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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

《創造》の宇宙へ。

2019-04-22 22:15:06 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 じゃじゃァ~んッ!」

  

「がるる!ぐぅーる!」(←訳:虎です!じゃーん!)

  

 こんにちは、ネーさです。
 はい、↑上の画像2枚が
 前回記事でお報せしましたサクラちゃんです。
 『御衣黄(ぎょいこう)』というミドリ色の花が咲く桜がある、
 と聞き知ってはいましたが、
 ここまで完全にアマガエルくんのようなグリーンだとは……!
 (画像は一切加工しておりません)
 造化の神様の不思議な御業に感心しながら、
 本日の読書タイムは、
 ふたりの“神さま”が登場するこちらのノンフィクション作品を、
 さあ、どうぞ~♪
 
  


 
      ―― 2001 キューブリック クラーク ――



 著者はマイケル・ベンソンさん、
 原著は2018年に、画像の日本語版は2018年12月に発行されました。
 英語原題は
『Space Odyssey Stanley Kubrick,Arthur C. Clarke and the Making a Masterpiece』
 あまりにもあまりにもあまりも有名な、
 SF映画の金字塔『2001年宇宙の旅』をめぐる
 ドキュメンタリー風雲録!
 或いは、
 天才と天才の激突の記録!
 と言うべきでしょうか……

「かたやァ、えいがのォてんさいィ!」
「ぐるがるぐるるる!」(←訳:片や天才SF作家!)

 映画『2001年宇宙の旅』――
 英語での題名は『2001:A SPACE ODYSSEY』。

 2018年は、
 1968年に映画が製作・公開されて50年目にあたる年でした。
 そこで、製作50周年記念!の意味をこめて、
 この御本が刊行されたわけ、です、けれど……

「ふゥッ! えいがッてェ、たいへんッ!」
「がるぐるるがるぐるぅ!」(←訳:大変すぎて目が回るぅ!)

 キューブリック監督と、
 作家A・C・クラークさん。

 先ずはキューブリックさん発のラブコール――

 ETについての映画を作りたい!
 良いストーリーはないかな?
 え? 最高の作家を雇えばいいって?
 だれが最高なんだ?
 ん、アーサー・C・クラーク氏?
 ああ、名前は知ってるよ。
 じゃあ連絡を取ってもらえないか?

 から全ては始まりました。

「はつかおあわせェはァ~」
「ぐるるるるるがるぐるる!」(←訳:1964年の4月22日!)

 以来、企画はつるつる~っと進んで……
 ゆくはずはありません。

 ああしよう、こうしよう、
 いや、やっぱりそれは止めといて、こう変えよう。
 はてしもない話し合いとゴタゴタの末、
 小説の初稿は1964年12月24日に
 キューブリック監督に渡され、
 『2001年宇宙の旅』と題名が決まったのは
 1965年の4月29日(もしくは30日)。

 で、一挙に“撮影快調”?

「ありえませんッでスゥ!」
「がるるるるぐる~…!」(←訳:いうまでもなく~…!)

 前代未聞の撮影に挑む俳優さんたち、
 美術デザイナーさん、衣装さん、
 特殊効果クリエイターさん、
 現場の作業員さんたち、
 “HAL9000の父”たるMITのミンスキー博士、
 映画会社、撮影スタジオ。

 どこもかしこも、誰もがみな、
 《創造》の熱に感染し、
 巻き込まれ、翻弄されてゆくさまは、
 私たち読み手のこころをも揺さぶります。

「なにかァ、とほうもォないィものがァ~」
「ぐるるるるがる?」(←訳:作られつつある?)

 私ネーさが、ニヤリ♪とさせられたのは、
 宇宙ステーションの場面で
 『美しく青きドナウ』が使われることになった経緯や
 (本文464パージ!)、
 HALの声を演じた俳優マーティン・バルサムさんの苦心
 (本文485ページ)他、
 数えれば切りがありませんが、
 原作者クラークさんは
 どんな思いで完成した映画を観たかというと……

「しィ! それはァ、ひみつでス!」
「がるるるぐるるる!」(←訳:最後まで読んでね!)

 第11章『公開』、
 第12章『余波』に到るまでは、
 何しろ分厚い御本ですので
 長い長い道程ではありますけれども、
 SF好きな方々、
 映画マニアさんに激おすすめしたい一冊です。

 チャンドラはかせ、と
 HALが囁く声が耳によみがえってくるような
 労作ノンフィクションを、
 皆さま、ぜひ♪



 
コメント
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