テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

楽譜に見い出す、夢の音。

2019-04-15 22:12:50 | ブックス
「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 わうゥ! もうゥ~にしゅうかんッ?」
「がるる!ぐるがるるぐるるる!」(←訳:虎です!あと2週間だなんて!)

 こんにちは、ネーさです。
 カレンダーを眺めてみれば、
 もう2週間ほどで“令和”に変わってしまうんですね。
 新たな時代を気持ちよく迎えるために
 残りの“平成”を大切に過ごさなければ!と念じつつ、
 さあ、本日の読書タイムは、
 こちらの御本で“時代を超越!”しちゃいましょう~♪
 
  


 
       ―― フェルメール 隠された次元 ――



 著者は福岡伸一(ふくおか・しんいち)さん、2019年2月に発行されました。
 生物学者さんであり、
 また世界に名だたる《フェルメール・オタク》である
 福岡ハカセによる最新フェルメール研究本です。

「はかせにィ、はくしゅゥ~!」
「ぐるるるがる!」(←訳:マニアの憧れ!)

 かつて、デルフトの地にその人ありと知られ……ることは
 殆ど無かったものの、
 20世紀に入って評価はウナギ昇り、
 21世紀の今となっては絵画史上最高の画家のひとり、
 とまで称されるほどになった
 ヨハネス・フェルメールさん(1632~1675)。

 そして、もうひとり、
 科学史上に重要な大きな功績を残す
 フェルメールさんと同時代の人物――
 アントニ・ファン・レーウェンフックさん(1632~1725)。

 福岡ハカセいわく――

「たぶんッ、ふたりィはァ~…」
「がるるる!」(←訳:幼馴染み!)

 生年は、ともに1632年。
 暮らした場所は、徒歩数分圏内。

 《顕微鏡の父》レーウェンフックさんと
 画家フェルメールさんは、
 幼い頃、運河の縁に並んで座って
 仲良くお喋りなどしたのでしょうか……

「まだまだァ、すいりはァつづくゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:次は音楽!)

 第二章『音楽の謎』では、
 福岡ハカセ、楽譜に注目いたします。

 NYのフルック・コレクションに所蔵される
 『稽古の中断』(1660~1661年頃)。

 画面中央の楽器の上に置かれている紙片は、
 言うまでもなく楽譜。

 ん?
 この楽譜って、
 デタラメに点や線が描かれてるのじゃなくて、
 本当の楽譜なんじゃないかしら?
 
 つまり、ここにあるは、
 フェルメールさんの《音楽》なのでは?

「どんなァおんがくゥ??」
「がるる~る!」(←訳:聴きた~い!)

 はい、ここでハカセの面目躍如ですよ。
 撮影データを反転、拡大してブラッシュアップ!
 クリアな画像から音符の位置を解析、
 古楽器奏者さんや古典音楽の先生たちの協力を得て、
 フェルメールさんの《音楽》を
 再現しちゃった?!?

「そうこなくちゃッ!」
「ぐるる~!」(←訳:頑張れ~!)

 はいはい、ハカセのオタク度は加速してゆきます。
 フェルメールさんの作品を個人で所有する大富豪さんを突き止め、
 とうとう“夢の対面”を果たしたり、
 “指紋の謎”に挑んだり、
 ふたたびフェルメール作品鑑賞の旅に出発したり。

「たびはァ、おわりませェ~んッ!」
「がるるぐるる!」(←訳:明日も続くぞ!)

 できることなら福岡ハカセには、
 虫の新種を発見するように、
 埋もれていたフェルメールさんの作品を発掘、
 いえ、新発見していただきたいものです♪
 ハカセにエールを送りながら、
 皆さま、ぜひ、一読を♫
 

コメント
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