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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

5人、それぞれの美!

2017-03-17 22:09:49 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むむゥ! ばるさァとォ、げきとつゥ!」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!相手に不足なし!)

 こんにちは、ネーさです。
 先ほど、チャンピオンズリーグ準々決勝の抽選会が行われました。
 我らがユヴェントスの対戦相手は……バルセロナ!
 くうぅ~、いきなりバルサか、とビビリましたが、
 やるっきゃないわね!
 さっそく超特製の元気玉制作に取り掛かりながら、
 本日の読書タイムは、こちらのアート本を、どうぞ~♪
 
  



   ―― ディズニー ミュージカルアート作品集 1940年代パート1 ――
       THE HIDDEN ART of DISNEY'S MUSICAL YEARS



 著者はディディエ・ゲズさん、原著は2016年に、
 日本語版は2016年11月に発行されています。
 『1940年代に活躍した5人のアーティストの人生と、その素晴らしく作品たち』
 と日本語副題が付されています。

 ちょうど一週間前に御紹介しましたね、
 『ディズニー黄金期の幻のアート作品集』に続く
 《THEY DREW AS THEY PLEASED》シリーズ第二作目(vol.2)
 となるのがこの御本です。

「こんかいィもォ、おもいィでス!」
「ぐるーるがっるる!」(←訳:カラー画ずっしり!)

 『ディズニー黄金期の幻のアート作品集』で
 著者・ゲズさんが“発掘”したのは、
 1930年代にディズニースタジオで活躍した
 美術スタッフさんたちの功績でした。

 30年代といえば、
 まだまだアニメーション映画の評価も定まっていなかった時代ですが、
 この御本で取り上げられるのは、
 1940年代のディズニースタジオで働いていた
 アーティストさんたちです。

「ほんのォすこしィ、なのにィ~?」
「がるるるぐる!」(←訳:ずいぶん違う!)

 そうね、30年代と40年代――

 長い時間の隔たりがあるわけでもないのに、
 そこには大きな差があります。

 手さぐりしながら、
 カラーアニメーションの技術を突き詰めていった30年代と、
 技術が素晴らしいのはもう当たり前、
 それ以上の何か――アニメの芸術性を追求してゆく40年代、
 と対比させればいいのでしょうか。

「だれもォ、みたことのないィせかいィッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:驚異の美を!)

 『ピノキオ』や『白雪姫』を超える超絶アニメーション。

 そんなスゴイもの作れちゃう人がいるの?と
 疑うのは当然ですが、
 当時のハリウッドには政情不安なヨーロッパを逃れ、
 米国に移住してきたアーティストさんが
 少なからず存在していました。

 この御本には、
 ウォルト・スコットさん、
 カイ・ニールセンさん、
 シルヴィア・ホランドさん、
 レッタ・スコットさん、
 デヴィッド・ホールさん、という
 5名のアーティストさんが登場しますけれど。

 ニールセンさんはデンマーク、
 ホランドさんは英国、
 ホールさんは北アイルランドの出身です。

「みなさんッ、こせいィゆたかァでス!」
「がるるぐるるる!」(←訳:画風もそれぞれ!)

 5人のアート性がどのように
 フィルムに、スタジオに作用していったか――

 おそらく、5人のアーティストさんの中で
 最も“有名”なのは
 カイ・ニールセンさんでしょう。

 著名な挿絵画家、舞台美術のデザイナーであったニールセンさんは
 ディズニー作品『ファンタジア』中の『禿山の一夜』の
 制作スタッフに参加します。

 ニールセンさんが描く地獄の魔王像、
 彷徨する魔物たちの恐ろしさ美しさは、
 ホントにもうぅ~!

「すッごいィのでスゥ!」
「ぐるがる~!」(←訳:幽玄華麗~!)

 音楽に乗り、
 40年代の映画館に《美》の花を咲かせたアーティストさんのお仕事を、
 著者・ゲズさんの巧みな解説とともに、
 皆さま、ぜひ、ご覧くださいな。
 
 特に、ニールセンさんのファンの方々には
 激おすすめの一冊です!

「いちどはァ、みてほしいィのでスよゥ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:見たら惚れるぜ!)

 本屋さんで、図書館で、探してみてくださいね♪