちの救世主となってくれることを期待しつつ、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 最強の毒 ――
著者は汀こるもの(みぎわ・こるもの)さん、
2024年6月に発行されました。
『本草(ほんぞう)学者の事件帖』と副題が付されています。
前回記事に続いて
お江戸を舞台にしたエンタ作品の御紹介となりましたが、
こちらは、いわゆる――
「ほんかくゥみすてりッ?」
「ぐるるがるる!」(←訳:謎解きカモン!)
お江戸は浅草の札差・大戸屋(おおとや)さんで、
たいへんな騒ぎが持ち上がりました。
夕食後、一人また一人、と倒れてゆき、
合わせて十人が命を落とし、
二人が危篤状態に。
駆け付けた同心さんは、
こりゃあ石見銀山(いわみぎんざん)を
盛られたに違えねえ!
と決めつけて、
お店で賄(まかない)役を担っていた
若い女性二人を
番所に引っ立ててゆきました。
「いわみィぎんざんッねずみとりィ……!」
「がるるぐるがぅる!」(←訳:有名な毒薬じゃん!)
おおスピード解決!
と喜びたいところ、ではありますが。
同心・青木蒼右衛門(あおき・そうえもん)さんを兄に持つ
紺之介(こんのすけ)さんは納得できません。
石見銀山による中毒、だって? これが?
おかしくないか、それは。
毒が入ってたのは味噌汁、っていうけどよ、
一緒に味噌汁を食べたのに
何でもない者もいるじゃねえか!
「えェッ? それはァへんッでスゥ!」
「ぐるるがるぐるぅる!」(←訳:理論が崩壊しちゃう!)
そもそも、使われた毒は
本当に石見銀山なのだろうか?
紺之介さんの不信と不安は増すばかり……
とはいえ、悲しいことに、
毒に関する詳しい知識を持たぬ身では
兄を説き伏せるのも難しい。
ならば、ここは。
専門家に訊いてみよう!
「ふァいッ! だいさんせいィ~!」
「がるぐる!」(←訳:名案です!)
百万都市・江戸。
毒に関する専門知識を持つ医師は……と
紺之介さん、考えます。
心当たりは、たった一人。
平賀源内さんの再来と噂される、
日暮里(にっぽり)村に住む
蘭学者さん。
紺之介さんは夜道を走り、
学者さんの家を訪ねましたが……?
「だいろんそうゥ!」
「ぐるる!」(←訳:大討論!)
檜打(ひうち)藩出身の学者医師
香西朝槿(かさい・ちょうきん)さんが
導き出す《解》とは。
著者・汀さんが描き出す
朝槿さんの博識変人っぷりに
読み手の私たちはぷぷっと笑ってしまったり、
一見デタラメなお喋りの裏の
鋭い解析に唸らされたり、
楽しくも¨一筋縄ではいかない¨ミステリ作品です。
第一話『最強の毒』
第二話『最初の敵』
第三話『最後の夢』
と3話から成る《事件帖》、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
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