テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

対談風雲録!

2017-01-24 22:12:11 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふわわァ、ごうせつゥ?」
「がるる!ぐっるる……!」(←訳:虎です!真っ白だ……!)

 こんにちは、ネーさです。
 記録的な降雪でトラブル多発というニュース映像に
 ゾゾッとさせられましたが、
 他人事ではありません。
 ここ東京・多摩地域でも低温注意報が出されています。
 皆さま、寒波が去るまでしっかり厚着してくださいね!
 では、春よ早く来ておくれと祈りつつ、
 本日も、しばしの読書タイムを、どうぞ~♪ 

  


 
          ―― ぐるぐる問答 ――



 著者は森見登美彦(もりみ・とみひこ)さん、2016年10月に発行されました。
 『森見登美彦氏対談集』と副題が付されています。
 表紙のラブリーな装画は、
 JRスイカのペンギンちゃんのイラストでお馴染みの
 坂崎千春さんによるものです。

「きゃわゆいィ~♪」
「ぐるるるがる!」(←訳:ステキなお姿!)

 四畳半のスペースの中央、いえ、主座で、
 原稿用紙に向かっているのは、
 著者・森見さん。

 つい先日、『夜行』が直木賞候補にノミネートされ、
 私たちファンは最後の最後までハラハラしたものです。

 そしてまた
 《森見登美彦氏、直木賞に敗北す》なる一文を
 御自身のブログに投稿しては、
 ああこの御方に受賞させてあげたかったと
 読み手をシミジミさせたり、
 とにかく“目が離せない”作家さんではありますが……

 この対談集の中の森見さんは
 とーっても楽しそうです♪

「りらァ~ッくすゥ!」
「がるるる!」(←訳:ほんわか!)

 御本の冒頭、
 『ぐるぐる問答 はじめに』に於いて、
 森見さんはこう断言しています。

   世の中には《座談の名手》と言われる人もあるが、
   私がそういう種類の人間でないことだけは
   自信をもって言える。

「ぷふッ♪」
「ぐるっ♪」

   対談は苦手である――

 と名言しながらも、
 実際は森見さん、意外にたくさんの対談をしてきました。

 だって、憧れの人に会いたかったから。

 編集者さんに唆され、おっと失礼、勧められて、
 頑張ってみよう!と対談したこともある。

   つねに緊張していたのは確かだが、
   しぶしぶ臨んだことは一度もない――

「つまりはァ、けッきょくゥ~」
「がるるぐる!」(←訳:対談が好き!)

 人生初の対談のお相手は、
 劇団ひとりさん。

 2006年に行われたこの対談から、
 森見さんとは仲良し?の万城目学さん、
 京都大学の大先輩格であるという綾辻行人さん
 といった小説家さんたち、
 漫画家の羽海野チカさん、
 萩尾望都さん、
 アニメーション監督の神山健治さん、
 はてには2015年の
 森見登美彦(昔)さんと
 森見登美彦(今)さんが対話する
 『小説 今昔対談』まで、
 思わずクスッと笑ってしまう
 16の対談+小説1篇が
 この御本には収録されています。

「ぐるぐるゥ~まわるゥ~」
「ぐるるるがる!」(←訳:お喋りの世界!)

 私ネーさ、個人的には
 『小説 今昔対談』の扉イラストに
 涙腺がゆるんでしまいました……

 森見さんの作品『聖なる怠け者の冒険』の挿絵を描いた
 フジモトマサルさんによる
 《今昔》森見さんが相対しているイラストが
 素晴らしすぎて、涙、涙……

 ああ、森見さんの文×フジモトさんの挿絵から成る御本を、
 もっと、もっと、見たかった、読みたかった……!

「だいすきなァ、ぽんぽこッ!」
「がるぐるる!」(←訳:いまいちど!)

 森見さんの対談はもちろん、
 『聖なる怠け者』ファンさん&フジモトさんのファンさんは、
 どうか、この扉絵だけでも、
 いえ、一冊まるごと、
 ぜひ一読を!
  
 
 
コメント
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