テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

4人に、いま脚光を!

2017-03-10 22:12:38 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ぐすすんッ、さみしィ~でスよゥ~!」
「がるる!ぐるーるるるっ?」(←訳:虎です!新シーズンはっ?)

 こんにちは、ネーさです。
 今シーズンの『LIFE!』(NHKのコント番組ですね)が終了してしまって、
 ああ、とっても寂しゅうございます……
 6月に特集番組として放送されるという次回を楽しみに待ちながら、
 さあ、本日の読書タイムは、
 けっこう腕力が必要になりそうな、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



      ―― ディズニー黄金期の幻のアート作品集 ――
   THE HIDDEN ART of DISNEY'S GOLDEN AGE THE 1930s



 著者はディディエ・ゲズさん、原著は2015年に、
 画像の日本語版は2016年9月に発行されました。
 『1930年代に活躍した4人のアーティストの人生と、その素晴らしき作品たち』
 と日本語副題が付されています。

「あはァ! このォ、ひょうしィ!」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:七人の小人さんだ!)

 ちょうど今週末、ディズニー(ピクサー)の最新作
 『モアナ』が公開されようとしていますが、
 その前に。

 歴史を遡ってみましょう、
 1930年代まで、ずんずんっと。

「それはァ、ずいぶんッ?」
「がるぐるがるるる~…」(←訳:昔のお話ですねえ~…)

 昔むかし。とはいえ、既に映画産業は
 米国を代表するビッグビジネスとなっていました。
 ハリウッドには大きなスタジオが幾つも立ち並び、
 映画館は娯楽を求める観客さんで満員です♪

 ただね、アニメーションという分野に限ってみれば、
 まだまだ、
 生まれたばかりの赤ちゃん。

 つまり、ようやく陽光が上ろうとしている時代、だったのです。

「えいがかんでェ、あにめーしょんッ!」
「ぐるる!」(←訳:革命的!)

 ウォルト・ディズニーさんとロイ・O・ディズニーさんが協同で
 スタジオ経営に乗り出したのは1923年のこと。

 スタジオにとって長編作品第一作品目、
 そして世界初のカラー作品となる『白雪姫』が公開されたのは
 1937年のことでした。

「♪はいほォ~♪」
「がるる~♪」(←訳:ハイホ~♪)

 現在ではCGを用いた手法が世界的に主流となっています。
 しかし、1930年代のスタジオでは、
 手で書いて、手で彩色して、
 撮影も編集も、制作の過程&作業すべてが
 手、手、手、また手。

 いったい何人の、いえ、
 何百何千の手が必要とされたのか――

「そうぞうゥ、ぜッしてるかもッ!」
「ぐるるがるるるっるるぐる?」(←訳:どんな人たちだったのかな?)

 この御本で取り上げられているのは、
 『白雪姫』
 『ピノキオ』
 『ふしぎの国のアリス』
 『ピーターパン』
 といった作品に参加したスタッフ四人の作品です。

 四人の名は、
 アルバート・ハーターさん、
 フェルディナンド・ホーヴァスさん
 グスタフ・テングレンさん、
 ビアンカ・マジョリーさん。

 作品の構図下絵、キャラクターデザイン像、
 メモ的なスケッチ図など、
 つい最近まで、
 ディズニーという巨大な名に隠され、
 “日の目を見”ていなかった作品たちは――

「なんともォ、うつくしィのでス!」
「がっるるぐるる!」(←訳:すっごい完成度!)

 御本の表紙画にもなっている
 グルタフ・テングレンさんが描いた『白雪姫』のラフ画、
 『ピノキオ』のスケッチ画は、
 見事!の一言に尽きます。

 これから『モアナ』を観に行く方々にも、
 見ておいていただきたいわね、
 この創造/想像力を!

「うッとりィ~♪」
「ぐる~♪」(←訳:陶然~♪)

 4人のアーティストさんの略伝をも兼ねた
 映画史にしっかり留めたい作品が収録されたこの御本は、
 映画好きさん、ディズニー好きさん、
 そしてアート好きな活字マニアさんにもおすすめです。
 ぜひ、一読を! 

 

 
 
コメント
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