「こんにちわッ、テディちゃでス!
うむッ! そろそろォ~…」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!予報発表です!)
こんにちは、ネーさです、
サクラの開花予想日が発表されましたね。
関東では3月末~4月初旬が見頃になるらしいんですけど、
そこで本日の読書タイムは!
サクラをテーマにしたこちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

―― 日本画にみる さくら ――
監修は島田康寛(しまだ・やすひろ)さん、2014年4月に発行されました。
『Picture in Japanese style of cherry blossoms』と英語題名が、
『――横山体験から中島千波まで――』と日本語副題が付されています。
「ふむふむむッ、えがかれたァ~さくらッ♪」
「ぐるがるぐるる!」(←訳:絵の中でお花見!)
桜を描く。
簡単そうにみえて、
でも実際は、これほど難しいことは滅多にないぞ、と
困り果ててしまうのが、
まさにこの、
《万人から美しいと認識されているもの》
を描く行為ではないでしょうか。
桜の他にも、
例えば……富士山。
シルエットはシンプルですし、
白い雪冠を戴いた御姿を描いておけば、
あ~富士山だよね~と
観る人は思ってくれる、けれど。
北斎さんの作品を除けば、
心から感動させられる富士山の絵って、
そうそうは無くて。
「ほんもののォほうがァ~」
「がるぐるる!」(←訳:断然すてき!)
巨匠・大観さんが描いた富士山図も、
冬の早朝、
自分自身の眼で仰ぎ見る霊峰の麗しさ、
有り難さには敵わないわ!
そして、満開のサクラの花も……。
「むずかしィ~のでス!」
「ぐるるるがるるぅぐる!」(←訳:キレイなだけじゃダメ!)
ただのピンク色のモヤっとした塊りか。
それとも、
塗り重ねた絵の具という以上の何か、
まことの《花》に成り遂げているか。
「とッぱァしたいィでスよゥ!」
「がるぐるる!」(←訳:危険水域を!)
この御本には、
菱田春草さん、村上華岳さん、上村松園さん、
川合玉堂さん、鏑木清方さん、伊東深水さん……といった
近代日本画壇の名だたる大家さんの作品が収録されています。
のどかなサクラあり、
賑やかな花見の宴画あり、
山野に咲く遠景の桜樹あり、と
画家さんによって百花百様である中に。
鬼気を宿す描きぶりなのは、
一に夜桜、二にも夜桜!
「せすじがァ~…!」
「ぐるぐる!」(←訳:ゾクゾク!)
宵闇の桜と満月。
いつかどこかで見かけたような、
しかし唯一無二のサクラを描いているのは
東山魁夷さん。
そして、
どこにも存在しない、
しかしどこかに在ってほしい闇の夜の桜を
みごと現出せしめたのは
加山又造さん。
「ほんものォよりもォ、ほんものッ?」
「がるぐるぐる!」(←訳:再びゾクゾク!)
本物じゃないのだけれど、
ときに本物を超える《花》を求めて。
2014年の春、
美術館『えき』KYOTOと
水の美術館で開催された
『日本画にみるさくら展 ――横山大観から中島千波まで――』の
図録であるこの御本は、
現在、一般書店さんでは販売されていないようですが
(ネット書店さんなどでは取り扱われています)、
所蔵している図書館もありますから、
皆さま、ぜひ、探してみてくださいね。
サクラの図版とともに、解説も必読です!
うむッ! そろそろォ~…」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!予報発表です!)
こんにちは、ネーさです、
サクラの開花予想日が発表されましたね。
関東では3月末~4月初旬が見頃になるらしいんですけど、
そこで本日の読書タイムは!
サクラをテーマにしたこちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

―― 日本画にみる さくら ――
監修は島田康寛(しまだ・やすひろ)さん、2014年4月に発行されました。
『Picture in Japanese style of cherry blossoms』と英語題名が、
『――横山体験から中島千波まで――』と日本語副題が付されています。
「ふむふむむッ、えがかれたァ~さくらッ♪」
「ぐるがるぐるる!」(←訳:絵の中でお花見!)
桜を描く。
簡単そうにみえて、
でも実際は、これほど難しいことは滅多にないぞ、と
困り果ててしまうのが、
まさにこの、
《万人から美しいと認識されているもの》
を描く行為ではないでしょうか。
桜の他にも、
例えば……富士山。
シルエットはシンプルですし、
白い雪冠を戴いた御姿を描いておけば、
あ~富士山だよね~と
観る人は思ってくれる、けれど。
北斎さんの作品を除けば、
心から感動させられる富士山の絵って、
そうそうは無くて。
「ほんもののォほうがァ~」
「がるぐるる!」(←訳:断然すてき!)
巨匠・大観さんが描いた富士山図も、
冬の早朝、
自分自身の眼で仰ぎ見る霊峰の麗しさ、
有り難さには敵わないわ!
そして、満開のサクラの花も……。
「むずかしィ~のでス!」
「ぐるるるがるるぅぐる!」(←訳:キレイなだけじゃダメ!)
ただのピンク色のモヤっとした塊りか。
それとも、
塗り重ねた絵の具という以上の何か、
まことの《花》に成り遂げているか。
「とッぱァしたいィでスよゥ!」
「がるぐるる!」(←訳:危険水域を!)
この御本には、
菱田春草さん、村上華岳さん、上村松園さん、
川合玉堂さん、鏑木清方さん、伊東深水さん……といった
近代日本画壇の名だたる大家さんの作品が収録されています。
のどかなサクラあり、
賑やかな花見の宴画あり、
山野に咲く遠景の桜樹あり、と
画家さんによって百花百様である中に。
鬼気を宿す描きぶりなのは、
一に夜桜、二にも夜桜!
「せすじがァ~…!」
「ぐるぐる!」(←訳:ゾクゾク!)
宵闇の桜と満月。
いつかどこかで見かけたような、
しかし唯一無二のサクラを描いているのは
東山魁夷さん。
そして、
どこにも存在しない、
しかしどこかに在ってほしい闇の夜の桜を
みごと現出せしめたのは
加山又造さん。
「ほんものォよりもォ、ほんものッ?」
「がるぐるぐる!」(←訳:再びゾクゾク!)
本物じゃないのだけれど、
ときに本物を超える《花》を求めて。
2014年の春、
美術館『えき』KYOTOと
水の美術館で開催された
『日本画にみるさくら展 ――横山大観から中島千波まで――』の
図録であるこの御本は、
現在、一般書店さんでは販売されていないようですが
(ネット書店さんなどでは取り扱われています)、
所蔵している図書館もありますから、
皆さま、ぜひ、探してみてくださいね。
サクラの図版とともに、解説も必読です!