「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
どちらがァ~ゆうしょうゥ??」
「がるる!ぐるるるるるぅ!」(←訳:虎です!分かんないよぉ!)
こんにちは、ネーさです。
いま現在、この記事を書いている時点では、
ナダルさん対フェデラーさんの全豪テニス決勝戦、
まだ決着がついていません。
ハラハラドキドキしながらも、
我らも負けずに読書タイム開始です。
本日は、こちらの小説作品を、どうぞ~♪

―― 女王さまの夜食カフェ ――
著者は古内一絵(ふるうち・かずえ)さん、2016年11月に発行されました。
『マカン・マランふたたび』と副題が付されています。
「うみゅッ? まかんッまらんッ?」
「ぐるるるがるー!」(←訳:聞き憶えありー!)
ええ、そうよね、
《マカン・マラン》って、聞いた憶えがあるような……?
それもそのはず、
以前に御紹介しました
『マカン・マラン――二十三時の夜食カフェ』(2015年刊)の続編が、
こちらの『女王さまの夜食カフェ』なんです♪
「おおッ! かえッてきたのでスゥ!」
「がるぐる!」(←訳:あのお店が!)
《マカン・マラン》とは、
インドネシアの言葉で
『マカン』は食事、
『マラン』は夜を意味しているので、
《マカン・マラン》=《夜食》。
昼間は服飾店、
そして夜は服飾店で働く御針子さんたちのために
オーナーさんが賄い料理を作ってふるまう
夜食カフェ――
「そうそうゥ、そうなのでス!
おにいさんおねえさんのォ、おみせッ!」
「ぐるぅるがるーる!」(←訳:ドラァグクイーン!)
自称“品格あるドラァグクイーン”の
シャールさんが仕切る服飾店兼カフェに、
そうとも知らず迷い込んでしまったのは、
西村真奈(にしむら・まな)さん。
毎日、丸の内で――
きれいな街路と皇居の緑、
噴水のある広々とした公園、
日本を代表する大企業が集中する街で
働いている真奈さんは、
ちょうどその時、疲れていたんでしょうか。
《アリス》の物語に出てくる赤の女王さまのような、
妖し~い人物に怒鳴りつけられ、
すってんころりんと
大転倒する事態に。
「あちゃァ~…」
「がるぐる!」(←訳:膝に血が!)
赤の女王、
じゃなくて、
赤いウィッグをつけた女王さま風の人物は
真奈さんを助け起こし、
傷の手当をしてくれました。
《ダンスファッション店シャール》。
お店の看板、
ハデハデな赤いウィッグのドラァグクイーンさん、
すてきなドレスや服飾小物……
その光景が、
ドラァグクイーンのジャダさんとの会話が、
お店を辞去した後も
真奈さんは気になって仕方ありません。
近所に、あんな不思議なお店があったなんて。
「またァ、ゆこうゥ!」
「ぐっるぅるる!」(←訳:行っちゃおう!)
第一話『蒸しケーキのトライフル』、
第二話『梅雨の合間の竜田揚げ』
第三話『秋の夜長のトルコライス』
第四話『冬至の七種(ななくさ)うどん』
の4篇から構成される連作小説は、
読んでいる最中、
読み終えた直後、
そして読後しばらく経ってから、と
それぞれ万華鏡のように変わる感情を
読み手にもたらします。
苦くて、
甘くて、
塩辛くて、
忘れ難くて。
「じっくりィ、あじわいたいィ!」
「がるるるるる!」(←訳:思い返したい!)
不思議なお店で、
お客は、読み手は、
何を見つけるのか――
前作『マカン・マラン』と併せて、
激おすすめの作品です。
ぜひ、一読してみてくださいね~♪
どちらがァ~ゆうしょうゥ??」
「がるる!ぐるるるるるぅ!」(←訳:虎です!分かんないよぉ!)
こんにちは、ネーさです。
いま現在、この記事を書いている時点では、
ナダルさん対フェデラーさんの全豪テニス決勝戦、
まだ決着がついていません。
ハラハラドキドキしながらも、
我らも負けずに読書タイム開始です。
本日は、こちらの小説作品を、どうぞ~♪

―― 女王さまの夜食カフェ ――
著者は古内一絵(ふるうち・かずえ)さん、2016年11月に発行されました。
『マカン・マランふたたび』と副題が付されています。
「うみゅッ? まかんッまらんッ?」
「ぐるるるがるー!」(←訳:聞き憶えありー!)
ええ、そうよね、
《マカン・マラン》って、聞いた憶えがあるような……?
それもそのはず、
以前に御紹介しました
『マカン・マラン――二十三時の夜食カフェ』(2015年刊)の続編が、
こちらの『女王さまの夜食カフェ』なんです♪
「おおッ! かえッてきたのでスゥ!」
「がるぐる!」(←訳:あのお店が!)
《マカン・マラン》とは、
インドネシアの言葉で
『マカン』は食事、
『マラン』は夜を意味しているので、
《マカン・マラン》=《夜食》。
昼間は服飾店、
そして夜は服飾店で働く御針子さんたちのために
オーナーさんが賄い料理を作ってふるまう
夜食カフェ――
「そうそうゥ、そうなのでス!
おにいさんおねえさんのォ、おみせッ!」
「ぐるぅるがるーる!」(←訳:ドラァグクイーン!)
自称“品格あるドラァグクイーン”の
シャールさんが仕切る服飾店兼カフェに、
そうとも知らず迷い込んでしまったのは、
西村真奈(にしむら・まな)さん。
毎日、丸の内で――
きれいな街路と皇居の緑、
噴水のある広々とした公園、
日本を代表する大企業が集中する街で
働いている真奈さんは、
ちょうどその時、疲れていたんでしょうか。
《アリス》の物語に出てくる赤の女王さまのような、
妖し~い人物に怒鳴りつけられ、
すってんころりんと
大転倒する事態に。
「あちゃァ~…」
「がるぐる!」(←訳:膝に血が!)
赤の女王、
じゃなくて、
赤いウィッグをつけた女王さま風の人物は
真奈さんを助け起こし、
傷の手当をしてくれました。
《ダンスファッション店シャール》。
お店の看板、
ハデハデな赤いウィッグのドラァグクイーンさん、
すてきなドレスや服飾小物……
その光景が、
ドラァグクイーンのジャダさんとの会話が、
お店を辞去した後も
真奈さんは気になって仕方ありません。
近所に、あんな不思議なお店があったなんて。
「またァ、ゆこうゥ!」
「ぐっるぅるる!」(←訳:行っちゃおう!)
第一話『蒸しケーキのトライフル』、
第二話『梅雨の合間の竜田揚げ』
第三話『秋の夜長のトルコライス』
第四話『冬至の七種(ななくさ)うどん』
の4篇から構成される連作小説は、
読んでいる最中、
読み終えた直後、
そして読後しばらく経ってから、と
それぞれ万華鏡のように変わる感情を
読み手にもたらします。
苦くて、
甘くて、
塩辛くて、
忘れ難くて。
「じっくりィ、あじわいたいィ!」
「がるるるるる!」(←訳:思い返したい!)
不思議なお店で、
お客は、読み手は、
何を見つけるのか――
前作『マカン・マラン』と併せて、
激おすすめの作品です。
ぜひ、一読してみてくださいね~♪