「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
ひゃあッ! はッけェ~んッ!」
「がるる!ぐるぅるるる~!」(←訳:虎です!嘘じゃないよ~!)
こんにちは、ネーさです。
ここ東京・多摩地域のソメイヨシノは殆ど散ってしまいましたが、
なんと!見つけちゃいましたわ!
緑色のサクラを!!
今日は上手に写真撮影できませんでしたので、
明日あらためて撮ってきましたら御報告しますね。
では、ここからは読書タ~イム!
本日はこちらのミステリ作品を、さあ、どうぞ~♪

―― 准教授・高槻彰良の推察 ――
著者は澤村御影(さわむら・みかげ)さん、2018年11月に発行されました。
『民俗学かく語りき』と副題が付されています。
「ふァ~、きょうじゅさんッていうとォ~」
「ぐるるるがるるぐる?」(←訳:探偵役は大学の先生?)
都心にキャンパスを構える清和(せいわ)大学――
高槻彰良(たかつき・あきら)さんはその大学の、
文学部史学科民俗学考古学専攻の准教授の任に在ります。
「なッ、ながいィ~!」
「がっるぐるぅ~!」(←訳:もっと短くぅ~!)
そうね、簡単に言いますと、
『民俗学Ⅱ』の講義を担当しているのが、
高槻准教授、なんです。
すらりとした長身、
大きな二重の眼に、きれいに通った鼻筋。
そう、いわゆる“イケメン”である高槻先生は、
TVの怪奇特番で妖怪の解説をしていたりするので、
学内でも有名人、
講義は教室が満杯になっちゃう人気ぶり。
「……ようゥかいィ~…?」
「ぐるがる?」(←訳:TV出演?)
そうなのよねぇ、
民俗学といえば柳田国男さん折口信夫さん、
という時代から、
現代では、
怖い話・奇妙な話・都市伝説・学校の怪談、
これみな民俗学と解釈して、
高槻先生は特に、
“不思議な話が語られるようになった背景”
“その元ネタと思われる話の研究”
を専門としています。
「でもォ、がくせいィさんはァ、びっくりィ~!」
「がるるぐるがるる?」(←訳:これも学問なんだ?)
小学生たちのウワサ話。
ツチノコ。
それらも真面目な研究課題なのだと聞かされて、
大学に入学したばかりの新受講生さんたちは、
面白がったり、笑ったり。
けれど、この物語の語り手――
深町尚哉(ふかまち・なおや)さんは、
心の底から笑うことが出来ないようです。
「かおいろォ、よくないィでスよゥ?」
「ぐるる?」(←訳:大丈夫?)
不思議な話。
奇妙な体験談。
……俺は、知ってる。
誰よりも、知っている。
「えッ! それッてッ!」
「ぐるるるる?」(←訳:もしかして?)
複雑な想いを抱えつつも
『民俗学Ⅱ』の講座に出席し続けた深町くん、
提出したレポートの件で
高槻先生に呼び出されたのをきっかけに、
先生のもとに持ち込まれる相談事の調査を
手伝うことになりました。
無人の部屋から響くノックの音。
どこからか湧いて出る、針。
神隠しに遭った高校生。
高槻先生の助手役を務める深町くんの、
こころはザワザワと波立ちますが……
「……それはァ~…」
「がるるるるぐるる~…」(←訳:さり気なく怖いよ~…)
ついアハハと笑い飛ばしたくなる、
現代の怪談。
けれど、その背後に何かがある、としたら。
何かの意味がある、としたら。
ライトノベル風の体裁の内側には
深く考えさせられる要素が詰まっている
《民俗学ミステリ》、
ミステリ好きな御方に、
時代モノ歴史モノが好きな方々にもおすすめです。
ぜひ、一読してみてくださいね~♪
ひゃあッ! はッけェ~んッ!」
「がるる!ぐるぅるるる~!」(←訳:虎です!嘘じゃないよ~!)
こんにちは、ネーさです。
ここ東京・多摩地域のソメイヨシノは殆ど散ってしまいましたが、
なんと!見つけちゃいましたわ!
緑色のサクラを!!
今日は上手に写真撮影できませんでしたので、
明日あらためて撮ってきましたら御報告しますね。
では、ここからは読書タ~イム!
本日はこちらのミステリ作品を、さあ、どうぞ~♪

―― 准教授・高槻彰良の推察 ――
著者は澤村御影(さわむら・みかげ)さん、2018年11月に発行されました。
『民俗学かく語りき』と副題が付されています。
「ふァ~、きょうじゅさんッていうとォ~」
「ぐるるるがるるぐる?」(←訳:探偵役は大学の先生?)
都心にキャンパスを構える清和(せいわ)大学――
高槻彰良(たかつき・あきら)さんはその大学の、
文学部史学科民俗学考古学専攻の准教授の任に在ります。
「なッ、ながいィ~!」
「がっるぐるぅ~!」(←訳:もっと短くぅ~!)
そうね、簡単に言いますと、
『民俗学Ⅱ』の講義を担当しているのが、
高槻准教授、なんです。
すらりとした長身、
大きな二重の眼に、きれいに通った鼻筋。
そう、いわゆる“イケメン”である高槻先生は、
TVの怪奇特番で妖怪の解説をしていたりするので、
学内でも有名人、
講義は教室が満杯になっちゃう人気ぶり。
「……ようゥかいィ~…?」
「ぐるがる?」(←訳:TV出演?)
そうなのよねぇ、
民俗学といえば柳田国男さん折口信夫さん、
という時代から、
現代では、
怖い話・奇妙な話・都市伝説・学校の怪談、
これみな民俗学と解釈して、
高槻先生は特に、
“不思議な話が語られるようになった背景”
“その元ネタと思われる話の研究”
を専門としています。
「でもォ、がくせいィさんはァ、びっくりィ~!」
「がるるぐるがるる?」(←訳:これも学問なんだ?)
小学生たちのウワサ話。
ツチノコ。
それらも真面目な研究課題なのだと聞かされて、
大学に入学したばかりの新受講生さんたちは、
面白がったり、笑ったり。
けれど、この物語の語り手――
深町尚哉(ふかまち・なおや)さんは、
心の底から笑うことが出来ないようです。
「かおいろォ、よくないィでスよゥ?」
「ぐるる?」(←訳:大丈夫?)
不思議な話。
奇妙な体験談。
……俺は、知ってる。
誰よりも、知っている。
「えッ! それッてッ!」
「ぐるるるる?」(←訳:もしかして?)
複雑な想いを抱えつつも
『民俗学Ⅱ』の講座に出席し続けた深町くん、
提出したレポートの件で
高槻先生に呼び出されたのをきっかけに、
先生のもとに持ち込まれる相談事の調査を
手伝うことになりました。
無人の部屋から響くノックの音。
どこからか湧いて出る、針。
神隠しに遭った高校生。
高槻先生の助手役を務める深町くんの、
こころはザワザワと波立ちますが……
「……それはァ~…」
「がるるるるぐるる~…」(←訳:さり気なく怖いよ~…)
ついアハハと笑い飛ばしたくなる、
現代の怪談。
けれど、その背後に何かがある、としたら。
何かの意味がある、としたら。
ライトノベル風の体裁の内側には
深く考えさせられる要素が詰まっている
《民俗学ミステリ》、
ミステリ好きな御方に、
時代モノ歴史モノが好きな方々にもおすすめです。
ぜひ、一読してみてくださいね~♪