テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

…ヒドすぎて、信じられない?

2019-04-19 22:15:22 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はせべさんッ、がんばッてェ~!」
「がるる!ぐるるるがる~!」(←訳:虎です!目指すは決勝~!)

 こんにちてゃ、ネーさです。
 元日本代表キャプテン・長谷部誠さん所属の
 アイントラハト・フランクフルトが快進撃していますよ♪
 欧州リーグを勝って勝って勝ちぬいて、
 ベスト4入り!
 朝から気分爽快な本日の読書タイムは、
 さあ、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~!
 
  


 
     ―― レ・ロマネスクTOBIの ひどい目。 ――



 著者はレ・ロマネスクTOBI(トビー)さん、
 構成と文章は奥野武範さん、2018年9月に発行されました。
 私ネーさのノートルダム(とガーゴイル君)応援プロジェクトは、
 (フランスでは悲しいことに寄付金を巡って大論争となっているようですが)
 今日も地道に続きます。

 ……いえ、地道じゃなくて派手ハデ、でしょうか。
 なんてったってピンクです。
 全身ピンクで、少女マンガ級の金髪縦ロールです。

「そのなはァ、れ・ろまねすくゥ!」
「ぐるるるるるがる!」(←訳:TOBIさんです!)

 活字マニアの皆さまは御存知でしょうか。
 ステージ衣装はピンクを基調とするキンキラキン系、
 日常のお洋服も上下ピンク色のスーツにピンク色の帽子、
 眼鏡のフレームももちろんピンク♫

 そうして、パリの空の下。

 ピンク尽くしの衣装で、
 TOBIさんと、
 自称アシスタントのMIYAさんから成るデュオ
 《Les Romanesques(レ・ロマニスク)》は歌います。

 フランス語の『ズンドコ節』を。

「にんきィ、でちゃッたァのでス!」
「がるるるるる!」(←訳:おフランスで!)
「せかいィじゅうゥでッ!」

 フランスのテレビの
 『信じられない才能』という、
 素人発掘番組に出演した《レ・ロマネスク》、
 喝采とブーイングを同時に浴び、
 賛否両論を巻き起こしました。

 しかし、放送後の番組公式動画はスゴい事態に!

 再生回数ランキングが、
 フランスで1位!
 世界で4位!

「ひゃッほゥ!」
「ぐるるっ!」

 かくて、“パリでいちばん有名な日本人”となった
 《レ・ロマネスク》のおふたりは、
 フランスで音楽活動を本格的に開始、
 日本でもフジロックフェスに参加、
 NHK・Eテレの教育番組にも出演、と
 その活躍はとどまるところを知りません。

 ですが、ここに到るまでの道のりは……

「ながァ~いィ、くなんのォひびィ!」
「がるるぐるるるるる!」(←訳:想像を絶するほどの!)

 ……実は。

 TOBIさん、
 気付けば“ひどい目”に遭っている、という
 特異な体質をお持ちのようなんです。

「きくもォ、なみだァ~…」
「ぐるるる~…」(←訳:語るも涙~…)

 パリに来て7日目、よく晴れた日のこと。
 TOBIさんが巻き込まれたのは……
 銀行強盗?!?

 地下鉄に乗れば、
 カツアゲの被害に?!?

 お金持ちのクルーザーに招かれれば、
 ガス欠で漂流?!?

 ええ、もちろん、
 パリに出発する前、日本でも、
 それはもう、いろいろと。

「くすくすッ!」
「がるるっ!」

 どうしてなのか、なぜなのか、
 TOBIさんの身辺に忍び寄る不運と不幸の連鎖。

 けれども、“ひどい目”に押し流されかけても、
 不死鳥のように、
 ゾンビのように、
 TOBIさんは復活します。

 “ひどい目”、なにするものぞ。
 “ひどい目”を糧(かて)に、
 さらなる明日へ。

「だいぎゃくてんッ!」
「ぐるるるるがるるる!」(←訳:マイナスをプラスに!)

 信じられないくらいヒドくって、
 もう笑っちゃうしかなくって、
 つまり、笑う門には福来る?
 
 メゲないTOBIさんの強烈無比な不運列伝、
 ノンフィクション好きな活字マニアさんも
 フィクション好きな御方も、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

コメント
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