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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

鹿打帽とインヴァネズコート!

2017-01-15 22:11:07 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しんしーずんがァ、はじまりまスよゥ~!」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!新体制で!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、そろそろ自転車・ロードレース競技の
 2017年シーズンの幕開けです。
 真冬の欧州を避け、
 まずはオーストラリアや中東でレースが開催されますよ。
 新年度はどんな勢力図が描かれるのか期待しながら、
 さあ、今日も読書タ~イム!
 本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~♪
 
  



      ―― シャーロック・ホームズを歩く ――



 著者は東山あかねさん、2016年11月に発行されました。
 『作品をめぐる冒険と旅』と副題が付されています。

「あはァ! ほーむずゥさんッ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:本物の方のね!)

 著者・東山さんの御名前に、
 おそらく日本に暮らすホームズさんファンの方々は
 まぶしいような憧れを抱いていることでしょう。

 東山さんと、ご夫君の小林司さんといえば、
 日本きっての、
 いえ、アジアきっての、
 なんなら世界でも屈指のと言い切ってもいい
 シャーロッキアン御夫婦として有名でした!

 惜しくも、2010年9月、
 小林司さんは病に倒れてしまいましたが……

 2011年の秋、
 ご夫君の遺志を継ぐかのように、
 東山さんは海外旅行へ出発します。

「ゆきさきはァ、もッちろんッ!」
「がるぐるる!」(←訳:英国だよね!)

 久しぶりの旅行へ、と
 東山さんを促したのは、
 ホームズさんの物語にも縁深い、
 或る《除幕式》のためでした。

 スコットランドの首都・エディンバラ。

 そのエディンバラの日本国総領事館の建物は、
 1884年~1911年の間、
 奇しくも、
 ホームズさんのモデルと言われる
 ジョゼフ・ベルさんの旧居だったのです。

「おおッ、べるゥせんせいィ!」
「ぐるるぅ!」(←訳:縁だなぁ!)

 ベル先生の没後100周年となる節目の年、
 日本シャーロック・ホームズクラブより
 記念のプレートを贈呈することになり、
 そのお披露目のための除幕式。

 そうして、除幕式を無事に済ませたら、
 セレモニーに参加した皆で向かった先は、
 《コナン・ドイル・パブ》!

「あるんでスかッ!」
「がるぅるるるぐる!」(←訳:エディンバラにも!)

 さらにその後は、
 ホームズさんゆかりの地を訪ね、
 ロンドンへ。

 そして翌年の2012年にはスイスで、
 《ホームズ物語の登場人物になりきってスイス巡礼》、

 《ホームズさんのお誕生祝い》をニューヨークとロンドンで。

 2013年の《母と娘の英国旅行、ちょっとパリ》では
 ダートムアへも。

「だーとむあッていうとォ!」
「ぐるぅ~!」(←訳:魔犬ぅ~!)

 ホームズさんのファンの方々には堪らない、
 そして活字マニアさんにも堪らないのは、
 御本の終盤で紹介される
 ロンドン博物館の《シャーロック・ホームズ展》でしょうか。

 シリーズ第一作『緋色の研究』初版本!

 しかも、ドイルさんのお父さんが挿絵を描いた版で!

 また、ホームズさんの挿絵の決定版たる
 シドニー・パジェットさんの原画も
 ちゃあんと展示されていた……!

「むむゥ! テディちゃもォ、みたいィ~!」
「がるる!」(←訳:ボクも!)

 ホームズさんの物語が大好きな御方は
 こころ躍ること必至の、東山さんの旅。

 シャーロッキアンの鑑・小林司さんを偲びつつ、
 堪能させていただきました。
 私もホームズさん好きです!な活字マニアさん、
 ぜひ、一読してみてくださいね。
 おすすめです!!