テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

休日は、一気読みで!

2019-04-25 22:22:40 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うむッ! へいせいィさいごのォ、ごちそうゥはァ~…」
「がるる!ぐるるるるーるがる!」(←訳:虎です!アイスクリームだね!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日の東京地域はと~っても暑かったので
 “平成の終わりに貴方は何を食べますか?”
 という問いへの答えはアイスクリームに決まり……
 いやでも、プリン?
 いやいやムースもいいかも?と迷いながら、
 さあ、本日の読書タイムは、
 こちらのミステリ作品を、どうぞ~!
 
  


 
        ―― 科警研のホームズ ――



 著者は喜多喜久(きた・よしひさ)さん、2018年11月に発行されました。
 拙ブログでも度々ご紹介しておりますね、
 《化学探偵Mr.キュリー》シリーズで人気の著者・喜多さんによる
 新たな科学捜査ミステリが届きましたよ~♪

「かがくそうさにィ、ふかのうゥなしィ!」
「っるぐるるる~?」(←訳:っていうけど~?)

 そこは、とあるビル内の、
 とあるドアの前。

 3人の若者が困り顔をしているのは、
 平成の終わりに何を食べるか悩んでいるためじゃなくて、
 押せども引けども
 ドアが開かないため。

「だれかァ、いませんかァ~?」
「がるるぐるるるぅ~!」(←訳:ドアを開けてよぅ~!)

 それは、
 科学警察研究所・本郷分室のドア。

 警察庁に附属する期間・科学警察研究所、
 通称《科警研》のこの分室で
 研修をするようにと命じられたのは、
 
 埼玉県警から出向の伊達洋平(だて・ようへい)さん。

 兵庫県警から来た安岡愛美(やすおか・あいみ)さん。

 北海道警の北上純也(きたかみ・じゅんや)さん。

 3人とも、
 今日が本郷分室での仕事初めだというので、
 張り切っていたんですけど……

「いきなりィ、しめだしィ??」
「ぐるる~!」(←訳:なんで~!)

 何故かといえば、
 そこには深~い事情がありました。

 困惑尽きぬ3人に、
 科学警察研究所のトップ・出雲俊明(いずも・としあき)さんは、
 分室設立の理由を語ります。

 《科警研のホームズ》と呼ばれた
 もと科警研の職員、
 現在は大学で日夜研究に没頭している
 土屋(つちや)准教授を、
 科警研に呼び戻したい。

「よいもどすゥ~…?」
「がるるっる?」(←訳:どうやって?)

 それはもちろん、
 君たち3人がエサになって
 彼を釣り出す……
 いや、科学捜査が如何に重要なことであるかを
 思い出してもらうんだ!

「ええェ~??」
「ぐるるる~…」(←訳:難しそう~…)

 出雲さんに説得され、
 本郷分室・室長の職を引き受けたものの、
 それは名ばかり。

 科警研のお仕事に意欲なし・熱意なし、
 3人の研修生を一人前に育て上げる気もなし、
 そんな土屋さんに、
 どうやって“やる気”を起こさせるかといったら、
 それはもう、
 難事件を押し付けるより他になし?

 かくして、3人の研修生さんは――

「うおうゥさおうゥ??」
「がるるるぐる!」(←訳:難行苦行だね!)

 ネタバレを防ぐためにも
 これ以上は詳述できませんけれども、
 短編4作品から成るエンタ度も高い連作ミステリは
 休日の読書に激おすすめです。

 謎を解く小さな、
 しかし重要な《鍵》は?
 そして犯人は?

「いッきよみィ、でスよゥ~!」
「ぐるるがる!」(←訳:皆さまぜひ!)
 

 
コメント
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