テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

理系だけど、冒険も!

2019-04-09 22:13:01 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 わァおッ? えきにィ、ぎょうれつゥ~?」
「がるる!ぐるがる?」(←訳:虎です!何の行列?)

 こんにちは、ネーさです。
 通学・通勤用に定期券を買わなくちゃ!な行列で、
 JR各駅の窓口が混雑しているのは、
 これもまたお花見に匹敵する春ならではの光景ですね。
 新人さんたちの幸運を祈りながら、
 本日の読書タイムは
 こちらのクラシック・ミステリを、どうぞ~♪

  


 
         ―― キャッツ・アイ ――



 著者はR・オースティン・フリーマンさん、
 原著は1923年に、画像の日本語版は2019年1月に発行されました。
 英語原題は『THE CAT'S EYE』、
 およそ100年近くも昔に発表された長編ミステリ作品が、
 21世紀のいま、あらためて改訳&出版されるとは、
 嬉しい驚きです♫

「ひゃくねんまえのォ、かがくゥそうさッ!」
「ぐるるがるる?」(←訳:当時の最先端?)

 世界初の諮問探偵シャーロック・ホームズさんの誕生と
 空前の人気ぶりに刺激され、
 19世紀末頃から20世紀前半にかけて
 数多の作家さんが
 さまざまな探偵さんを創造し、
 世に送り出しました。

 それはまさに玉石混合、
 いくらなんでもどうなの?な珍キャラ、
 うん!イケてるぞ!な期待度大キャラまで
 百花繚乱の様相であった中で。

「これはァ、ほんかくゥはァでスゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:博士が斬る!)

 ジョン・イヴリン・ソーンダイク博士。

 著者・フリーマンさんが創り上げた探偵さんは、
 法医学者さんであり、
 優れた刑事弁護士さんでもあります。

「あきらかにィ~…」
「ぐる!」(←訳:理系!)

 この物語は、しかし、
 ソーンダイク博士の相棒役といえる
 弁護士ロバート・アンスティさんの“いつもの行動”から
 おもむろに始まります。

 夏季休暇が終わろうとする
 或る日の晩――午後8時過ぎ、
 ロンドンの中心区部にあるインナー・テンプル法学院を出て、
 ハムステッド・ヒースを通り、
 下宿へ帰ろうとしていたアンスティさんは、
 事件に遭遇しました。

「ふしんなァ、ひとかげッ!」
「がるるぐる!」(←訳:女性の悲鳴!)
「どろぼゥー!」
「ぐるぅ!がるる!」(←訳:ああっ!宝石が!)

 助けを求める若い女性の叫びが聞こえ、
 アンスティさんが駆けつけてみると、
 争う男女の姿が。

 アンスティさんの眼前で
 男は逃走し、
 女性は怪我を負ってぐったり……。
 
 怪我の手当をしなければ、と
 手近な家に救助を求めてみれば、
 えっ? ここでも事件?
 泥棒が入って、
 宝石コレクションの陳列棚がメチャクチャに?
 その現場には家の御主人も倒れていて……?

「れんぞくするゥ、きゅうてんかいィ!」
「がるるぅ!」(←訳:濃いなあ!)

 見るからに“ただの強盗”ではない、
 事件の現場へ、
 ソーンダイク博士、さあ、出動です。

 複雑な人間模様、
 絡まる利害、
 はたして事件の真相は?

「げんだいにもォ、つうようするゥ~どらまッ!」
「ぐるがるーるぅ!」(←訳:展開スピーディ!)

 “オールデイズバッドグッデイズ”なミステリは
 ミステリ好きさんに、
 冒険&サスペンス好きな方々にも
 おすすめです。
 ぜひ、手に取ってみてくださいな♫
 

 
 
コメント
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