「こんにちわッ、テディちゃでス!
みィ~んなァ、はるやすみィ~♪」
「がるる!ぐるるるるがるる!」(←訳:虎です!小中高全部お休み!)
こんにちは、ネーさです。
卒業式のためでしょうか、袴姿の女学生さんがチラホラ……
でも小学生ちゃんたちは走り回っちゃってますわね、
ときには半袖で!(風邪ひかないように!)
今回の読書タイムは、
そんな小学生さんたち向けに編まれた御本を、さあ、どうぞ~♪
―― 文豪ノ怪談 ジュニア・セレクション 恋 ――
編者は東雅夫(ひがし・まさお)さん、絵は谷川千佳(たにがわ・ちか)さん、
2017年2月に発行されました。
著者と作品は収録順に(せーの!)
泉鏡花さん著『幼いころの記憶』
佐藤春夫さん著『緑衣の少女』
小田仁二郎さん著『鯉の巴』
川端康成さん著『片腕』
香山滋さん著『月ぞ悪魔』
江戸川乱歩さん著『押絵と旅する男』
中井英夫さん著『影の狩人』
そして、上田秋成さん著『菊花の約』。
「かァ~いィだァんッ??」
「ぐるがるぅるるるぅ!」(←訳:まだ夏じゃないよぅ!)
ええ、夏じゃなくても怪談です。
ていうか、
怪談に詳しい活字マニアさんは
↑上記の著作リストを見た時点で、
あれぇ?と首を傾げるのじゃないかしら。
鏡花さんの短編、
乱歩さんの代表作、
川端さんのあの作品も、
確かに怖い、怖い、けど……
怖さだけを重視するなら、
もっと他の作品を選ぶことも出来たんじゃ?
「ふァ? そッ、そうゥでスかァ?」
「がるぐるるるる~…」(←訳:そう言われると~…)
何より、《恐怖》をセールスポイントにした映画やドラマが
うようよしているのが現代です。
映画館でもTVでも配信モノでも、
精巧な特殊メイクのゾンビたちと簡単に会えてしまう。
《恐怖》を視覚的なインパクトで比較するとしたら、
編者・東さんの選んだ《怪談》は、
到底ゾンビたちの敵ではないかもしれません。
でも。
そもそも、
《怪談》って何なのでしょう。
「えッ? えッとォ~??」
「ぐるがるぐるぅ?」(←訳:怖い御話でしょ?)
《怪談》の要となるものは、
怖さ、よりも。
心に残ること。
脳裏から去ることなく、
やがては読み手の心を支配するお話――
寝ても覚めても。
読み手の心から去らぬもの――
ではなかろうかと想いめぐらしつつ、
鏡花さんの、乱歩さんの、中井さんの作品をひもとけば、
明らかになってくるはずです、
文豪さんたちが考えた《怪談》の、
ひとつの理想のかたちが。
「いまもォ、むかしもォかわらないィ~」
「がるぐるるるがる!」(←訳:人のこころの動き!)
このアンソロジー・シリーズのさらなる素晴らしさは、
すべての漢字にルビがふられ、
文中の難解な言葉や言い回しに
詳細な注釈が付されている点です。
平成生まれの小学生さん中学生さんも
江戸時代の上田秋成さんの作品を
この巻のテーマ《恋》と《怪》の贅沢な共演を、
存分に楽しめます♪
「おとなにもォ、もッちろんッ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:おすすめです!)
書店のジュニア本コーナーで、
図書館の児童書コーナーで、
皆さま、ぜひ、探してみてくださいね。
みィ~んなァ、はるやすみィ~♪」
「がるる!ぐるるるるがるる!」(←訳:虎です!小中高全部お休み!)
こんにちは、ネーさです。
卒業式のためでしょうか、袴姿の女学生さんがチラホラ……
でも小学生ちゃんたちは走り回っちゃってますわね、
ときには半袖で!(風邪ひかないように!)
今回の読書タイムは、
そんな小学生さんたち向けに編まれた御本を、さあ、どうぞ~♪
―― 文豪ノ怪談 ジュニア・セレクション 恋 ――
編者は東雅夫(ひがし・まさお)さん、絵は谷川千佳(たにがわ・ちか)さん、
2017年2月に発行されました。
著者と作品は収録順に(せーの!)
泉鏡花さん著『幼いころの記憶』
佐藤春夫さん著『緑衣の少女』
小田仁二郎さん著『鯉の巴』
川端康成さん著『片腕』
香山滋さん著『月ぞ悪魔』
江戸川乱歩さん著『押絵と旅する男』
中井英夫さん著『影の狩人』
そして、上田秋成さん著『菊花の約』。
「かァ~いィだァんッ??」
「ぐるがるぅるるるぅ!」(←訳:まだ夏じゃないよぅ!)
ええ、夏じゃなくても怪談です。
ていうか、
怪談に詳しい活字マニアさんは
↑上記の著作リストを見た時点で、
あれぇ?と首を傾げるのじゃないかしら。
鏡花さんの短編、
乱歩さんの代表作、
川端さんのあの作品も、
確かに怖い、怖い、けど……
怖さだけを重視するなら、
もっと他の作品を選ぶことも出来たんじゃ?
「ふァ? そッ、そうゥでスかァ?」
「がるぐるるるる~…」(←訳:そう言われると~…)
何より、《恐怖》をセールスポイントにした映画やドラマが
うようよしているのが現代です。
映画館でもTVでも配信モノでも、
精巧な特殊メイクのゾンビたちと簡単に会えてしまう。
《恐怖》を視覚的なインパクトで比較するとしたら、
編者・東さんの選んだ《怪談》は、
到底ゾンビたちの敵ではないかもしれません。
でも。
そもそも、
《怪談》って何なのでしょう。
「えッ? えッとォ~??」
「ぐるがるぐるぅ?」(←訳:怖い御話でしょ?)
《怪談》の要となるものは、
怖さ、よりも。
心に残ること。
脳裏から去ることなく、
やがては読み手の心を支配するお話――
寝ても覚めても。
読み手の心から去らぬもの――
ではなかろうかと想いめぐらしつつ、
鏡花さんの、乱歩さんの、中井さんの作品をひもとけば、
明らかになってくるはずです、
文豪さんたちが考えた《怪談》の、
ひとつの理想のかたちが。
「いまもォ、むかしもォかわらないィ~」
「がるぐるるるがる!」(←訳:人のこころの動き!)
このアンソロジー・シリーズのさらなる素晴らしさは、
すべての漢字にルビがふられ、
文中の難解な言葉や言い回しに
詳細な注釈が付されている点です。
平成生まれの小学生さん中学生さんも
江戸時代の上田秋成さんの作品を
この巻のテーマ《恋》と《怪》の贅沢な共演を、
存分に楽しめます♪
「おとなにもォ、もッちろんッ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:おすすめです!)
書店のジュニア本コーナーで、
図書館の児童書コーナーで、
皆さま、ぜひ、探してみてくださいね。